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【長期レビュー】第5回 Apple iPhone 5 初めての4インチiPhone

どもー今回は

iPhoneを長期に使った感想ということで

iPhone 5を使ってきた2年間を振り返ってみます。




まさかの長期レビュー第5回はiPhone 5ですね。

本体

裏面。iPhoneでは初めてのアルミ筐体となる。

なお、林檎マークなどはレーザー彫刻になっておりコストがかかっています。

端子はlightningに。とっても小さくなりました。

付属品のEarPods


端末性能は以下の通り

SoC Apple A6 1.3GHz Dual Core

RAM 1GB

画面 4インチRetina 1136×640 326dpi

ストレージ 64GB

カメラ フロント 120万画素
リア 800万画素

OS iOS6.0~9.2.1

とまぁ、こんな感じですね。

特徴としては



大きくなった

今までのアスペクト比3:2の3.5インチから16:9の4インチへと少しばかり大きくなりました。
それに伴い解像度も向上。1136×640というまぁ特殊な解像度ですが、従来のRetinaディスプレイ同様の326dpiと高精細な液晶になっています。

また、本体をアルミ製にすることで軽量化にも成功。いまだにiPhoneで最も軽量なモデルはiPhone 5/5Sですから。(112g)



LTE対応

100Mbpsの高速通信が可能で、後のau 4GLTEやSoftBank 4G回線を整備するきっかけにもなった端末です。





端末性能的にはiOS補正のかかったハイスペック…ですかね。

当時の競合Android端末はSnapdragon S4 Puls(MSM8960 Krait 2コア 1.5GHz)やTegra 3 AP33(Cortex A9 4コア 1.5GHz)が主流でした。

この頃はiPhone 5の性能はぶっちぎりです。Tegra 3は1世代前のApple A5と張り合うくらいですし、S4 PulsもA5より少し上と言ったくらいでした。

私が購入した頃にはSnapdragon S4 Pro(APQ8064 Krait 4コア 1.5GHz)の端末が普通に。さらには後継のSnapdragon 600(APQ8064T Krait 4コア 1.7GHz)の端末も出始めました。

ベンチマーク上ではこれらの機種にも張り合える性能を持つiPhone 5iOSの補正は恐ろしいものです。

Antutu Ver6.0で32,000台のスコアを出しますからね。2012年の端末とは思えません。


グラフィックはPower VR SGX543MP3となかなかの性能。266MHzとクロック周波数を上げることで、Apple A5X並みの性能を持ってます。


RAM1GBは標準ですね。
今後6までこれを維持しますからね。


カメラは800万画素。ちなみにSONY製のイメージセンサーであるExmor Rを搭載しています。


充電コネクターがLightning端子になり、以前の30Pinより耐久性が向上しました。





まぁまぁ、こんな所ですかね。



購入経緯

最初のレビューにはあまり詳しく書いてないですが、以前私はIS12Tと言う機種を使ってました。
そう、俗に言う紳士向け端末、
日本初のWindows Phone 7.5端末です。

こんなのです。


実はこの機種に乗り換えたのは13年の6月。徐々に時期iPhoneの噂も出始めたころです。
本来ならdocomoに乗り換えてXperia Z(SO-02E)に乗り換えてやろうと思ったら…あらぬ事に販売終了していたのです。

他は…IGZO搭載のせいかチラツキがあるSH-02E
投げ売りされていたGalaxy S3α
ホッカイロことARROWS V

とかしかないのもありました。
Galaxy S4まで待つのもアリだったのですが、さすがにIS12Tだけで行くのは辛いと判断。

乗り換えせずにauで端末を探す事に。auだと目玉はXperia UL(SOL22)かHTC butterfly (HTL21)。まだHTL22は出ておらず、料金面で見ると安いこともあったのですが…

結局「実質0円」と言うことでiPhone 5にしました。iPhone 3GS以来のiPhoneです。
そりゃね…64GBが実質0円ですよ。後々の事を考えても安いです。


まぁ、これを買った2ヶ月後にdocomoさんよりXperia feat.HATSUNE MIKU SO-04Eが発表されて正直発狂しそうになりました。

*1


ここからは使ってみた感想です。




使ってみて1年目


キズが目立ちますね。購入時に塗装ハゲがあったりと話題にもなってました。

Lightning端子は表裏が無いので、サッとコネクターに接続できますね。従来の30Pin端子やmicro USBに比べると圧倒的にストレスが無いです。


動作に関してはサクサクの一言
iOS6自体はiPhone 3GSiPod touch 4Gで使い慣れていたのですが、メモリ256MBの端末ではやや厳しい部分がありました。

1GBもメモリがあるとまるで違いますね。

使ってみて1年目は2GHz帯(Band 1)のLTE局が地元ではなかなか整備されず、ピクトに「KDDI LTE」と表示されるだけで感動してスクリーンショットを撮るくらいでした。

(整備が進まなかった理由は当初au 4G LTEサービスの開始を12年12月としていたのに対して、iPhone 5発売を理由に3ヶ月前倒ししたからと言われている)


秋にはiOS7に。UIがフラットアイコンになってしまいAppleらしさは薄れてしまったものの、動作自体は快適で非常に安定して使うことができました。



使ってみて2年目


このころになると「繋がらない」という問題が目立ってきます。それもそのはず…auさんはiPhone 5Sの発表以降、800MHz帯のLTE(Band 18)局を特に力を入れて整備していたのです。

iPhone 5はこの800MHz帯には非対応のため、LTE対応なのに恩恵を受けられないと言う現象が起こりました。

当時はLTE人口カバー率98%とかと宣伝してました。都市部では大きな問題にならなかったものの、地方では特に800MHz帯でLTEをカバーするauさんの方針によって地方のiPhone 5ユーザーは半ば3Gスマホを使ってる感覚でした。


