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【 まとめ】iPhoneはなぜ売れるのか?個人的に考えてみた

どもー今回はタイトルの通りということです。

iPhone 6の快進撃が止まりません。各社のスマートフォンを物ともせず、日本におけるスマートフォンシェアの約65%を占める結果となっています

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そもそも、なぜ日本ではこんなにもiPhoneが売れるのでしょうか…選択肢は山の如くにあるのに。

最初にiPhoneの強みについて纏めてみましょう。

Androidに比べて扱いやすい

・処理性能が高い

・筐体が金属製で高級感がある

・ケースなどのアクセサリーが豊富


などと、利点も豊富です。


iPhoneが初めて日本に上陸したのは今から7年前の2008年。
当時の日本と言えば

フィーチャーフォン(ガラケー)
BlackBerry
Windows Mobile

といったものが販売されていましたが、その中でもフィーチャーフォンが圧倒的なシェアを占めていました。
Windows MobileBlackBerryは一部のへんた…げふんげふん!
マニアックなユーザーが利用していましたね。
BlackBerry端末の例

Windows Mobeil端末の例



ちなみに、ガラケーというのはガラパゴスケータイの略称。

フィーチャーフォンが日本で独自の進化を遂げた上に、他国には見られない特徴を備えていたことから、独特の生態系を持つガラパゴス諸島になぞられて、そのように呼ばれるようになった。



私もiPhoneが日本で発売されるまではBlackBerryにしようと考えてましたし…

そんな日本の携帯市場にiPhoneは参戦し、着実にユーザを獲得していきました。iPhone 3GSoftBankから発売され、乗り換えが相次ぎましたね。


ユーザを獲得できた背景には

・シンプルなUI
・タッチパネルを用いた革新さ
Appleブランド


があると思いますね。

例えばBlackBerryWindows Mobeil端末は性能こそ、当時のiPhoneより高かったです。
ですが、携帯端末にキーボードというのはパソコンを、普段からよく使うユーザくらいにしか受け入れられないものでした。
QWERTY配列というのも携帯端末のあの小さいキーボードでは入力しにくいですしね。

日本では90年代には携帯電話の入力方法は10キー入力が一般化していました。

そのため、スマートフォンが普及した現在もフリック入力よりもこちらを利用してる方が多いとのことです。

私はあれ…苦手なんですよね…手間が…

iPhoneQWERTY配列のローマ字キーボードはもちろん、10キー入力にも対応。その上に、革新的なフリック入力にも対応してたため、幅広いユーザーに受け入れられたと感じます。


このiPhoneの登場により日本ではBlackBerryWindows Mobeil端末はすごい勢いで駆逐されて行きました。



理由は

・入力面では様々な入力方法が使えるため無敵。

・全画面タッチパネルのため、動画を見たりするのも他の端末に比べると良い。

・PC版のサイトが表示できたので、ガラパゴスフォンに比べると大きなアドバンテージがあった。

まさに無敵の端末でした。一方

・電話としては微妙

・全画面なので耐久性がわるそう

・タッチパネルのため、ブラインド入力ができない。

・モバイル版のサイトが見れないため、今まで使っていたサービスが利用できない

などといった声もありましたが、着実にシェアを拡大していきました。

日本ではモバイル版のサイトも他の国より普及していたので、あまり魅力的に映らなかったのもあります。

これに対抗するため、docomoKDDIAndroidスマートフォンを投入しました。

そう、このAndroidスマホに…日本人はあまりいい印象がないと言いますね。
特に、2、3年前の機種を使っていた人は…

初期のAndroidは当時のiOSよりは多機能ではあったものの、端末の性能比に合わなかったりと、とても完成度の高いものとは言えませんでした。

(2008年発表の1.6でも、既にマルチタスク対応であった。そのため、部分的にはiOSを上回る機能もある。)

そこで、iOS端末と差別化を図るために画面サイズを大きくしたり、カラーバリエーションを多くして対抗しました。
さらに、日本ではガラケーで使えた機能をアプリにして移植しました。



※日本スマホガラパゴス諸島

このガラケー機能移植アプリの完成度は正直微妙で、スマートフォンを使ってるユーザーの中では不要アプリとも言われる始末でした。
消せないキャリアアプリたち。正直、使わないものばかり…


その上、このアプリが原因でグローバル版の端末に比べてOSアップデートが遅かったり、されなかったりもしました。
※OSアップデートと不具合修正のアップデートは別物です。

