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【スマホレビュー】SIMフリースマホ ファーウェイP9 実機レビュー 世界初ライカの名前を冠したカメラ性能の高さは伊達じゃない おすすめの1台


どもー今回は


インスタ映えする写真を簡単に撮れると話題の機種

ファーウェイのP9をレビューしてみたいと思います。

 

これは何

 

ファーウェイが販売するハイエンドスマートフォンです。





今回は限定カラーのレッドにしてみました







背面にはライカのロゴも入っております。



大きさはiPhone 6と同じくらい


以下スペックです。

SoC Kirin 955 Octa Core 2.5GHz+1.8GHz

メモリ3GB
ストレージ32GB

画面 5.2インチ FHD

カメラ フロント 800万画素
      リア 1200万画素×2
LEICA SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH

バッテリー 2700mAh

 


ライカとの共同開発で生まれたデュアルカメラを積んだスマホ



ライカと言ったらアマ、プロ問わず多くの写真家に愛されるブランドです。

銀塩のころからライカと言えば「憧れ」であり、高画質や解像感とは違う

写真の持つ温かみ、妙なリアルさを与えてくれる魅惑のカメラなんですよね.


実は、レンズだけならPanasonicのLumixシリーズにライセンス供与されており、
手持ちのLUMIX DMC-CM10のレンズは非常に色乗りがよいレンズとなっています。

 

www.hayaponlog.site

 


ただ、このP9のカメラのすごいのは「ライカの絵」が撮れることなんですよね。

誰でも簡単にライカのリアルな温かみのある描写の写真が撮れる。

なんちゃってライカではないのです。


後日談では2年がかりで開発したものになっているのだそう。

レンズブランド供給というのは過去にもあったが、画像処理まで含めての「出てくる絵」までライカ監修。絵作りこだわった機種はそうないかと思います。

(自社内で完結するソニー等は除く)


また、センサーの組み合わせもモノクロ+カラーの構成

実質的にセンサーが2つ付いているので、他機種の2倍近い表面積を持つことになります。

センサーはSONYのIMX286を搭載 センサーサイズは1/2.9インチ×2とのこと

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レンズはLEICA SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH

見ての通りf2.2 35mm換算で27mm相当の非球面レンズです。

なんかこんなのが付いているとすごくワクワクしますね。


作例はこんなところ












スマホカメラとは思えないアーティスティックな作例が取れる機種となっています。

 


多機能なカメラアプリが特徴



ただオートで綺麗に撮れるだけじゃないのがこの機種の特徴


具体的には

・マニュアルモード

ISO感度、シャッタースピード ホワイトバランスをマニュアルで設定可能

さらにはAFモードやEVプラケット。ホワイトバランスはケルビン(色温度)で変更可能とかある意味変態です。


特筆するのはスローシャッターの長さです。

最大60秒までの露光が可能なのです。

一般的なマニュアルモードを持つスマホでもせいぜい4~8秒です。

(5秒ほどなら打ち上げ花火を撮るにはぴったり)


極めつけはISO感度を50に設定できます。

これによって夜景はもちろん、星空も撮ろうと思えば可能です。




・ワイドアパチャーモード


こちらは目玉技術

擬似的に絞りを再現できるモードです。

実にf0.95-16までカバーできます。普通に考えればかなり変態なスペックです。

特に人物や小物撮影 料理といった被写体には威力を発揮します。


時にスマホとは思えないような描写をしてくれます。(いい意味で)


・モノクロモード


隠れた強み機能です。

これは片側のセンサーがカラフィルターを使用していないフィルターレスなことを
生かした機能です。

モノクロは多くの機種でも標準で撮れるのですが、深みのある黒や滑らかな階調では
とてもP9には敵いません。

綺麗なモノクロ写真が撮れる」というのも改めて強みかと思います。


・ビューティーモード


中国では自撮りブームもあってか本国の機種は多様なエフェクトが搭載されています。

若者や女性向けに多くのデバイスをリリースするMeituでは、特に自撮りを重視したデバイスをラインナップにいれています。

セーラームーンやハローキティとコラボしたMeitu M8は日本でも話題になったかと思います。

この機種も例外ではなく、強力なセルフィーモードを備えています。

作例は公式サイトにてご確認ください。


・RAW撮影


最近の機種ではできる機種もだいぶ増えてきましたね。

写真を無圧縮で撮影するフォーマットです。

基本的には現像ソフトを使って現像するためのフォーマットなので、あまり一般的ではないです。
このP9でも例外なく撮影可能です。

 


