どうも。
色々話題のドンキPC NANOTEですが
せっかくなので分解してみました。
分解手順
とっても簡単。
まず、ドンキホーテでNANOTEを買いましょう
どこのご家庭にもあるプラスドライバーを1本用意しましょう
準備が揃いましたね。
背面は6本のネジで固定されています。
全てプラスネジでサイズは同じ。ヒンジ部の左右だけ長めのネジが使われています。
サクッと外して
ご開帳
上にある青いものは熱伝導素子と言うべきか。
ヒートシンクと金属製の本体を密着させてプロセッサの熱を逃がす構造だ。
そのため、裏蓋を外す時はやや力が要る。
この素子のおかげか異様に本体が熱くなることがあるが、これで納得した。
ちなみにこの素子の位置が悪いと裏蓋が浮いてくる。
裏蓋が浮いてた人のほとんどがこれの位置が悪いことによる加工精度の悪さだった。
全くひどいものだ。
ヒートシンクを外すとチップセット達が見える。
こちらも3箇所ネジで止まってるだけだ。
ここまで早い人なら40秒で分解できるだろう。
私は2回やって46秒でした。
皆さんも外出自粛の過ごし方として、ドンキPCマザーボードご対面RTAでもしてみてはどうだろう。
外出自粛でやることもないのでドンキUMPCをマザーボードまでご対面するRTAしました
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年5月3日
レギュレーション
・電動ドライバーはNG
・ヒートシンクも外す
必要なもの
・ドンキUMPC NANOTE
・プラスドライバー
現在の記録は46秒54
ロスがあるから更新されるかな#NANOTE#NANOTEマザーボードご対面RTA pic.twitter.com/zRrXTMYi1d
見ての通り中身はタブレットPCなどと同じような基板だろう。
そして私のはアンテナケーブルが熱伝導素子にくい込んだりはしておらず、とりあえずは安心と言ったところか。
まるでソシャゲのガチャを引くようなワクワク感がありました。
それにしても人によってこの素子の大きさが若干異なるようだ…変なところがハンドメイドだなぁ…
噂のメモリ
とても精巧なリマーク品らしく、パッと見てこれが偽物とは分からない…
これがIntel Atomプロセッサ。
モバイル向けとあってとても小型だ。
無線系のチップですね。よく見る🦀です。
ちなみにマザーボードもネジで止まってるだけですので、そのまま外すこともできます。
とまぁ、軽くばらした限りだとメンテ性は良好ですね。
ある意味この機種唯一の利点かもしれません。
そしてお世辞にもいいとは言えませんね。
ファンが積めるスペースに吸気口もある筐体ながら採用してないところや、リマーク品のパチモノチップなりと…かなりのコストダウンとなってますね。
気になる点はスピーカーの形状が左右で違う点だ。音質的にはそこまで気にはならないが、こう見ると何か不安を覚えてしまう。
まぁ、2万で売ってる訳ですから。
ゴミの寄せ集めなんて言われ方もしてますが、正に在庫で余っていたパーツを組みあわせて作ったキメラPCの方が見方的には合ってるかもしれませんね。
考え方が完全にジャンクPCと化してる…
意外と本体の容積に余裕があるので、大容量のバッテリーに換装したり空冷ファンを付けたりもできるだろう…
ファンはコントローラーと電源さえ何とかすれば。
まさにおもちゃですね。
ドンキPCと言えば
過去には自分専用タブレットで10インチのタブレットをリリースしていました。
現在はストレージ容量も増えた3代目で好調です。
その後は14インチFull HD液晶を積みながらも税抜き2万以下のMUGAが好調
筆者も面白半分に買った記憶があります。
そして、一体型のMONIPAに次いで出たのが
このNANOTEでした。
ドンキが今までプロデュースしたPCとは明らかに素性がちがうPC
過去に出した
10インチタブレットPC
14インチノートPC
一体型PC
これらは言ってしまえば、一般のユーザーにも十分受けの良いものでした。
安価でそこそこなものを求める層へのターゲティングとしては成功していたと思います。
タブレットやノートPCはKEIAN製ではあったが、日本でも製品を出してただけあって品質はとりあえず大丈夫でした。
大手と比べるのは酷ですが、最低限としてはあったでしょう。
ところがNANOTEのあるUMPCはどうでしょう。
そもそもUMPCはかつてあったネットブックとは非なるものです。
言ってしまえば「不便だし使い物になるかも微妙だけど、この大きさでPCと同じ事が出来るロマン端末」のためだけにあると言ってもいいくらいのPCです。
そして、そんなロマンPCを買う層って…それこそある程度の知識や知見がある方です。
そもそもココ最近のUMPCを買う連中はクラウドファンディングに数百USD突っ込んで買ったり、海外通販で取寄せる連中です。
「PCを買うのにドンキホーテ」なんてワードが頭にない連中です。
マニアに買われた果てが
そんなマニア向けのものを出したらどうなるか。
まぁ予想通り見事に分解され、パーツまで分析されて今に至ります。
既にどこのメーカーのOEMかも割れてますからね。
買った人の多くはきっとこれをPCと思って買ってないでしょうね。
Windowsが動くおもちゃとか、パソコンの形をした何かとか…そんな印象でしょう。
買ってすぐさまLinux OSをインストールされるか、分解されるか…でしょうか。
この商品を企画した担当チームも発売からわずか48時間で、搭載パーツの解析までされるような扱いを受けるとは想像もしてなかったと思います。
ましてやドンキホーテと言ったマニア層とはかけ離れた販路ですからね…
それだけやばい端末と言えば…そうですけど、そんな端末をこの時期に買う連中ですよ。
アーリーアダプターと言うよりは私のようにネタが欲しいYouTuberやブログ執筆者と言った発信する側の人間。
それと連休をStay Homeで遊ぶためのおもちゃを手に入れた愉快な大人たちに見事にやられたと言ったところだろうか。
Twitterを見ても分解されてるかLinux OSが入ってるかがほとんど。
まともにWindowsで使ってる方の方が少ないのでは?と感じてしまうレベルです。
最後に
このNANOTEですがリマーク品のRAMが使われていたり、アッセンブリ精度が悪かったりで人によっての「当たり外れ」があまりに多いように感じます。
私らのようなAliExpressの謎セラーやeBayなどの半ば無法地帯での購入に慣れており、3台買って1台まともに動けばラッキー!とかの考えでもない限り買わない方が賢明です。
特に内部構造が〜とかの理由で返品はほぼ分解されてることもあって無理があるでしょう。保証も適応外です。
また、ドット抜けなどを理由に交換してもらえても、交換機がドット抜けしないとは言いきれない品質です。
余計ひどいものが来ても文句は言えないでしょう。
ある意味ドンキホーテパソコンガチャでしょうか。
SSRはまともに動かない不良品でしょうかね。
結局誰をターゲティングしたのか分からないポジションになってるパソコンになってます。
話題性では良かったですが、商品としては…どうなんでしょう。
東京都内では売り切れも出ていることから話題性だけは凄かったみたいですね。
それでも興味湧いた方は見ていってください。
それでは