どうも
今回は…またもや需要がいまさらあるのか不明なイヤホンをご紹介します。
今回は
オーディオテクニカ ATH-CKM1000です。
これはなに?
2011年
オーディオテクニカ創立50周年の節目にリリースされたフラッグシップのダイナミック型イヤホンです。
同社のATH-CKM99をさらに発展させたモデルになります。
14mmドライバーユニットを採用し、ユニットには同社のイヤホンでは初のパーメンジュール磁気回路を採用しています。
お値段は定価48,000円+税 実売約4万円のBAイヤホンが主となるスポットにぶち込んできた自信作と言えます。
チタン合金のハウジングを纏った高級感のあるボディ
形状もやや独特で、このくぼみが耳にフィットするようになっている。
どこか楽器を連想させますね。
聴いてみた
今回の試聴曲はこちら
アイドルマスター ミリオンライブより
ミリシタにも収録されている楽曲なので、耳にしたことのある方もいらっしゃるかと。
透き通る駒形さんのボーカルと気持ちの良い低域でリズミカルなのが良い。
何にもない私には/田所あずさ
いつものです。
プレイヤーはNW-ZX2にて
聴いてみて感じるのは音の密でしょうか。
決してサウンドステージは広い方ではないが、適度に広いと感じます。
当時としてはかなり解像感も高く、うっすらですが高域にオーディオテクニカさん独特の響きがあります。
高域は伸びも問題ないですが、やはりこの固めで金属的な独特の響きが評価を左右するように感じます。
ただ、CKM99に比べると響きは控えめで、金管楽器などは非常に心地良いバランスになっています。
中域やボーカルに関しては特別前に張りでるような感覚はありません。
適度な定位で鳴ってくれ、サ行の刺さりも鳴らし運転の後にマイルドになっていきます。
低域も非常にソリッドです。
同時期リリースのMDR-EX1000に比べると量感も含めて多いですが、私的には音楽を楽しく聴くにはちょうど良いかと思います。
全体的に音はやや固め。特に高域はそれが顕著に出るオーディオテクニカらしいイヤホンです。
もちろんBAユニット機に比べれば音は解れており、この点でなら非常に聴きやすいサウンドとなります。
惜しいのは音以外の面で、0.6m+0.6mのショートコード仕様なところだろうか。
同時リリースのATH-CK100 Proは1.2m仕様なのにどうして…
オーディオテクニカの傑作イヤホン
もう二度と作られない音だと思います。
これ以降のモデルはDual Pull Push Driverと呼ばれる相対配置の構成となります。
もちろんこの構成の良さもありますが、全般としてオーディオテクニカさんにあった「金属的な響き」というのが非常に薄れたものになっています。
一般には「クセがなくなって聴きやすくなった」と捉えられるので、これはこれで良いのかと思います。
その中でもCKM1000のサウンドは中間点にあるようなサウンドです。
前作のCKM99に比べると低域の量感は控えめになり、高域の刺さりや響きも抑えられています。
かつてのオーディオテクニカサウンドのエッセンスを持ちつつ、ハイエンド帯を狙ったチューニングを施してあるモデルです。
あの当時はハイエンドダイナミック=MDR-EX1000かATH-CKM1000 それとSENNHEISER IE80の三つ巴でしたからね。
JVCのHA-FX700もありましたが、あれは曲を選ぶイヤホンでしたので…生楽器系はあの唯一無二の響の良さがありましたが。
姉妹機にはハウジングに木が使用されてるATH-CKW1000ANVというモデルもあります。
そのため、姉妹機合わせてもう二度とこの傾向の音は作られないでしょう。
もちろんこの機種も発売からかなりの時間が経つモデルです。
中古の流通もかなり少なくなってきたモデルですので、入手はやや難しいものになります。
現時点での後継モデルと呼べそうなのは
ATH-CK2000Tiでしょうか。
試聴した限りではこの機種が1番近いように感じました。
人によってはほぼ上位互換と言っても良いかもしれません
ちなみにこいつもチタン合金のハウジングです。
手持ちでチタン合金と言えばintime 碧 Ti3がありますが、これとは音の方向性が全く異なりますね。
それでは