XperiaやGalaxyと言った海外でも同じ端末を売っているブランドは、OSのアップデートがちゃんと来ます。

AQUOS PhoneやARROWSのような日本国内向けの機種のブランドはOSのアップデートはほぼ無いですね。
運良く一回あるかどうか。

まぁ、この流れが今後6年ほど続くのですが(もちろん現在進行形です。)



現在もスマガラアプリ(キャリアアプリ)は使い物にならないと言う方も少なくない。

一般的にキャリアアプリと言うと

docomo SPモードメール
・dマーケット
iコンシェル
auお客様サービス

と言った主にキャリアが開発してるものです。

ガラケーアプリと言うのは

ワンセグ(最近はフルセグ)
QRコードリーダー
おサイフケータイ
FeliCa

などが当てはまります。


これらのアプリは基本的に無効化できないから、ストレージとメモリを圧迫する
との声が多いです。

特にキャリアアプリは、セキリュティの関係(謎)によって無効化できないものもあります。
傾向としてはKDDIの端末は無効化できる機種も増えてきましたが、docomoは相変わらずダメです。

実は端末性能でもiPhone 4Sまでは同世代の他の端末より優れていました。

そのため、この頃までのAndroid端末ではソフトウェア的にも、ハードウェア的にも劣っていました。

そこでスマートフォンは部分的にiPhoneに勝ってるというので勝負していきます。

いい例がカメラとSoCです。

iPhoneは未だに800万画素 開口度2.2のカメラを搭載しています。
SoC(CPU)も64bitとは言え、コア数は2でクロック周波数は1.4GHzと控えめである。

※解像度
(画素、ピクセルで表される。一般的に数値が高いほど、きめ細かい写真が撮れる)

※開口度
(f値とも言う。数値が低いほど集光度が良く、明るい写真が撮れる)

※コア数
(SoCのコア数。一般的に多い方が並行処理能力が高いが、その分消費電力も多い。)

※クロック周波数
(Hzで表される。端末のSoCのクロック周波数の数値が高いほど基本的な処理性能が高い。ただ、グラフィックに関してはGPUチップの性能も影響してくるのでなんとも言えない。)

※bit数
(一般的には同じクロック周波数のCPUの場合は、32bitよりも64bitのほうが処理性能が高いと言われる。現状ではまだ32bitが主流だが、ハイエンドモデルは次第に64bitへ変わりつつある。)



実際、2010年まではAndroid端末は物好きが使うような端末でもありました。そのため、数も少なかったのが現実です。
2010年のヒットモデルはGalaxy S(SC-02B)やXperia X10(SO-01B)ですかね。

T-01C/IS04 (2011)

発売当時は最高解像度の1220万画素というカメラを搭載していた。手ぶれ補正機能なども充実しており、カメラスペックならコンデジにも匹敵すると言われた。

実際はカメラスペックに端末の基礎性能か追いついていなかったので、シャッターを切る祭にラグが出たり、画像処理が追いつかないことがあったりしました。

さすがに、シングルコアでクロック周波数1GHzのSnapdragon S1にAndroid 2.2でこのカメラスペックは、さすがにオーバースペックだったのかもしれません。


SC-02C (2011)
Galaxy S
日本初のデュアルコアCPU搭載スマートフォン。Exyons 4 Dualプロセッサーは当時世界1の処理性能とも言われた。

同じ年にデュアルコアのA5を搭載したiPhone 4Sが発売されたため、性能的にはOSの違いを考慮するとほとんど並ばれてしまった。

Android 4.0のアップデート後はiPhone 4Sに快適な操作性では太刀打ちできなくなりましたね。

同時期に発売されたGalaxy noteは5インチ以上の大画面を搭載したため、3.5インチのiPhoneとは住み分けができた。



SO-03D/IS12S (2012)
Xperia acro HD
デュアルコアのSnapdragon S3に1210万画素、f値2.0の明るいカメラを搭載した機種。処理性能、画面解像度、カメラスペック全てをiPhone 4Sを上回る機種となった。(端末性能で比べるとiPhone 5も上回っている。)

Android 4.0にアップデートすると処理性能が低下したり、バッテリー持ちが悪くなったりとの不具合もあった。
これ以降の端末は1000万画素を超える高解像度のカメラが搭載される傾向になる。


F-10D
ARROWS X (2012)
SoCにクアッドコアTegra 3を搭載した端末。そのため、並行処理は同時期の端末よりも優れていたが、発熱が多くてホッカイロとも言われてしまった残念な機種。他にも、指紋センサーに1310万画素のカメラなどの機能もあった。
これ以降のAndroid端末はクアッドコアが一般化していく。



