どう私も以前から気になってたものを買ってみました。Oculus Quest 2です。
My New Gear… pic.twitter.com/nedZqXBCr6
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月18日
- Oculus Quest2が次世代と言われるのは解像度の高さと性能の高さ
- スタンドアローンVRとスマホVRとは何が違うの?
- 価格破壊もいいところのお値段で出てきたQuest 2
- Oculus Quest 2で敷居が下がった今年こそVR元年となるか
- Oculus Quest 2でより多くの人にVRのセカイを体感して欲しい
本機種はスタンドアローンVRと呼ばれるもので、昨年リリースされたOculus Questの後継機となります。スタンドアローンVRはLenovo mirage SoloやHTC Vive Focusなどがありましたが、その中でもこのOculus Quest 2は「次世代」と呼ばれるモデルとなります。
箱を開けると本体、コントローラー、充電ケーブル等が付属しています。
キャリーケースやポーチは付属してないので持ち運ぶ際は別途ケースを調達すると良いでしょう。筆者的にはVive Focus用に買ったこちらがオススメです。
Oculus Quest2が次世代と言われるのは解像度の高さと性能の高さ
Oculus Quest 2が次世代機と評価される理由は、解像度の高さにある。解像度は片目あたり1832×1920と初代Questよりも向上。そしてこの解像度の高さがVRヘッドセットとしてはかなり強い武器となります。実際、Quest 2の解像度は同社ののOculus Rift Sよりも高いのだ。
また、スタンドアローンVR機の核となる部分はひと世代前のモデルがSnapdragon 835XRを搭載してることが多い中、Quest 2ではQualcomm Snapdragon XR2に変更されています。公称値でCPU/GPUの性能が835XRの2倍と明かされており、90fpsのフレームレートにも対応します。
スマホで言えばSnapdragon 865に相当するので、大幅なスペックアップと言えるでしょう。メインメモリも4GBから6GBなへ増量されています。
Oculus Quest 2も現時点では72Hzのリフレッシュレートまで対応しますが、アップデートで90Hzにも対応することが公表されています。
ゴーグル自体はとてもコンパクトになりました。バンドが布巻きのゴムのようなものになっており、フレキシブルに調整ができるようになってます。
ゴーグルの視野角調整はコストダウンもあってか3段階となりました。この視野角調整がうまくいかないままプレイすると「VR酔い」の原因にもなりますので、注意が必要です。
上がOculus Quest 2
下がHTC Vive Focus(2017年モデル)となります。
ヘッドセットの大きさがコンパクトになった上に、前面のでっぱりも小さくなっているので重量バランスも良くなっています。
Vive Focus使ってたときの私とQuest 2を使ってる私
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月18日
明らかにサイズが違う pic.twitter.com/ASTMVgyupg
スタンドアローンVRとスマホVRとは何が違うの?
一時期話題を呼んだスマホVRと決定的に違うのは、3D tofか6D tofの差でしょう。スマホVRはほぼ全て3D tofで、これを簡単に説明すると首より上の前後上下左右しか動きません。一方6D tofは腰部も同じように前後上下左右に認識するので、より動きのある体験が可能となります。コントローラーで手の動きを取り込んだり、ものを持ったりすることも可能です。
ハンドコントローラーも持ちやすいものになりました。個人的にはViveのコントローラーよりも直感的に扱えるRiftのコントローラーの方が好みです。
そして、これらのスタンドアローンVRの多くがAndroidベースのOSで動作しています。実際にOculus Quest 2もAndroid端末でおなじみのブートローダの起動画面が出てくるそうです。
価格破壊もいいところのお値段で出てきたQuest 2
6D tofの高解像度ディスプレイ付きヘッドセット
左右のコントローラー
Qualcomm Snapdragon XR2プラットフォーム機
こんなスペックだと、ちょっと前なら余裕で10万円オーバーの構成です。参考までにHTC Vive Focus Plusはプロセッサはさておき、6D tof対応でコントローラーは右手のみ付属で69,800円でした。こんなてんこ盛りスペックながらお値段は33,800円〜(税抜き)と非常にお買い得となっています。
初代Questが出た時も税抜き49,800円〜とパソコンを用意しなくて良いことを考えれば非常にお買い得と言える価格設定でした。今回はそれを1万円以上安く出してきた訳ですね。上位モデルの256GBモデルも5万円以下となっており、非常に攻めた値段と言えるでしょう。
VR機器はパソコンにゴーグルにコントローラーも買わないとで、とても高くて買えない!
