はやぽんログ!

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Xperia Pro-I 実機レビュー この体験はSIMの入る1型センサー搭載のカメラだ

  どうも。ソニーのXperia Pro-Iのファーストインプレッション的なものをまとめてみた。


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1型センサーを積んでしまったカメラ性能特化のスマホ Xperia Pro-I

 

このXperia Pro-Iのカメラについて簡単にスペックを書くと、以下のようになる。

 

超広角16mm f2.2

広角 24mm f2.0-4.0 1型センサー

望遠 50mm f2.3


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  やはり特徴はこの飛び出た構造のメインカメラだ。1型というスマホとしては大型のセンサーを搭載し、これは過去の例を見てもパナソニックのLumix CM1/10とシャープのAQUOS R6に加え、R6と同じプラットフォームのLeitz Phone 1くらいしか搭載例がない。

 

  今回の1型センサーはソニーのプレミアムコンデジであるRX100VIIに積まれているものと同じものを採用。RX100シリーズはソニーでも長くにわたってモデルチェンジを繰り返しながら愛されてきたモデルなだけに期待値は高い。

  加えてレンズは絞り機構まで備え、f2.0と4.0を可変させての使用が可能だ。1型センサークラスではセンサーが大きいゆえにボケの強い写真をスマホでも撮影できるが、解放ではボケが強すぎて使いにくい場面があったのも事実。シャープのAQUOS R6ではボケ表現はきれいなものの、最短焦点距離とピントの山が合わせにくいことからフードフォトなどは撮影しにくい機種となった。

 

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  今回Xperia Pro-Iでは1型センサーながらもXperia 1IIIクラスのオートフォーカス速度にも対応。専用機向けセンサーとはフロントエンドLSIでうまく橋渡しをする構成であり、合わせてレンズアクチュエーターなども合わせて新設計しているとのことだ。カメラ部門とタッグを組んで、相当に力を入れているポイントと言える。大型センサーながらデュアルフォトダイオード搭載となったため、秒間20コマの連写とトラッキングAFなどを用いた超高速のピント合わせが可能となる。

 

  結果として有効画素数は1220万画素とRX100VIIに積まれた2000万画素級センサーからはクロップしての採用になっている。一部では「1型センサーすべてを使えないのに1型を名乗るのはうたい文句的にどうなのか?」という声も上がった。

 ソニーとしては高速AF対応、ピクセルピッチの余裕から生まれる表現力、高画素センサーにあるビニング処理なしでの高速処理などの体験にフォーカスを当てた結果としている。事実、コンデジなどでもレンズや筐体設計の関係でセンサーの全画素使えない機種は大いに存在し、スマホにおいてもそのような機種は散見される。

 

  また、動画撮影時は静止画で未使用の切り抜かれたエリアでもEISで使用するようになってるそう。このため必ずしも1型センサーであることが、無意味なものではないと言える。今回は有効範囲が実質1/1.3型相当となってしまったことから、比較対象と比べられた際には表記的に不親切だったかなと思うところ。ギーク層を相手にする商品なだけにこのような声が目立つ結果だったともいえる。個人的にはあまりここには触れずに使っていきたいところだ。綺麗に撮影できればそれでよい


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  レンズはXperia 1IIIに引き続きZEISSレンズを採用。今作ではTessarを冠するものになり、レンズはガラス製となる。普通のXperiaでは見られない青いZEISSのロゴが輝いている。Xperiaで採用されているT*コーティングも抜かりない。

そんなXperia Pro-Iでいくつか撮ってみたのが以下になる。


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 撮り心地はもうこいつ「カメラそのものでは」と思わせてくれる。まず、出てくる絵の質感が違うのだ。塗り絵のようにもならず撮って出しでもリアルな描写をしてくる。特に1型センサーの24mmはダイナミックレンジも文句の言いようがない。


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  比較的露光時間が長い場面でもしっかり描写されるのは嬉しいところ。 暗いところでもしっかりと質感が残ってるため、RAWで撮影した時などでは重宝する。マニュアルで追い込みやすいところもあってこの辺りはProを名乗るだけはある。

 

 

  Xperia Pro-IではXperia 1IIIと同様にリアルタイムトラッキングAFに対応。間違いなく、世の中に出ているスマホでもここまで「動体撮影」に強いスマホはなく、超高速AFと秒間20コマ撮影、可変絞り機構を備えたソニーのカメラそのものといえます。

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  風になびく花もしっかり撮影できる。大事なシャッターチャンスも逃さないスマホと言える。



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  カメラUIに関しては静止画撮影ではPhoto Proを搭載。Xperia 1IIIと同様に標準カメラアプリがPhoto Proに一本化されており、よりシームレスな切り替えが可能だ。細かいところの設定項目もいくつか異なり、例えばマニュアルモードで設定可能なISO感度は100-12800までとXperia 1IIIとは異なっている。

 

Xperia Pro-Iのみの新機能 Videography Proの存在

 

  このXperia Pro-IにはXperia 1以降のハイエンドに積まれたCinema Proという動画撮影アプリのほか、Videography Proというものが追加されている。これはCinema Proが「あまりにプロ向けのアプリで、設定項目が多く使いにくい」と言った声にこたえた「より簡単に撮影できる」点を基軸に置いたアプリとなる。

