どうも
今回はシャオミのフラッグシップを買ってしまいました。
Xiaomi Mi11 Ultraです。
ぶ、ぶらっくふらいでーで買ったXiaomi Mi11 Ultraが来てしまった
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年11月29日
カメラクソでかいなこいつ… pic.twitter.com/SBV4OxwZrc
Xiaomi Mi11 Ultraは今年の3月に発表されたMi11 をベースにカメラ性能が大幅に強化されたモデルとなります。
Ultraと名の付くように、サムスンのGalaxy S21 Ultraをかなり意識したものに仕上がっており、まさに「全部乗せ」とも言えるフラッグシップスマホと言えます。
- カメラ性能が大幅強化。DxO Markでも非常に高評価をうけたMi11 Ultra
- シャオミが作った究極の全部載せスマホがMi11 Ultra
- 使ってみて分かったMi11 Ultraの完成度の高さ
- ソフト面の完成度と本体重量がネックなMi11 Ultra
- 最後に、トータルの完成度の高さは今年トップレベルのMi11 Ultra
カメラ性能が大幅強化。DxO Markでも非常に高評価をうけたMi11 Ultra
まず特筆する点としてはこのカメラバンプと言えるだろう。
とにかく分厚いのだ。
あまりの分厚さにバンプは引っ掛けて保持ができてしまうくらい。おかしい。
カメラは超広角、標準、5倍望遠の3眼構成。
構成はざっくりこんなところ
メイン:5000万画素 ISOCELL GN2 1/1.12型 24mm f1.95
超広角:4800万画素 IMX586 1/2型 12mm f2.2
望遠 :4800万画素 IMX586 1/2型 120mm f4.1
超広角が他社より広い35mm換算12mmとなるので、望遠カメラの120mmまでの画角で光学10倍スマホと言えるものになっている。
また、背面にはサブディスプレイを備えており、この画面を背面プレビュー表示として使うことも可能だ。
メインセンサーはMi11で採用された1億画素のセンサーではなく、それよりも大型の5000万画素のものとなっている。
積まれてるのはサムスンと共同開発されたGN2というもの。
センサーサイズも1/1.12型と他社のカメラ特化スマホに比べても大きく、基本性能の高さがうかがえます。
超広角、望遠にはソニーのIMX586と呼ばれるものを採用。
現時点でもミドル帯スマホではメインセンサーとして使われることも多い高品質なセンサーです。
64点のdTofセンサーも備えており、AF速度なども高速化されています。
以下作例となる。脚注のないものは全てAIオートでの撮影となります。
さすがハードウェアの暴力ともいえる構成のため、撮影できる写真のクオリティもかなり高いと言える。
当初はソフト側の処理が甘いと言われることもあったが、MiUIの最新バージョンではかなり改善されていると言えるだろう。
超広角撮影も見事だ。Mi11 Ultraでは超広角カメラでもピクセルビニング処理が可能なセンサーを搭載しているので夜間でも綺麗に撮影できます。
望遠性能もなかなかだ。夜間ではP50 Proよりも強いのではないかと思わせる場面も見られた。
望遠レンズは高画素センサーと120mm相当の画角が強みと言える。
デジタルズームなら最大120倍。10倍くらいの画角なら不満は少ないだろう。
超広角撮影
標準レンズ(1倍)
5倍望遠
10倍ロスレスズーム
120倍ズーム
ここまでズームして撮影できるのはさすがだなと思いますね。120倍はもはや望遠鏡です。
Xiaomi Mi11 Ultra
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年12月4日
1倍!
10倍 !!
120倍!!!! pic.twitter.com/iimTnW8Jb3
それ以外にも長時間露光モード(バルブ撮影機能に近いもの)やポートレートモードなども備えており、この辺りの処理を含めても優秀と言えるだろう。
使ってみてすごいのはセンサーサイズがほぼ1型クラスながら、意外と寄れることに驚きました。
1型センサーのAQUOS R6はこのあたりに専用機のようなクセがあるので、スマホとしてうまくまとまってると感じます。
ちなみにカメラベンチマークではおなじみとなったDxO Markでは143点と発売当時は最高スコアをマークしていました。
最近は信用ならないベンチマークですが、私が使った限りではかなり優秀なカメラ性能を持つスマホだと思います。
シャオミが作った究極の全部載せスマホがMi11 Ultra
もちろん、このXiaomi Mi11 Ultraというスマホはカメラ性能だけが売りではない。
ある意味で全部載せとも言える。
カメラ性能に限らず全てにおいてスペックの高いものとなっている。
以下カメラ以外のスペックとなる
SoC:Snapdragon 888 5G
メモリ:8/12GB
ストレージ:256/512GB
画面:6.81インチ サムスン E4 AMORED
WQHD+ 120Hz対応
バッテリー:5000mA/h
筐体デザインも洗練されており、フラッグシップなだけあって高級感も大いにしてあります。
ディスプレイはサムスン製のE4 AMOREDを採用。
