明けましておめでとうございます
2020年ですね。
さて、このバカは何を考えたのか早速スマホを買ってきました。
#今年ケータイ買ってない pic.twitter.com/VbrjQq9rUU
— はやぽん (@Hayaponlog) 2019年12月31日
てことで今年最初の端末は
— はやぽん (@Hayaponlog) 2019年12月31日
Nokia 9 PureViewです!
初売り価格でかなりお安くゲット👍 pic.twitter.com/8UEVbmurTw
今回は
Nokia 9 PureViewです!
ベセルにはNOKIAロゴが
特徴的なカメラ部
これは何?
Nokiaの名を持つスマートフォンです。
Nokiaと言えば通信インフラメーカーのイメージが強いですが、過去には携帯電話で世界を圧巻させたメーカーでもありました。
筆者も昨年、往年の名器であるE90 CommunicatorをTwitterのフォロワーさんよりお譲りいただきました。
あの当時で10万円近いお値段。
閉じて普通のケータイ、開いて大画面でタイピングやウェブ閲覧が可能。
このE90はCommunicatorの名を持つ最後の機種となってしまいました。
今で言うGalaxy foldのような存在でした。
また、カメラに特化したNokia 808PureViewなどの変態機も多くいました。
その後はWindows Phoneに注力、個人的に好きなデバイスはLumia 1020ですかね。
Windows Phoneについてはお察しの通りで…Microsoftに買収後も上手くいかずこのような有様に。
現在、NokiaのデバイスはHMD GLOBALというNokia出身の方が立ち上げた会社にて生産されています。
話はさておき、このNokia 9 "PureView"ですが
初のPureViewを冠するAndroidスマートフォンとなります
PureViewといえば大きくわけて2つ存在し
1つは超高画素のセンサーを使ったオーバーサンプリング (Nokia 808/Lumia 1020)
もうひとつは明るいレンズを使用したもの (Lumia 920/930/950/1520)
前者は圧倒的な画質を誇り、同世代機のスマートフォンでは撮れないような写真が撮れる化け物でした。
41MPのセンサーを搭載しており、そこから5MP相当までオーバーサンプリングをかけて出力するもの。
結果としてズームしても画質が劣化しにくい、ノイズ耐性が比較的高いなどの利点を得ることが出来ました。
これに関わっていた技術者がHuaweiに移ったという話もあり、結果として生まれたのがHuawei P20 Proだと言われれば納得出来る話です。
後者はある意味普通のスマートフォンです。ひとつ記憶にあるのはマクロ撮影に強かったことでしょうか。
筆者所有のLumia 1020と
はさておき、このNokia 9 なんといっても
5眼カメラです。しかも配列が致命的に変です。
どうしてこうなった
そのため
レジスチル (ポケモン)
Prefection(Ingressのグリフハックのパターン名)
なんてあだ名がついてます。わかりますよ。わかる。
しかもこのカメラ、2倍光学とかではないんですよ。
全て同じ画角です。
え??
構成はこんな感じで
カラー×2
モノクロ×3
全て35mm換算で27mm
ちょっと何言ってるか分からない。
簡単に言えばカラー+モノクロセンサーのHuawei P20の強化型といえば良いでしょうか。
つまり、多くのセンサーで光を集めてそれを合成するというものですね。
作例はこんな感じ
1倍
2倍
5倍
やはりモノクロ写真の綺麗さに驚かせられますね。P20 Proと同等レベルと言いますか。
それに被写界深度を測るセンサーもあるので、ボケのある写真も撮影できます。Bokehモードがあるくらいですので。
Nokia時代最強と言われたPrueViewの名前を冠するだけあって、出てくる絵はナチュラルかつディテールもしっかり出てきます。
また、レンズはドイツの光学メーカーであるCarl Zeissの名を冠したものに。
現在ではHuaweiがLeicaを掲げることもあって良いライバルとなっています。
まさに、カメラのNokia 復活とも言えるべきだろうか。
ちなみにこの機種で撮影したものはすべてHDR合成されたものとなります。
まぁ、カメラの構成上仕方ないと言えますか。
撮って出しだと微妙…
これを見てほしい
この機種で撮影したものだが、どこか微妙な印象を受けるだろう。
実はこれ、RAWで撮影したものを何も設定せず出力したもの。素で撮ってもこれは無いと思う。
ところが、これをLightroomで現像すると
ウッソだろお前www
って言いたくなります。 細かいディテールもしっかり残ってますし、階調もしっかり出てきます。
しかもこの機種はjpeg+RAWの同時保存も可能です。しかもデフォルトで
