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【 まとめ】私が語るポータブルオーディオ(乱文多め)



どもー今回は

はやぽんが語る(語れるかわからないが)ポータブルオーディオの世界と言ったところですね。

私自身、ポータブルでのリスニング環境を整えるためにそれなりの投資をしました。イヤホンに始まり、プレイヤー、アンプと今思えばいくら使ったか…まぁ、譲り受けたものや格安で購入できたものが多いので馬鹿みたいな出資は無いのが幸いです。

まず、皆さんの理想の音はどんな音ですか?

と言われてもわからんわ!となりますよね。それが普通です。

私は親父の車のカーオーディオの音がものすごく印象に残っています。

CDプレイヤーがパイオニアのやつで
スピーカーが3Way8ドライバーの構成で
アンプがLUXMANの何とかと同じで...
DACはなんとかのなにが入っていて…

と長々と語られた記憶があります。
まともに覚えてるのはスピーカーがケブラーコーンという事くらいでしょうか

その環境でクラシックやジャズなんか聞くと素晴らしかった記憶があります。

カーステレオとは思わせてくれない
何かのオーディオルームのような音がする。低音は低いのに不思議な伸びがあったり、高音域も独特の煌びやかさがあったりと…そして3Wayでありながら繋がりの良さは抜群。

音響システムに50万はかかってるそうですが詳しくは教えてもらってないです。

まぁ、私がこちらの世界に行ってしまった原因です。

やはり、理想の音は人によって異なりますよね。誰かのオーディオルームで聞いた音、どこかのスタジオやホールの音
などいろいろあると思います。

私の理想の音…50万以上かかっているだろうカーオーディオをポータブルで…

さすがに無茶ですね。

話は大きく脱線しましたが、本題のハイエンドポータブルオーディオの魅力ですね。

近年はハイレゾ音源を持ち歩くというのでもちきりの話題です。ウォークマンが低価格でのハイレゾ対応プレイヤーを出してから一気に広がりましたね。

このようにハイレゾ音源の普及には
インターネットの回線強化とフラッシュメモリの大容量化があげられますね。

光回線の普及が進み大容量のコンテンツを家庭でもダウンロードできるようになりました。ハイレゾ音源は1曲当たり100MBを超える容量なのでこのような環境がどうしても必須ですね。

フラッシュメモリの大容量化はかなり大きいです。パソコンのハードディスクは80GBの容量が出た頃のフラッシュメモリはまだ512MBと言ったような感じでした。

それが現在では32GBは当たり前。
SDカードは512GBのものまで現れました。やはりフラッシュメモリは読み込みスピードが速く、衝撃とかにはハードディスクの数百倍強いです。
まさにポータブルデバイスにうってつけの記憶媒体です。

普及してきたハイレゾ音源をポータブルでも余すことなく聞くにはそれなりのイヤホンが必要です。
もちろん付属品ではだめです。

正直5000円クラスでもわかるのはごく僅か。

できれば1万クラス以上ならそれなりにわかると思います。
別にHi-Res Audioと書かれたイヤホンを買う必要はないのです。
Hi-Res Audioと書かれてなくても素晴らしい機種は山ほどあります。

と言っても、今まで付属品のイヤホンや3000円ほどのイヤホンを使っていた方にとってはイヤホンに5000円…ましては1万円を超えるとなるとかなり抵抗があると思います。


