どうも
皆さんは折りたためるスマホがあることをご存知だろうか?
3月末にはMotorola Razr 5Gも日本で発売されると合って再び話題になっています。
今回は、こんな折りたためるスマホを4台持ってる筆者が「折りたためるスマホで変わったこと」についてまとめてみました。
折りたためるスマホって何?
折りたためるスマホというのは広義では2画面のスマホなども含まれます。
2画面スマホで折りたたみラップトップスタイルにもなるLG V60 ThinQ(写真左)
ソフトバンク、ドコモにて販売されている。
今回はヒンジ部分まで画面となっている「フォルダブル」と呼ばれるスマホを中心に書いていきます。
ちなみに筆者が持っているフォルダブルスマホは
・Galaxy Fold
・Galaxy Z Fold2
・Galaxy Z Flip
・Royole FlexPai2
と大した数は持ってません。雑魚です。
詳しいことはブログにまとめてます。
フォルダブルスマホを持って変わったこと
所詮スマホでしょ!と思われるかもしれませんが、変化したものと言うと
・8インチクラスのタブレットが要らなくなった
特にGalaxy Foldと言った端末は閉じてスマホ開いてタブレットとなる特性上、画面サイズでかち合う8インチクラス以下のタブレット端末の存在意義がかなり薄れてしまいます。
実際、私もいくつか8インチクラスのタブレット端末は持っていましたが、ほとんど手放してしまい現在手元に残っているのは
・SAMSUNG Galaxy tab Active 3
だけとなっています。
HuaweiのMediaPad M6やiPad mimiもありましたが、全て手放してしまいました。
実際、iPad mimiとは画面比率やサイズでほとんど変わらないGalaxy Z Fold2でほぼ存在を置き換えられた感はあります。
MediaPad M6もFlexPai2のおかげで手元での存在意義がなくなってしまいました。
ちなみにGalaxy tab Active 3はフォルダブル端末にはない「防水防磁、耐衝撃」という物理的な強度とスライタスペンが使えるという点で残しています。
・衣服のポケットにスマホを入れるようになった
昨今の縦長のスマホだと衣服のポケットに入れるには物理的に長かったり、大型化ゆえに重かったりとスマホなのにポケットには入れにくいものになりました。
近年だとXperiaシリーズも横幅はスリムながらも縦長になったり、大画面化のトレンドからか横幅が大きくなってポケットに入れにくいなんてモデルが大半を占めるようになりました。
もちろんコンパクトなスマホはありますが、花形のハイエンドセグメントではGalaxy S10eやiPhone 12 miniが売れないということが発覚しており、今ではミドル帯の一部ラインナップに留まっています。
そんな中、Galaxy Z Flipクラスの小型に折りたためるスマホだとXperia 1クラスの画面サイズをポケットWi-Fiより小さいコンパクトなサイズに収めることができます。
コンパクトに大画面を持ち歩ける
これが折りたたみスマホの最大の利点と言えるでしょう。
個人的には日本では横開きのスマホとタブレット端末を兼ねられるような端末よりも、縦開きのコンパクトスマホの方がヒットするのかなと感じます。
・マルチタスク主体でスマホの使い方が変わった
スマホでもフォルダブルとなることで画面を大きく、広く使えるようになったことからマルチタスクをよく使うようになりました。
実際、Android OSも7.0以降は画面分割を標準でサポートしたこともあり、大画面化したディスプレイを有効利用できるようなものが増えていきました。
特にマルチタスクに特化したのはGalaxy Foldシリーズです。
デフォルトで3分割動作が可能な上に、別途でポップアップウィンドウも使えるマルチタスク特価仕様となります。
さらには、MultiStarという外部プラグインを入れることでバックグラウンドでもアクティブでアプリを動かせるようになります。
最新のスマホならさよならアンドロメダ走りながら、クレイジークレイジーも走れてその上でYoutubeでイノタクさんの曲まで聴きながらデレステとミリシタ両方同時にプレイできるんです
— はやぽん! (@H8P0NP) 2020年11月19日
何言ってるかわかりませんが、私もなに言ってるかわからないクレイジーでアンドロメダな状態がAgainしてます pic.twitter.com/hHKdNDa1W3
こんな形で複数のアプリを同時に動かしたりすることも可能。
画面が大きい分、通常の画面分割より使いやすくなっている。
フォルダブル使っててどう?
