どもー
つい最近の発表で…
グローバル版Xperia Z3もAndroid 7.0のサポート対象外になってしまいました。
ここはZ3ユーザーも痛いところですが、これにはある理由があると考えられます。
それが…
Vulkan APIです。
これは次世代APIとして開発が進められているグラフィックスAPIになります。
これをAndroid 7.0ではネイティヴサポートという形になります。
(6.0でも暫定的なサポートはしている)
そもそもVulkanってなんぞや?
Vulkanは昨年発表されたグラフィックスAPIです。今年の春に正式仕様が纏められ、Vulkan 1.0として制定されました。
Vulkanは従来よりも低オーバーヘッドなグラフィックスAPIになっています。
俗に言う低レベルAPI(よりハードウェアレベルに近く、ロスが少ない)ですかね
類似のものとしては
Mantle(AMD)
DirectX (MicroSoft)
Metal(Apple)
があります。
(iOS機がゲームヌルヌルなのは何気にMetalの恩恵が大きかったりする)
そもそもVulkanの開発の意図としては「Open GLに続く次世代グラフィックスAPI」というものになってます。
このAPIにアプリケーションが最適化されると、従来よりもロスも少ない快適な動作が期待できます。
主にゲームや※モバイルVRといった「3D表現を多用とするコンテンツ」においては威力を発揮すると言われてます。
※モバイルVRに関してはVulkan以外にもまた別のAPIが存在する
では?なぜXperia Z3は切られてしまったのか
実は、このVulkanをサポートしているSoCの問題になってきます。
Qualcommのデータシートでは
Snapdragon 805に搭載されているGPU Adreno 420
(Adreno 400番台)以降のGPUが入ってないとVulkanは適応できないとあります。
そのため、Vulkanが適応できないNexus 5(Snapdragon 800 Adreno 330)はアップデートの瀬戸際に立たされていますし、
Snapdragon 801(GPUは800と同じくAderno 330)のXperia Z3もサポート対象外となってしまったのでしょう。
まぁ、Xperia Z2もSnapdragon 801なのでアレですけどね。
サムスンからは発表はありませんが、このまま行くとサポート対象でも1番古い機種がGalaxy Note 4(Galaxy Note edge)やGalaxy S5 LTE-Aとかになるかと思われます。
まぁ動作させること自体はできるのですが、せっかくの機能は使えない可能性があるというわけですね。
近年のSONYさんはユーザー体験を重視してますので、Vulkan対応による恩恵を受けられないZ3は外されたとしか言えません
元々Z2とSoCはほとんど同じということもありますし。
Xperia Z2がMSM8974ABに対してXperia Z3はMSM8974ACでした。
(型式としてはどちらもSnapdragon 801)
最後に
OPEN GLの後継ともいわれるVulkan
もちろん、ハイエンド環境で今までにないものが動いてくれることにも期待ですが、ミドルレンジの安価なスマホでも3Dコンテンツが快適に動くようになれば面白いと思いますね、
これからはこのVulkanに注目があつまりそうですね。
それでは今回はこの辺で( ´ ▽ ` )ノ