なのでまずは比較的低価格で、なおかつハイレゾも実感できる機種をご紹介。

高級機への入門モデルでもオススメ
オーディオテクニカ ATH-IM50

この機種の特徴はデュアルシンフォニックドライバーという構成でしょうか。

音はダイナミックながら解像度の高い音を鳴らします。若干定位が甘い部分もありますが、トータルバランスでみるとかなりバランスが取れている機種だと思う。

あと、この5000円を切る価格帯でリケーブルができるので、断線してもケーブルの交換だけですみます。
本体を買い換えなくてもよいのです。

カラーは黒と白があります。

価格は4000円程となっています。

手軽にBA型特有の伸びのある高音域やヴォーカルを楽しめるSONY XBA-10SL

この機種の特徴はこの価格帯でのフルレンジBAユニットとPCOCC線材を搭載している点です。

音はシングルBAらしいヴォーカルと高音域が目につく音です。低音は比較的出る方ですが、かなり落ち着いています。
価格の割には良い音だと思いますよ。

カラーはゴールドとシルバーの2色です。

価格は4000円程です。

ここでBA型という言葉がでました。
わからない方には本当にわからない部分ですが、ここで少し説明を

多くのイヤホンには
ダイナミックドライバーユニットというものが入っています。
こちらは実際にイヤホンで使われているもので、口径は9mmのユニットになっています。構造はそこまで難しいものではなく、普通のスピーカーを小さくしたものと考えればよいでしょう。

特徴としては

製造コストが安い

構造が簡単のため比較的ローコストで製造できます。また、基本的に1機のみの利用が多いです。
構造は真ん中の金属がマグネット。それを囲むようにある赤いのがボイスコイルとなっています。

こちらのカバーについているフィルムのようなものが振動板です。スピーカーでいうコーンと同じ働きです。

周波数帯域が広い。

スピーカーのフルレンジ同様に単機利用が多いため、1機で深みのある低音から伸びのある高音まで再現できます。


個性がつけやすい。

基本的な構造はスピーカーと同じなのでドライバー背面の吸音材や空気孔の調節などいろいろと工夫ができる。
さらに上位機種で言えばマグネットの磁力を上げたり、ボイスコイルの純度や巻き数を上げたりもします。振動板の素材も独特なものを使ってたりもしますね。


小型化が難しい。

現在は口径5.3mmが世界最小クラスです。これはユニットを小さくするにはボイスコイルという導体を細く加工する必要があるからです。



BAユニットとは

バランスドアーマチュアユニットの略称で構造はマグネットスピーカーに近いです。特徴は

小型軽量で高感度

元々補聴器用のドライバーユニットとして開発されたため、省電力で動き見た目では目立ちにくい小型ドライバーが開発されました。

右 9mmダイナミックドライバーユニット
真ん中 バランスドアーマチュアユニット(フルレンジユニット)
左 イヤーピース(Sサイズ)

写真で見れば小さいのがわかります。
特徴としては


音漏れが少ない

小型軽量な上にダクトも小さいので音漏れは元々少ない。それをハウジングで囲うだけでもかなり軽減できます。

この出っ張りが音管(音の出るところ)なので、ここ以外からは音は聞こえないです。でも、ユニットによっては空気孔が空いているのもあるので一概に聞こえないとは言えません。


高音域とヴォーカルが得意

ヴォーカルは恐らく補聴器用に開発されたのの名残り。高音域は構造上出やすくなっています。


低音域や空間表現が苦手


構造上 たくさんの空気を震わせる事ができないため空間表現は苦手です。
低音域はアーマチュアの構造上、少ない周波数を振動させることが難しいです。
また、素材によっても大きく変わるため一概に出ないとは言えない。


コストが高い上に個性がつけにくい


補聴器用のユニットであったため作れるメーカーが限られてきます。
そのため、メーカーはBAユニットメーカーからユニットを買うことになり
必然的に値段が高くなります。
また、作れるメーカーが限られているがゆえにユニットの特性を変えたりすることはほぼできません。強いて言えば、音響フィルターやクロスオーバーのネットワークの調節くらいですね。
ユニットから一括で作れるのはWestoneやSONYくらいでしょう。

帯域が狭い

フルレンジユニットとは言っても再生周波数帯は45~15000Hzくらいが一般的です。ちなみに、ダイナミックドライバーは平均して20~20000Hz
そのため、ユニットごとに振動数を調整したりして、ツーイーターやウーファーユニットなどを作ることがあります。