カメラだけかと思ったらそれは間違い。充実の機能をもつファーウェイP9



ライカのカメラを大々的にプッシュしてますが、細かいところも充実しています。

 

・最新のKirin955を搭載

 

オクタコアのチップセットに3GBのメモリで動作は快適です。

CPUスペックに関してはハイエンドのSnapdragon 820やExynos 8890と言った
競合チップと比べても遜色ない性能です。

Cortex-A72コアを採用しているため、ハイエンドながら省電力という面があります。

Antutuベンチでは平均9万点後半から10万点前後

Snapdragon 810機よりも結果的に総合スコアが高い結果となっています。


・USB Type-C対応

 先進規格とはもう言えないですね。いまや軒並みType-Cです。


・指紋認証搭載

 ただのロック解除以外にもジェスチャーが割り当てられるのでとても便利
 (筆者は通知バーのスクロールに割り当てています。)

 三次元指紋認証にも対応。認証精度、速度も十分です。


・SDカード対応

 日本では当たり前みたいな部分がありますが、海外では案外なかったり

 この機種を買ったひとは写真を撮ることが多い(はず)のでこれは嬉しい。



・ドコモ環境ならかなり強い(日本版のみ)

 LTEバンドはもとい、プラチナバンドに完全対応

 下記のCA対応も踏まえるとキャリアリリースモデルと大差ない環境で使えます。

 もちろんSoftbank環境でも快適に使えます。

 (筆者はY!mobeil環境ですが、快適に利用出来ています。)

 au環境はLTEはバンド上は対応していますが、快適に使えるかと言われると微妙なところ


・CA(キャリアアグリケーション)対応

 SIMフリー機では中々少ないです。これによって通信速度が2割ほど速くなります。


・日本では価格面で優遇

海外では599ユーロ(日本円で7万超え)に対して定価59,800円で販売
日本においての起爆剤になってほしいとの想いがあってのことだそう。



このため、外国の方がわざわざ日本で買っていくこともあるのだとか。


その代わりと言ってはなんなのか、デュアルSIMモデルや兄弟機の5.5インチモデルであるP9 Plusは日本で販売されていません。


・限定モデルの存在

実は1000台限定でレッドとブルーがリリースされています。

ブルーはまだ在庫を見かけますが、レッドはほとんどない模様。


ファーウェイP9の惜しいところ



かなり良い仕上がりですが、弱点も少々


・GPU性能が弱い


Kirin SoCらしくGPUスペックを相変わらずケチっているため、ゲームには不向きと言う結果になっています。

搭載GPUはARM Mali T880MP4

世代としは最新世代になりますが、いかんせん実行ユニット数が少ないのです。

同世代のExynos 8890は同じT880でも最上位のMP12を搭載

実性能で言えば約3倍の差をつけられています。


浮動小数点演算性能でみても115GFLOPSと、単純性能ではApple A7(iPhone 5s)
とほぼ変わらない結果となっています。

デレステの高画質プレイは難しいかと思います。

GPU面に目を瞑ればかなり快適なデバイスです。




・EMUIが曲者

俗に言うカスタムOSです。

かなりiOSに近い部分があるため、慣れが必要です。

ただ、ここはお好みのランチャーに変えれば回避できるポイントですね。




・電池持ちはやや悪い


省電力なので従来よりは大分まともですが、大容量バッテリー搭載機に比べるとどうしても劣ってしまいます。

ただ、充電スピードがかなり速いのでここは急速充電でカバーできそうです。


低温環境でバッテリーが突然落ちることがありました。うーん惜しい
(おまえはカメラか)


インスタ映えを撮るには最強?なスマホ ファーウェイP9



デュアルカメラ機=高画質というイメージを植え付けたモデルになるかと思います。

さらには中華スマホ=「安いだけ」のイメージも払拭するくらいの付加価値を持ったモデルでもあります。


今までのデュアルカメラモデルが画質よりもリフォーカスといった「遊び」の要素が強かっただけに、画質重視のP9は衝撃でした。


一眼レフユーザーがサブカメラとして使っても満足できる逸品かと思います。





こちらが一眼レフ(SONY α7)で撮影



こっちがHuawei P9で撮影


比較しても言われないと分からないレベル

単体でもかなりレベルの高い写真が撮れるのです。


モバイル版LightroomやPhotoshopも合わせて使えば現状敵なしレベルです。


もちろん性能も普段使いには問題なく、ハードなゲームをプレイしなければ必要十分と言えます。

 

お値段も50,800円とさらにお求めやすくなっています。



オススメなひと

・インスタ映えする写真が撮りたい方。

・ライカの写真、写りが好きな方。ユーザーさん

 






それでは今回はこのへんで