あなた…スマホなんですよね。カメラじゃないんですよね
Nokia 9 PVは使ってみると一般向けじゃないのがよくわかる
— はやぽん (@Hayaponlog) 2019年12月31日
1枚目のRAWをデプス補正をして2枚目、現像して3枚目のようにすることができる
つまりこいつはスマホというより、27mmの単焦点レンズをつけたカメラである
RAWを手軽に現像できる楽しみを味わえるが、その時点で既にマニアックな領域である pic.twitter.com/MHQqWwIwf3
端末として
普通のスマートフォンとして見ると比較的優秀です。
SoCはSnapdragon 845でメモリは6GB
発表が昨年2月というのもあってSDM855搭載かどうかのギリギリだったのかなと思います。
ストレージは128GBと比較的大容量。
画面は有機ELで解像度は2k+
フロントカメラは24MP リアカメラとの同時撮影も可能です。
ハイエンドSoCを搭載しながらもAndroid Oneデバイスとなっており、Google Pixel同様のUIとなっております。
既にAndroid 10へのアップデートも行われております。
今回はデュアルSIM対応のモデルにしましたが、シングルSIMのモデルもあります。
こちらだとSDカードが使えない構造となってますので注意が必要です。
ちょっと惜しいところ
この機種、カメラで有名なDxO Markでは散々たる評価を貰ってしまったものです。
確かにRAWの画質で出てくれば昨今の機種には劣って見えなくもないです。
jpegではある程度HDRの補正の入った絵が出せるので、SNSでの使用とかには問題もないでしょう。
ただ、こいつに関しては基本的に撮って出しで使うカメラではないということです。
ある意味プロモデル、一眼レフカメラとかに近い仕様です。
そのため「現像する」というか…最低でも「編集する」というワンステップが必要になります。
実際、今回ここにあげた写真もGoogle Photoでパラメタを少し調整して出してます。
写真の知識があるかどうかで評価がガラリと変わる機種
この機種の真価はここにあります。
写真というのは撮影:4 現像(編集): 6なんて言われるくらい絵を作る段階が重要視されています。
言ってしまえば現地にて撮影した時に多少露出がオーバーだったり、色味が変でも現像する段階でいくらでも補正できます。
そのため、スマートフォンでは「画像処理」の段階がものすごく進化しました。誰が見ても「綺麗」と思えるものに
それが逆に不自然だったりと言ったものもありました。花などは彩度が強かったり、料理なのに青っぽくなったりと…
でも、その写真を意地でも編集して「自分好み」や「美味しそうにする」と創った方はそういないのでは無いでしょうか。
結果として今のスマートフォンにある「AI補正のカメラ」というものになったわけです。 事前に大量の写真を学習させて、被写体とデータを整合させて1番良いように補正する。
写真の鮮度が重要視される現代の写真ニーズではこのような進化をするのは自然だと思います。
特にその最前線のスマートフォンであれば尚更です。
このNokia 9 PureViewは完全に「自分好みに創る」カメラを持ったスマホです。
全てオートで出してくれる最近の機種とは真逆のアプローチです。
つまり、「手軽に編集、現像する楽しさ」を体感できるカメラ特化スマホとなります。
もし、撮ってすぐ「綺麗だな」と思える機種が欲しいのならこの機種はオススメしません。
それならHuawei P30 Proを買ってください。
この機種に近いといえばXiaomi Mi Note 10やSONY Xperia 1が近いです。
ただ、Nokia 9ほどストイックではありません。
Nokia 9にはシーンセレクトや、ポートレートモード、被写体自動認識と言った機能はありません。これらの機種に比べると玄人向けです。
https://www.hayaponlog.site/entry/2019/11/26/233300www.hayaponlog.site
イメージとしてはこちらが参考になるかなと思います。
このNokia 9はカメラの「構図をつくる」「撮影する」「現像する」という本来の楽しみ方ができる機種だと思います。
そんなクリエイティブな事でもしっかり応えてくれるかのように、5つのカメラはありのままを切り取ります。
もちろん、Android Oneデバイスとしても良いでしょう。
プレーンAndroidなので、メーカー独自機能はほぼ入ってません。
OSのバージョンアップも保証されている上に、アップデートも比較的早い部類です。
昨今話題の機種とはひと味違う切り口のこのモデル。少し写真に興味持ったそこのあなた
ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。
それでは