それらを組み合わせたイヤホンをマルチWay BAなどと呼びます。

2Way3ドライバーのマルチBAフォンであるShure SE530
かつてはShureのフラッグシップでもあり、片耳に3つのドライバーを搭載している構成であったために贅沢構成とも言われました。
Shureのイヤホンはイヤモニで培ってきた-37dbという驚異的な外遮音性があります。
(一般的なイヤホンは-15~18db前後)
つまり、完全に1人オーディオルーム状態です。

音はマルチBAながら非常に帯域バランスが安定している。その上音の解像度はかなり高く、特にjazzとの相性はかなり良いと思う。楽器や声の響きもよく、オーケストラ、弦楽四重奏、ヴォーカルものなど幅広いジャンルで使えるとかんじます。
初めて聞く方はニヤニヤが止まらないかもしれないですよ。

価格は当時約5万円。現在は生産終了のため、安ければ2万円程で買えると思います。


ダイナミックユニット BAユニットはどちらも一長一短な部分があります。最近は双方のいいとこ取りを狙った
ハイブリッド型という機種も増えてきました。

お手頃にハイブリッド型を体感できるSONY XBA-H1。ビートレスポンスコントロールと2Wayネットワークで、比較的音の繋がりの良いハイブリッド型となっている。

音はBA特有なキラキラとした高音とダイナミックのアタックのある低音が綺麗に調和した音です。比較的に癖もなく、
BA特有の細い音という感じは少ないのでロックとかでも使えると思います。

価格は13000円程。最近はもっと安く買えると思います。

マイクロドライバーユニットを搭載しているShure SE215(右)とSE215 Special edition(左)どちらも-37dbという驚異的な外遮音性を誇る機種。また、リケーブルも可能でコネクタはMMCXのため、汎用性も高く 万一の断線もケーブルの交換だけで済みます。

SE215はShureのモニター派系のイヤホンで、印象は上位のSE535とかにも近い部分もある。音の傾向はフラットで解像度も高くイヤモニとしても十分に使える実力はある。
カラーもスケルトンブラックとクリアーの2色を選択できる。

一方SE215Special editionはSE215をベースにリスニング向けチューニングを施した機種です。メーカーは低音域を調整したと言っていますが、確かにSE215よりは低音は出ます。
かと言って高音域が出ないわけではないので、SE215のバリエーションと言うよりはポテンシャルを活かし切った上位機種とも捉えられるでしょう。
カラーはスケルトンブルーなのでカスタムイヤーみたいな感じがしますね。

また、SE215 Special editionはアジア限定販売だそうです。

価格はSE215が9000円 SE215 Special editionが10000円となっています。

こちらはortofon e-Q7 一極磁型の大型BAドライバーを採用しており、沈み込むような低音から伸びのある高音をナチュラルに再現します。

こちらの機種の凄いところはシングルBA機でありながらの広いレンジです。
先ほど説明した時にフルレンジBAユニットは低音があまり出ないと言いました。
しかし、この機種はシングルBAながら音圧のある低音や沈み込む低音を響かせることができます。
一極磁型大型BAユニットと銀コートOFCケーブルのおかげですかね。

価格は27000円程です。

カラーはシルバーとブラックそれにレッドがあります。写真のグリーンは限定品なので、興味がある方はオークション等を探してみてください。

こちらはSenheiseerのIE8です。

特徴は深みのある低音と広い空気感です。この機種は物凄く濃密な低音を聞かせてくれます。響き方が自然です。
また、本体についているつまみで低音の量を調節することができます。実は特許技術みたいです。
ダイナミックらしい広がりのある音なのでjazzなんかはもちろん、POPSやロックなど幅広くつかえます。
こちらもリケーブル可能なので、断線しても末長く使えます。