まぁ、置いてかれたわけです。




電波の狭間イメージ

緑線:2GHz帯 LTE
赤線:800MHz帯 LTE


赤線の800MHz LTEを掴まないiPhone 5では青い範囲が出来てしまう。
これが電波の狭間。そして、運が悪いことに…私の自宅がほぼすっぽり入ってるのです。



これをauさんに何度か言ってるのですが、回答は「お客様のお住まいの地域ではLTE対応エリアですので、そのような事はないと思われるのですが…」の一点張り。


そうですね。確かにカバーしてますね。800MHz帯で

こっちは嫌味のごとく「私のはiPhone 5です。5Sでも5Cでもなく5です。」と返すしかないですが。

本当は御社の800MHz帯LTEに対応しない4インチのiPhoneですが?と言いたいところでした。まだ1年ちょっとしか使ってないのにこれは…



自宅だとLTEの電波強度は-118~-125 (-124で圏外)

アンテナアイコンで言えば
1本立つかどうか
です。


LTE回線はちょうど自宅の位置でハンドオーバーしようとするのですが、これが壁などの障害物があったりすると、基地局間の切り替えがうまくいかなくなるみたいです。

そしてiPhoneの特性上、LTE回線を優先的に掴もうとするので、結果として掴めそうで掴めない電波を掴もうとするため圏外になってしまうという。


家に着いた時にWi-Fiをオフにしたままだと…まぁ酷かった。
ちなみに同じ場所にauのiPhone 5C(800MHz対応)を持って行くと、LTEを電波強度-85~-100の範囲で拾います。

ぐぅ…800MHzめ…

通信を3Gのみにすれば少しはまともになりましたが、それじゃせっかくのLTEが…ね。


秋にはOSをiOS8にアップデートしました。外部IMEが使えるようになりましたが、これがまぁ重い。
素直に通常IMEを使ってます。

実はこの頃にうっかり落としてしまい、iPhoneのガラスを破損してしまった事がありました。
幸いApple Careに入っていたので、5000円ほどで整備済み品と交換になりました。
まぁ、ほぼ新品です。


この頃からやっぱりWindows Phoneが良いと思い始め、Lumia 630を購入しました。もちろんCDMA非対応なので、docomo回線のプリペイドSIMで運用。
もしくはiPhoneからのテザリングでの運用でした。

一時的にこいつに浮気したりと…

WP8.1のストレスの無さに驚かされiPhoneはただの電話とゲーム機になるくらいでした。

この頃には友人から訳ありのSHL23を安く譲ってもらったり、T-02dやNexus 7を運用していたのもあったのでiPhoneはこれらを繋ぐためのルーターになってる事の方が多かったです。



そして2年契約の終了と共にY!mobileに乗り換えました。メイン機もNexus 6になり、iPhone 5はゲーム機かハイレゾ音源用のプレイヤーになりました。

現在のメイン機Nexus 6


現在


現在はiOS 9で運用。そろそろ電池もヘタってきたので省電力モードは助かります。
タッチパネルの感度は良いので、ゲームにはとても便利です。

メインのNexus 6
某陣取りゲーム用の302KC
予備機にSCL23とKYV31にFJL22
プリペイド用のSO-02EとT-02d
ルーター用のLumia630
通話用のBrackBerry Bold9780

音楽プレイヤーとしてはNW-F885とZ1060がある以上はゲーム機以外の出番はなくなってしまいました。

自宅ではもっぱらパソコンかタブレットですので、iPhone 5は本当にゲーム機です。
私のは64GBなので、ちょっとしたモノを撮影するためのカメラにも使ってます。




総評


ぶっちゃけ言えば今でも十分使える端末です。4インチとコンパクトで性能的にはSnapdragon S4Pro端末とも張り合える上に、カメラ性能やユーザーアクティビティを取ってもまだまだ張り合えます。



街を歩く人を見るとiPhone 6や5Sのユーザーも多いですが、まだまだ5ユーザーもそれなりに見かけます。

本当…端末としてはとても優秀だと思います。


ただ、auiPhone 5は酷い

という事は忘れてはいけません。
繋がるエリアで繋がらない。正直なところ地方ではLTEをオフにして使った方が電池持ち等を含めて良くなります。

せっかくのLTE対応は…もう置いておいてね。使えないものは使えませんから。

私のように自宅で使えないならWi-Fiを使うなどの対処法はありますが、職場や外出先でこのような事が起こる可能性は普通にあるのです。


ちなみにSoftBankの場合は優先的に2.1GHz帯のLTEを整備したので、KDDIほど酷くはないのです。


LTEを掴まなくなったら…
LTEはオフにしましょう


初期のXiスマホWiMAXスマホでは、電池持ちを良くするためにやってた方も多いと思います。
iPhone 5…特にau版の方で上記のように感じるならやってみても良いかと思います。


設定よりモバイルデータ通信をタップした後に4Gをオフにすれば、3G回線のみで通信できます。


それでは今回はこの辺で(・ω・)ノ

*1:しかもマジカルミライで実機を見てしまったので余計に欲しくなる始末