そんな時代は終わりを迎えたわけです。使って見た感じでも、VRChatなどではフレームレートがあまり落ちないと感じました。Vive Focusを使ってた時は軽量設定でも30fpsくらいしか出てなかったものが、Quest 2ではモデル設定をpoorにしてもフレームレートは45〜50fpsくらい出ており非常に快適にプレイできました。
また、マイク感度も向上しておりヘッドセット単体でも十分実用可能なレベルとなっているように感じます。イヤホンを付けるとより臨場感のある体験が可能です。筆者的にはFinal E500というイヤホンが手頃な価格な上にオススメです。
映像体験としては元々使っていたVive FocusやViveが有機ELパネルに対して、Quest 2は液晶パネルなのでどうしても黒が浮くような感じは否めません。それも2時間ほど着用してれば慣れるので問題ありません。
重量感としては、本体が505gなのでかつてのDK2など程首に来るような感覚はありません。ただ、モバイルバッテリーなどをポーチに入れてゴーグルの後ろにつけてカウンターウェイトにすることをオススメします。これだと前方によってた重量バランスが分散されてより快適にできると思います。
本体単体でのバッテリー持ちはVR Chatでだいたい2時間半と言ったところで、概ね公称値通りでした。モバイルバッテリーを付けることで容量によりますが、だいたいその2倍くらいは稼働時間を増やすことができます。
Oculus Quest 2で敷居が下がった今年こそVR元年となるか
実際、これからVRを始めてみたい!と思ってもヘッドセットはそれこそ4〜10万円ほどしますし、それを動かせる高性能なPCも買うとなればそれこそVR機器と合わせて20万円を超える出費となります。
PS4と合わせて買っても8万円というお買い得プライスのPSVRや、2万円で本格VRが楽しめるOculus GOも出ましたが、どちらもVR環境が本格普及するとまでは行きませんでした。
スマホVRの高品質版であるSamsung Gear VRやGoogle Daydreamもありました。これらはVRを体験するという面でライトユーザー層を広げてはくれましたが、所詮は3D tofが限界というのとコンテンツ拡充がなかなかされない点に苦戦しました。
今ではVRのライトユーザー層の取り込みは、6D tof対応のOculus Questを始めとした高性能なスタンドアローンVR機にその役目を譲ろうとしています。そのため、従来はVRコンテンツがどんなに良くなっていっても、物好きかアーリーアダプター層にしか手が届かないものでした。
これが2014年頃から毎年のように「VR元年」と言われていつになっても「VR2年」にならない理由だったと感じます。
このQuest 2があれば多くのVRコンテンツをQuest2単体だけで楽しむことができます。日本向けのコンテンツも増え、キズナアイや初音ミクのリズムゲームなども楽しめるようになりました。
誰でも美少女になれるVRChatやVirtual Castは制約こそありますが、快適にプレイできます。もちろん、Amazon Prime VideoやYouTube VRなどで動画コンテンツを臨場感溢れる環境で視聴できます。
VRを体感するだけなら、ハイエンドなパソコンはいらない時代なのです。
日本向けでこういうコンテンツがあるのは強い#OculusQuest2
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月18日
(私の目線のキャプチャーなので多分酔います) pic.twitter.com/jQbtfSqlRO
そして、このQuest 2はOculus Linkケーブルで通常のVRヘッドセットとしても使用することができます。スタンドアローンとしてはもちろん、PC VRの最初のヘッドセットとしてもおすすめ出来る機種になってるのです。Quest 2で「VRってすごいな!」と思った方はPCのアップグレードだけでPC版のコンテンツも楽しむことが出来るわけです。
もう追加でRiftを買う必要は無いのです。そんな機種をNintendo Switchと同じくらいの値段で出てきた訳です。そりゃ価格破壊もいいところですよ。もう、Oculus DK2を10万近い値段で買ってコンテンツを手さぐりで作っていくような時代では無いのです。
Oculus Quest 2でより多くの人にVRのセカイを体感して欲しい
筆者が今日のようなVRを初めて体感したのは2014年、Oculus DK2が出た年の冬でした。その後に初音ミクファンの方から「Mikulus」や「MikuMiku Akush」などを体験させてもらった事もあって、早くからこの手の物に触れていたんだなと改めて感じます。マジカルミライ2015で行われた世界最速のPSVR体験も今思えば凄いものでした。
あれから5年…VRのセカイというのは本当に身近なものになりました。
こうやって筆者のように美少女になることが容易にできるようになりました。
そして今、Oculus Quest 2の存在はこの「VRのセカイ」をより身近なモノにしてくれます。今まで販路も専門店やネット通販がメインのものでしたが、このOculus Quest 2はヨドバシカメラさんなどの量販店の店頭でも取扱がされるようになりました。つまり、スタンドアローンVRは量販店で「手に取って体感出来るモノ」になったのです。
・店頭でも体感できて買える
・パソコン要らずで高品質なVRを体験できる
・試してみたいと思えるお手頃な価格
この3つを兼ね揃えたOculus Quest 2は次世代のVRゴーグル…いえ、今年こそVR元年から「VR2年」と言う次の時代に進めてくれるアイテムだと思っています。それでは