価格は35000円程です。今はIE8iで探せば出てくると思います。

クアッドBAのUE900
こちらは片耳に4つのユニットを搭載する機種となっています。3way4ドライバーの構成で、個人的に一番のお気に入りです。

特徴はヴォーカルの美しさと音場の広さですね。
UEはもともと音場の広い音を出すことで有名ですが、この機種の音場の広さはBA機であることを感じさせません。

さらに、ヴォーカルはSF4か?と思わせるくらいの綺麗さです。
どんなヴォーカルも美しくする変態ヴォーカルイヤホンはFADのheaven V agingですが、SF4はヴォーカル美しく響かせるだと思っています。そのイヤホンのDNAがしっかりと受け継がれてますね。UEのコンシューマ向けシングルBAはもうなくなりましたからね。

価格は30000円前後となっています。

変態と言ったらこのイヤホンを忘れてはいけません。オーディオテクニカのCK10です。今では手に入れるのが至難の技とも言われるようになりました。
世界最小のデュアルBAフォンであり、
4芯ケーブルの機種でもあります。

音はとにかく特徴的な高音域です。
煌びやかで美しいですが、人によってはキンキンうるさいなどと、ものすごく人を選ぶ機種です。そのため、この音にはまってしまったリスナーの中には未だに
生産終了したこのイヤホンを購入したがる方も多いです。

中古相場はだいたい10000円前後です。


JVCのHA-FX500もすこし変わったイヤホンです。特徴はまず木のハウジングですね。実は個体ごとに木目が違うため一つとして同じデザインはないそうです。
また、ウッドドーム振動板という振動板に樺を採用した機種です。

音はとにかく柔らかく、不思議です。
ヴァイオリンやチェロは謎のリアル感や再現力があります。
その反面、電子楽器やエレキギター等は相性が悪いと思います。CK10は人を選ぶイヤホンでしたが、FX500はソースの楽器を選ぶイヤホンですね。

価格は8000円前後ですね。

そしてこれほどイヤホンを紹介しておきながら筆者の求めた音に最も近かったのが
iPhone 3GS(RADSONE化済み)→GD03→E07K→UE900の構成です。

NW-F880→E07K→SE530も悪くはないのですが、音が濃密すぎて少し求めるものと違いました。少し曖昧なくらいの音が筆者にはちょうどいいのかもしれません。

まぁ、いろいろとイヤホンは聞いてきました。少なからず、生産終了機種を含めたら150は超えてると思います。

結論からし
日本メーカーが最近大好きなHi-Res Audio対応機種ですが、特別良いと感じる機種が少ないですね。

何か…癖がないと言うか…つまらないと言うか…そんな感じです。特に最近の機種はそんな傾向ですね。
音の味という意味では日本のメーカーの多くは海外に劣ってますね。
FADや音茶楽などのメーカーは結構味にもこだわりますが、大手メーカーほど味よりも緻密さに行ってしまいがちだと思います。

UEやゼンハイザーの機種を聞けば違いに気づくと思いますよ。そもそもの音作りの違いに。


まぁ、ハイエンドとか言いますが
イヤホンのハイエンドは2種類ですね。

まずは完全なモニタータイプ
こちらはカスタムイヤーをはじめとした本来ならコンシューマー向けではないタイプです。基本的に音の解像度が高く、細かい音も再現するようなのが特徴です。もちろんカスタムイヤーなら音楽性のある音にイヤホンをチューニングすることもできます。コンシューマー向けではShureやWestonのUMシリーズはこの傾向があります。

もうひとつはリスニングタイプ
こちらは普通に売られているイヤホンです。原音忠実性とかは前者にくらべてはなく、とにかく音楽性を追求したようなタイプです。


どちらかと言うと日本メーカーの多くは音楽性のある音作りが苦手なのか、結構硬い音になってしまいます。
そうするとリスニングとモニターの中間みたいな機種が出来上がります。

もちろんそのバランスが絶妙な機種もあります。ですが、その反面不自然に硬い音や冷たい音と言った音楽性に欠ける音ができることもあります。


日本人でも海外のイヤホンが欲しがる方はやはり、音楽性のある音を求める場合が大多数です。私もその一人です。

皆さんも理想の音を探してみてはどうでしょう。


まぁ、長くなって何がなんだかわからなくなっているのは申し訳ないです。


それでは今回はこの辺で(・ω・)ノ