Xperia Z1 (2013)
2070万画素のカメラにクアッドコアでクロック周波数2.2GHzのSnapdragon 800を搭載していた当時のウルトラハイスペックマシン。
クロック数は控えめだが、64bitSoCのiPhone 5Sと処理能力がほぼ並んでしまうことになってしまう。
同時期に発売されたXperia Z ultraは6インチ以上の大画面スマートフォンの分野を作り出した。



Nexus 6 (2014)
6インチで400dpiを超える高精度液晶にクアッドコアでクロック周波数2.7GHzのSnapdragon 805を搭載した機種。
大画面化はiPhone 6Pulsによって並ばれてしまったが、ベゼルも薄く画面の大きさの割には小さい。
素のAndroidが搭載されており、ソフトウェアの更新は1番早く来る。




Galaxy S6 (2015)
オクタコアのExyons 7 Octaを搭載したハイスペック端末。Android 5.0を搭載し64bit処理に対応したため、iPhone 6に並んだ。そのため、端末性能的にはiPhoneを遥かに上回る性能である。

これ以降のAndroid端末はオクタコア、ヘキサコアで64bitSoCの端末が増えて行くと思われる。



まぁ、他にも話題になった端末はありますが、この辺にしておきましょう。

Androidが一般ユーザーにも普及した理由として挙げられるのは


Androidが使いやすくなった

iPhoneを選べなかった人が多かった



Androidが使いやすくなったとは?

実はAndroid 2.0以前はWindows Mobeil 6.5に近い操作感で、現在とくらべると、とても使いやすいとは言えませんでした。
それがEclair(2.1)で改善され、搭載端末が増えたことで一般ユーザー向けにも広がったことになりますね。

恐らく、Androidを使ったことがある人の多くがこの2.1以降の端末だと思いますね。

iOSユーザーにAndroid端末は使いにくいとも言われますが、私はそんなことはないと思います。

むしろ、その逆な気がします。(笑)
iPhoneで設定を開くのについつい通知センターを引っ張ってきたりします。

現在はAndroid 4.4~5.0の端末がよく出回ってますね。



実は、Androidのバージョン名にはお菓子の名前がついていたってご存知でしたか?コードネームは以下の通りです。

1.0→Apple Pi (非公式)
1.1→Banana bread (非公式)
1.5→Cup cake
1.6→Dount(ドーナツ)
2.0/2.1→Eclair
2.2→Froyo(フローズンヨーグルト)
2.3→Ginger bread
3.0/3.1/3.2→Honeycomb
4.0→Ice Cream Sandwitch
4.1/4.2/4.3→Jelly been
4.4→Kitkat
5.0/5.1→lollipop



となっています。ちなみに、4.4のkitkatはあのネスレkitkatです。

当初はコードネーム通りのKey lime Piなる予定だったそうですが、誰も味がわからないということでわかりやすいkitkatにされたんだとか…

ここまでアルファベット順になっているので、次のバージョンはMで始まるお菓子ですかね。既にAndroid Mとして開発者プレビューが公開されてます。

Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)とかありそうですね。

今のところはMarmalade Pi(マーマレードパイ)というのが有力らしいです。



追記、6.0はMarshmallowになりましたね。やったー!当たったー!と喜んでおきます。



iPhoneを選べなかった人が多かったとは?


日本ではiPhoneの販売をSoftBankが独占したため、他のキャリアでは購入できませんでした。
その上、SIMロックがかかっているので他のキャリアでは使えなかったりという制約がありました。

docomoKDDISoftBankに顧客が流れることを防ぐために色々と策を講じました。
そんな中でも、KDDIAndroid auをキャッチフレーズにAndroid端末を推していった。写真の端末はIS05(2011)