高品質なパネルとして評価が高く、中国メーカーでもハイエンド機を中心に採用されています。
画面の解像度はWQHD+リフレッシュレートは120Hzに対応するなど、近年のハイエンドのトレンドをしっかり抑えたものになっています。
もちろん色帯域は10ビットのものにしっかり対応しています。
タッチスキャンレートはMi11と同じく480Hzとゲーミングスマホクラスの仕上がりです。
本体スピーカーはステレオスピーカーを搭載。
音響チューニングはMi11同様にハーマンカードンが担当しており、サウンドクオリティも非常に高いものに仕上がっています
本体バッテリーは5000mA/hと近年のハイエンドらしい大容量。
67Wの高速充電に対応するのもポイントだ。
使ってみて分かったMi11 Ultraの完成度の高さ
やはりカメラ特化のスマホであるファーウェイのPシリーズなどとは異なり、Mi11 Ultraはカメラに重点を置きながら全てにおいて強化してきたフラッグシップと言えるだろう。
その面では、サムスンのGalaxy S21 Ultraといったスマートフォンをライバル視して制作されたものになるのではないかなと思います。
プロセッサーはクアルコムのSnapdragon 888を搭載。メモリも8/12GBと大容量でストレージも256GB~とMi11シリーズの一番上を行くフラッグシップらしいものに仕上がってます。
また、シャオミのスマホらしくゲーミングモードなども搭載しておりトータルの完成度は非常に高いものに仕上がっています
特に動画をはじめとした試聴体験は非常に高いものでした。
ソフト面の完成度と本体重量がネックなMi11 Ultra
このスマホを使っていていくつか教えてがあったと言えば、やはり本体の重量でしょうか。
正直に234gとそこそこ重たいスマホながら、カメラのバンプが上に寄ってる関係で、重量バランス的にあまりいいスマホとは言えなくなっています。
これでもASUSのZenfone 7やZenfone 8 Flipよりマシですが...
そのため、他社のスマートフォンに比べると体感よりも重く感じることが多いです。
それ以外ではやはり。MiUIと呼ばれるカスタムUI に癖があったりするのが惜しいところかなという感じます。
もちろんユーザーの声を聞き取って常にフィードバックされてるだけあって非常に体験の良いものに仕上がっていますが、ファーウェイのHarmony OSやOPPOのColor OSなどに比べると細かいところの作りこみが甘く、もう一段完成度が上がればいいなと思うところです。
また、5000mA/hのバッテリーを搭載しながらも電池持ちはお世辞にもいいとは言えず、競合の Galaxy S21 Ultraなどと比較するとかなり早い勢いでバッテリーが消耗します。
その分UIは非常にサクサク動いてくれて個人的には好きなのだが、それでもバッテリー持ちの悪さに繋がってくるので、何とも言えないところです。
ただ、バッテリーに関しては67Wの高速充電に対応していることもあって、充電速度でカバーすればさほど困らない場面も多いかと思います。
また、ワイヤレス充電も非常に高速な規格に対応しているので、バッテリー持ちの悪さは充電速度の速さでカバーするといった使い方も可能です。
最後に、トータルの完成度の高さは今年トップレベルのMi11 Ultra
いろいろなスマホを使ってきましたが、シャオミのこのラインのスマホはMIX 2s以来となったので改めてMi11 Ultraはサムスンなどの老舗とも対等以上に戦えるハイエンドスマホに仕上げてきたなと感じます。
ファーウェイやVIVOのカメラ特化スマホ評価が高い反面、画面性能や本体スピーカーなどを削っている機種が多い中、カメラ性能を強化しながらここまでのハイエンド要素を詰め込んだのはさすがと言えるでしょう。
特にカメラ性能は大型センサーを積んだことによる表現力の高さが魅力と言えるものです。
Galaxy S21 Ultraにも引けをとらないこれだけのスペックながらお値段は5999CNY~(日本円で10万円台後半)と比較的安価に抑えてきてるのもポイントが高いと言えます。
実際、ファーウェイのP50 Proが6499CNY~でしたのでそれよりも安価となってます。
この機種に関してはグローバル版と中国版と言われるものに分かれる。
中国版は日本語環境での運用には一部難があるものの、最新のファームウェアが最速で使えるのはポイントと言える。
一方グローバル版は日本でも発売されるシャオミの端末同様に日本語が備わっており、欧州方面のサービスなども安定して受けられる代わりにアップデートはやや遅い傾向がある。
個人の趣味、趣向に合わせて選ぶとよいだろう。
そんなMi11 Ultraだが、重量さえ目をつぶれれば最強のスマホだと思います。
カメラ性能は文句なし、ディスプレイや端末スペックも最上位です。
これが10万円程度で買えるならまず不満はないでしょう。
日本では発売されなかったのが惜しいが、ハイエンドに近いXiaomi 11Tシリーズは発売されたので、来年以降に期待が高まると言えるでしょう。
ハードウェアの暴力でカメラ性能を強化してきたシャオミですが、そろそろ次世代機のXiaomi 12シリーズの足音も近づいてきたころ。
さらにセンサーを強化してくるのか、ソフト面にテコ入れしてくるのか。はたまた例の液体レンズを積んでくるのか。
気になるところですね。
それでは