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【PCレビュー】ドン・キホーテ ストイックPC MUGA レビュー 工夫と割り切りが必要なPC サポート面踏まえればお買い得か

あけましておめでとうございます。


今年もガジェットやオーディオの記事をまたあげられたらなと思います。

最近、お仕事が忙しいので連投になってしまいますがご了承ください。



さて、昨年の年末ごろから一部不思議な人たちの間でひそかなブームになっています。


ドンキホーテ オリジナルブランド


ストイックPC MUGA

私も変態クラスのコスパと「ハズレを引いても交換できる」ということで1つ買ってみることにしました。


ちなみに、都市部では売り切れになっていたりと意外とこの手のものが好きな方が多いでしょうか。

なお、私の近所の店舗でもおひとり様1限の制限がついてました。



開封するとACアダプタが



本体の天板にはロゴマーク等なし



大きさはMacBook Air Early 2013 13inchモデルと同じくらい



天板にりんごのステッカーを貼るとそれっぽく見えます。




Full HD液晶なので表示領域は多め


って、こいつ何がすごいの





まぁ、ざっとスペックですね


CPU Intel Atom X5 Z8350 1.44Ghz(ブースト時1.8Ghz)4コア

RAM 2GB

ROM 32GB


GPU Intel HD Glaphics 400


液晶 14.1インチ Full HD IPSノングレア液晶

バッテリー 6700mAh 公称7時間稼動


外部端子

USB 3.0 USB2.0それぞれ1つずつ
mini HDMI端子
micro SDカードスロット


OS Windows 10 Home 64bit

お値段 税抜19800円



これは何




・ウルトラストイックなネットブック


Windowsタブレットや2in1が増えてきたためか、この「ネットブック」という名称をすっかり聞かなくなってしまいました。




ネットブックとは?


その名の通り「ネットサーフィン」をするためのパソコンです。

軽量、コンパクトでコンテンツの消費に特化したものと言えるでしょう。


ただ、スマートフォンタブレットと言ったネットブックを超えるコンテンツ消費に
特化したデバイスの台等によってすっかり市場から姿を消してしまいました。



ところが、ある転機のおかげでこの手の格安PCが一気に増えました。

それがWindows 8.1 with bingの存在です。


これはある特定の条件を満たす端末にはMicroSoftが無償でライセンスを供与したものになります。

これのおかげでwindows端末のネックだった「価格」を大幅に抑えたモデルが現れました。

(そもそもWindowsのライセンスって1番下位グレードでも1万円以上します。)


2015年の終わりごろには1万5千円を切るWindowsタブレットが現れました。




このwith bingはWindows 10にも引き継がれ、格安機が増える結果となりました。




実はドンキがPCを出すのは2機種目




実はこの機種の前にも「自分専用PC」と銘打った2in1スタイルのPCがリリースされています。





何がすごいのドンキPC


画面解像度がFull HD 液晶もIPS液晶


画面解像度が高いながらこの価格に抑えてる点は大きなポイント。

また、液晶もIPSパネルなので視野角も広いです。

正直、この価格でこの解像度のIPS液晶搭載機は日本メーカーではまずできない芸当です。



Kingsoft WPS Ofice付属


意外とおいしいOficeプリインストール。

ただ、MicrosoftのOfice 365なんかとは比べてはいけません。

あくまで最低限度の機能です。






何がだめなのドンキPC



処理能力は期待しちゃだめ


一昔前のAtomを知っているかたには飛躍的な新化と言えます。

まず物理4コアですし、ウェブブラウジングくらいなら快適です。


ただ、単純な処理能力を必要とする作業(Lightroomでの書き出しや動画編集等)
には全く向いていません。というより無謀です。


低価格帯のWinタブ程度の性能しかないのですから期待してはいけません。



メモリが少ない


メモリは2GB

とても多いとは言えず、最低限といえるでしょう。

ハードなコンテンツは厳しく、ゲーム等もブラウザゲームなんかがぴったりと言えるでしょう。

またプリインストールOSが64bit版でもあるためさらに圧迫してる結果となっています。



ストレージが少ない


これが1番致命的です。容量は実に32GB

システム容量は除くと実容量は20GB前後といえます。

Windows Updateもまともにできないですね。


この辺がとにかくストイックですね。


ただ、ここを逆手に取ってお子様向けPCにするのもありかと。

(容量の大きいゲームやソフトウェアはハードウェア的に入らないので)