そのため、SoftBankに乗り換えできなかった(しなかった)方の中にはAndroid端末を利用してた方も多かったです。

私の友人にも「docomoiPhoneがあればそれを選んでいた」と言ってた人がいますから。

その後は2011年にKDDIが、2013年にdocomoがそれぞれiPhoneの取り扱いを開始しました。

そのため、現在は全大手キャリアでiPhoneが販売されているため、選ぶ自由はあります。



そしてiPhoneが売れる理由が


・未熟だったAndroidからの乗り換え

docomoKDDIでも扱いを始めた

・端末性能の平均化

iPhoneの大画面化


まぁ、そうですね。iPhoneが買えずにまだ未熟なAndroid端末を購入した方の多くは、我慢できずに乗り換えたくなります。


そこでKDDIdocomoが2年おきにiPhoneの取り扱いを開始したため、一気にiPhoneにユーザーが流れて行ってる印象です。

日本人は1度嫌な思いをしたものを、再び選ぶという方は少ないですからね。

流れとしてはAndroid端末→iPhoneへのの流れが強いです。
もちろん、iPhoneiPhoneに更新する人の流れもあります。

逆にiPhoneAndroidに変える人は少ないですね。最近のAndroid端末に機種変するなら何の問題もないと思いますが

iPhoneWindows Phoneの流れの人はほとんど見かけません。
(てか、Windows Phoneのユーザーをあまり見たことがありません)

多分2回この流れをしたのは私くらいでしょう。
※私のスマートフォンの遍歴
iPhone 3GS→IS12T→iPhone 5→Lumia 630
現在のメイン機 Lumia 630 田舎なのでLTEはいらない。




端末性能の平均化


これはかつてパソコンで起こったことがそのまま起こってると思って良いです。

そして、スマートフォンはパソコン以上に性能を求める必要がないのです。

現在のスマートフォン用のSoCチップはQualcommのSnapdragonが世界シェアの約7割を占めています。

これはデータ通信用のモデムチップに関する特許のほとんどをQualcomm社が所有しているからです。
(LTE等のモバイルネットワーク通信はもちろん、BluetoothWi-Fiに関するものも含まれる)

だが、これでは端末性能は似た通ったかになってしまいます。

Galaxyのように端末性能が高い!で売れる時代は終わってしまったと言っても良いでしょう。

差別化は性能ではなく、ソフトウェアになりましたね。
日本ではAndroidの極端なカスタム化はされてないので、あまり差別化というのは感じないと思いますが…
いらないガラスマアプリがいっぱい!なのは他国との差別化かも…



Amazon Kindle fire



そして、iPhoneの大画面化

これは待ち望んだ人も多いかと思われます。この大画面化で、本来ならAndroidスマートフォンに行っていたユーザーがiPhoneに飛びついているとみてもよいでしょう。



結論

iPhoneはなぜ売れるか。

それはAndroid端末を使ってた方が、操作が簡単で電池持ちの良いiPhoneに乗り換えているからです。

他にもdocomoKDDIiPhoneの取り扱いを開始したことも、要因になると思います。

また、小さい画面サイズでシェアを確保していた上にiPhone 6で大画面スマートフォンシェアに乗り込んできたのも挙げられます。


つまり、今の日本でのiPhoneのバカ売れは様々な要因が重なって生まれたものだと言えます。

私はメイン機でAndroid端末を利用したことはないですが、そんなに電池持ちが悪いのでしょうか…



これからの予想


正直、iPhoneの勢いはこの2、3年で止まると思われます。
ジョブズのいないAppleがどのようになるかもわかりませんし。他にも

・中国勢の活発化
・格安スマホの普及
Android端末のSIMフリー化。
・3年ぶりのWindows Phone参入
iPhoneを選ぶ自由が増えた。


という外的要因も挙げられるからです。

つまり、今iPhoneを使っている人がそのままiPhoneを使い続けるか。

Apple Watchを使ってどこまでiPhoneのシェアを増やせるか。
と言うのが今後の日本におけるシェアの変動になりそうです。

まぁ、6Pulsでファブレットサイズも出てしまいましたからね。画面サイズでも勝てなくなった今、Android端末がどう出るかは楽しみですね。

そう言う面ではGalaxy S6 edgeは独創性があって好きだが…
耐久面は微妙だが、嫌いじゃないぞエッジスクリーン



中国勢も勢いはありますからね。

シャオミやファーウェイは低価格で高性能な端末を出します。
他にもべセルをタッチセンサーにした端末や、1000万画素のフロントカメラ搭載機種と言った独創性のある端末が多いです。

個人的なオススメは安くて高性能。おまけにLTE対応のLenovo X2です。
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この中国勢は格安スマホにも影響を及ぼすから恐ろしい。

この価格帯にはライセンスフリーになったWindows Phoneもあるので、面白いことになりそうです。

でも、この格安帯とiPhoneがいる高価格帯の差がどうなるかが楽しみです。

陳腐化した日本勢では相手になるかどうか…厳しいかな。


それでは今回はこの辺で(・ω・)ノ