皆さん気になるのってここだと思いますよね…
実際に4機種を使ってる身として書いてみようと思います。
・ヒンジの耐久性
フォルダブルを使う上で多くの人が気にされるのはここですよね。
実際、私が使ってる4機種はなんの問題もないです。
ヒンジが緩くなったり、画面に縦線が入ったりと言った現象は起こってません。
Galaxy Foldは中古購入して使ってるので軽く1年半以上は使ってますが、ヒンジが緩くなったりと言ったことは起こってません。
ただ、Galaxyのフォルダブルはヒンジが静音でほとんど音がしないのですが、FlexPai2だとヒンジが動く関係か動作すると「パキパキ」って音がするんですよね。
これはどうも仕様みたいです。
不安になる音だなって印象がありますが、ガラケーの時に感じなかったことから恐らく値段面故の不安なのかなと思います。
過去だとrazr 4Gが開く度にヒンジが「ギッ」って言うような音がして不安になりましたが、日本でも発売される5G版では改善されていました。
ただ、Galaxy Fold系とは異なる感覚なのでそこは注意です。
多分メカ部の動作音なので仕様です。
・画面の折り目は気になるか?
画面の折り目については確かにメディアとかではよく「気になる」などと言われますが、実際に使ってる身としてはさほど気になりません。
これは慣れの要素もあるのでなんとも言えませんが、確かに触れば「ここ折り目だな」っていうのは分かります。
確かに画面の折り目は指摘されればわかる程度。
Galaxy Fold系は意図的に折り目をつけて負荷を軽減してるが、BOEのパネルを積んだrazrはしずく型に引っ張りながら画面を畳むので、展開時でも折り目はそこまで目立たなかった印象がありました。
後者ではその構造ゆえにGalaxy Z Flipのように画面の中間保持ができず、展開と折りたたみしか出来ないものになっています。
razrではこれが構造的にできない。
現時点では折り目が目立たなくなる機構とのトレードオフなのかと。
また、外折りタイプのFlexPaIでは折り目はないもののの、展開時にはヒンジ部の画面がたわむことがあります。
これも慣れれば気にならないかなとは思います。
・普段使いできるか?
普段使いできるか?と問われればできます。
実際に私も4台のフォルダブル機を一応用途別に分けて使ったりしていますし、Galaxy Z Flipに至ってはメイン機運用となっています。
スペックも現時点で世に出てるものは全てハイエンド準拠なので、ゲームとかのリッチコンテンツもこなせる性能があります。
ただ、排熱性能やタッチパネルの感度は通常のスマホより劣る傾向があるので、瞬間的なタッチ感度を求めるコンテンツや数時間ぶっ通しでゲームをやると言った用途には不向きと言えます。
他には日本独自機能のおサイフケータイが入ってないと言った難点もあるが、その点はFeliCa搭載スマートウォッチ等である程度カバーできることからあまり大きなデメリットでは無いかなと感じます。
・持ってみてどうか
正直、Galaxy Fold系やFlexPaiやMate Xと言った「タブレットも兼ねられる端末」はどうしても物理的に重いです。
FlexPai2は300gオーバーと決して軽いとは言えず、タブレットとしては軽量であってもスマホとしてはかなりの重量級となります。
Galaxy Foldみたいな端末は閉じても細長く手に馴染む反面、ヒンジ部に重量があるため本体左側が重いアンバランスな形となってます。
Huawei Mate XやX2はその辺の重量バランスが絶妙なようで、初代は確かにバランスの悪さは感じなかったです。
Mate X2は携帯電話評論家の山根博士が触った感想を語られてた時でも、「見た目以上に軽かった」と触れていたので重量バランスはかなり考えられていると思います。
あまりに重量があるので片手で2台持つのは難しいと言える。
一方縦折りタイプのGalaxy Z Flipは180gクラスで、razr 5Gは200g前後とこちらは普及してる同等クラスのスマホと同じくらいの重量となります。
確かに閉じた状態では妙な重量感はありますが、開いてしまうとそのような感覚は全くありません。
最後に
フォルダブル端末が最初に世に出てから3年という年月が経ちました。
現時点でも定価ベースで1番安いのはRoyole FlexPai2の9999元(約15万円)となっており、まだまだ普及するには難しい価格設定となっています。
これには、現時点では折りたためるディスプレイというのが高度な技術ゆえに、参入できているメーカーは限られること。
生産に時間やコストがかかってる上に、数も従来のパネルより生産できない点があります。
まだ、フォルダブルにおいてはゲームチェンジャーと呼べる端末やコンテンツが出てないことからキワモノ感がある端末ではあります。
筆者的には間違えなく「5年以内に当たり前になる端末」だと思っています。
今、フォルダブルを買うというのは上で紹介した「スマホに対する新しい価値観」を与えてくれる全く新しい端末を「5年先の未来を体感できる」と言うロマンと共に買うものだと思っています。
フィーチャーフォンだって最初はストレートだったのがコンテンツのリッチ化や、カメラ搭載で画面がカラー化し、大画面化していつしか折りたたみ式になっていきました。
スマホでも同じことが言えるのだと思います。
時代は繰り返すのですね。
なので、数年後にはフォルダブルの大画面を生かしたリッチなコンテンツ、サブ画面の小さい画面でも使いやすいランチャーやクイック返信ツールのようなものが出てくるのかなと思います。
もしくは今の我々では想像もできないような事がスマホでできるかもしれませんね。
夢は膨らむばかりです。
それでは