キーボードレイアウトが変態





見る人が見たらとても気持ちが悪いことになってます。

極めつけは




英字キーボードに無理やり日本語を印字、割り当てをした結果、この上ないくらい変態な配列になっています。

特に1つのキーに6つもファンクションを与える当たりがもう変態。

ラップトップの命とも言えるキーボードは正直微妙なところ。
気になる方は別途キーボードを用意しましょう。


ただ、キーピッチやキーストロークは標準並。決して悪いものではないです。


また、中華PC特有のAppleリスペクト 
別名「魔の電源ボタン」があります。



文字を消そうと思ったらパソコンをスリープにしちゃったなんてことに。




総評



このPCの認める点はやはり「安さ」だと思います。

このパソコン、一部の間では有名なKEIAN製です。

(格安タブレットとかで有名ですね。)


じつはこの手の中華PC。探せばドンキPCより高性能で安いなんてものもザラにあります。

ドンキPCの良さは以下の三つ


・税別2万切り、保障付で全国のドン・キホーテ店頭で購入できる。


・無理やりな配列と言えど日本語は最低限打てる


・なんだかんだで拡張性はおさえてある




1つ目がとにかく大きいでしょう。


格安スマホならぬ「格安PC」

もちろん中国通販とかならもっと安いのや質感のよいものもあります。


ただ、個人輸入の手間や確実に返品や保障が受けられることを考えるとこれは唯一無二なのではと思います。

また、無線モジュールが技適を通っているのも良いですね。安心して使えます。



そしてどこでも買える。よほど小さい店舗とかでない限りは入手できます。
中華通販といった海外個人輸入に比べたら遥かにハードルが低いです。




2つ目は

日本語印字があるということです。

ライトユーザーには助かるのではないでしょうか。正直英字キーボードでのかな入力は
至難の業科と思いますので。




3つ目は拡張性です。


実はフルサイズのUSBが使えるので変換せずにマウス、外部キーボードが使えます。

タブレットだと出力不足で動かない外付けHDD(バスパワーポータブルHDD)も使えます。


変則的な端子サイズですが画面の外部出力もできます。

Microですが、SDカードも入ります。



外付けHDDを使えば容量不足もある程度解消できるかもしれません。




オススメな人


とにかく安く、新品のパソコンが欲しい。

お子様向けに一台マシンを与えたい。

動画視聴専用機に。


外出先でパソコンが壊れてしまい、早急にパソコンが欲しい方







最後に筆者が常用利用するのにしたことです。


VHDを作成する。

VHDは仮想ハードディスクのことで、SDカードを仮想的にハードディスク扱いにしました。

これによってSDカードにもソフトウェアがインストールできます。

いわば「SDカードをDドライブ化する」ようなものです。



VHDの作りかたはこちらのサイトを参考にしました。

VHD 作成方法


64GBのSDカードも安くなりましたのでお手軽かつ単体で完結するので便利。



・外付けHDDを用意する。

外付けHDDを使えば大きなデータの保存ができます。

容量が少ないドンキPCには必須に近いアイテムです。


これを使えばiPhoneに音楽の同期やバックアップを取ることもできます。

パスが標準ではなくなりますが、外付けドライブを指定してあげれば可能です。

ただ、同期や復元時は外付けHDDをつないでやらないと認識しませんので悪しからず。



ドンキPCはUSB 3.0対応ですので対応HDDを接続すると高速で通信ができます。



・USBマウス、キーボード、ハブをそろえる。

マウスはいずれにしろあったほうが良いです。大きさもありますので

ThinkPadみたいにトラックポイントがあれば話は別なのですが。


キーボードは長文入力したりするときにはあったほうがよいでしょう。

少なからずあのキーボードではかなりの苦行です。


ハブはあったほうが良いです。マウスとキーボードでUSBポートを占有してしまいますので、これも必須品です。


個人的にオススメなのはトラックボールマウス。腱鞘炎になりにくくて良いです。

Logicool M570は安くなって来てるのでお勧めです。



それでは今回はこのあたりで



学生さんへ

手っ取り早くパソコンが欲しいからといって闇雲にこの機種を選ぶのは少しハードです。
下手をするとお年玉が消えてしまうので、チョイスするときは外付けHDDやマウス等の機器も一緒に買いましょう。