  主に配信者やVlogerといった人たちをターゲットにしており、オプションでビデオグリップやサブモニター、ガンマイクなどのアクセサリーと組み合わせることで単独での高画質配信が可能という点が特徴だ。

 

  また、Xperia Pro I自体もL/Rの2つのマイク以外にセンターにもマイクが搭載されており、カメラを向けた相手の声を綺麗に収録できるというものになる。写真はもちろん、動画でも本気でアプローチをかけてきたなと思うところだ。Cinema Proとは撮影対象や表現によって使い分けるとよいでしょう。

 

性能もしっかりハイエンド。単なるカメラにはとどまらないXperia Pro-I


  ここまでソニーとしても力を入れたカメラ周りをつかってみたが、一応こいつはスマホでもあります。以下にスペックを以下にざっと書く

 

SoC:Qualcomm Snapdragon 888

メモリ:12GB

ストレージ:512GB

 

画面:6.5インチ 4K(3840×1644)

120Hz対応、HDR10 BT2020対応

 

バッテリー 4500mAh

 


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  画面はXperia 1III同様の4K 120fpsに対応したものになる

 残像低減処理を行う240fps相当の処理(原理的にはシャープの黒フレーム挿入の240Hzに近い)や、240Hzのタッチレートにも引き続きしっかり対応している。HDR10やBT2020対応のマスターモニタークラスの画面性能は引き続き備える上に、Xperia  Pro-IではXperia 1IIIに比べて画面輝度が高めに設定されているのもポイント。外で使うことが多いデバイスだけにうれしい改善点だ。

 

  プロセッサはQualcomm Snapdragon 888を採用している。基本スペックは今期のハイエンドらしく日本版ではメモリ12GB、ストレージは512GBの構成となる。今季のSnapdragon 888は発熱がやや多めのチップセットという傾向があり、Galaxy S21やAQUOS R6といった機種も含めて発熱は多めだ。実際これらの機種と比べると発熱はかわらないかと思われるが、Xperia Pro Iの場合は本体がやや熱く、放熱設計もXperia 1IIIとは異なることもあって体感的に「背面が暖かい」と感じることが多い。

 

 また、Xperia Pro-Iはキャリアからは販売されないオープンマーケット向けの商品だ。そのためデュアルSIMの構成でほぼフルバンドと言える多くの周波数に対応したものとなるが、ミリ波には非対応だ。


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  デザインとしては側面のメタルフレームにはスリッドの入ったものが特徴となる。ガラス板のようなXperia 1IIIとは異なり、より武骨で同社のカメラにも通じるデザインとなってるのも特徴と言えるでしょう。また、カメラとしての色が強いのでストラップホールもデフォルトで備える点もポイントが高い。


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  本体重量は211gとXperia 1IIIの188gよりは重くはなったものの、カメラの配置がセンター付近にあることから重量バランスはさほど悪くないものになってると感じる。電池持ちは今日1日使った限りではXperia 1IIIより若干良いかなというところ。ただ、カメラ使用時はガツガツ減って行くのでそこは惜しい。

 

Xperia 1IIIとXperia Pro-Iの違いはカメラだけではなかった

 

  さて、ソニーではこの7月にフラッグシップであるXperia 1IIIを国内大手3キャリアへ。後にオープンマーケット向けにも発売している。可変式ペリスコープ望遠カメラに世界初の4K 120fps対応モニターなどを備えた意欲作といえるが、Xperia Pro-Iとの共通部分もあるためXperia Pro-IはXperia 1IIIの上位モデルとしてみられることもある。

 

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  使ってみて分かったが、Xperia 1IIIとXperia Pro-Iは思った以上に別物だなと感じた。カメラ性能に関しては1型センサーを備えるPro-Iでは、より表現力の豊かな写真が撮れる一方で、望遠性能は望遠端が105mmとあるXperia 1IIIのほうが優位だ。また、望遠性能もXperia Pro-Iは50mm f2.4というものになっており、画角的には35mm換算で16-50mmとなる。近年のハイエンド機にしては少し物足りない印象は拭えない。


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 本体のスピーカーはどちらもステレオとなっているが、Xperia Pro-IではXperia 1IIIのようなエンクロージャーやスピーカーの構造ではない模様。そのため、本体スピーカーの音が良いのはXperia 1IIIと言える。Xperia Pro-IもDSEE Ultimateや360Audioなどは対応しているので、イヤホンでのリスニングなら大差はない。それ以外にも無接点充電の有無や画面輝度の差などがあり、Xperia 1IIIをベースにしながらも細かいところに差異がある。

 

 Xperiaシリーズで迷ったら、標準域撮影カメラ特化のXperia Pro-Iと、普段使いのバランスがよいXperia 1IIIといった形でこれらを選ぶとよいだろうか。ここはしっかり差別化されている。

 

 

 

値段の高さは惜しいところだが、SONYの1型コンデジとハイエンド5Gスマホを買ったと思えれば買い

 

  このタイミングで出てきたXperia Pro-Iというスマホ。正直買うのはみんなマニアと言える人たちだろうか。お値段は直販価格で198,000円と結果として今までのXperiaよりも値段は高く、高性能な分は端末価格に響く結果となる。

 

  正直なところ、私としてはこのスマホは「SIMの入るカメラ」だと感じた。Xperia Pro-Iに関しては、同じ1型センサー搭載スマホであるAQUOS R6の強化版というよりは「 LUMIX DMC-CM1やCM10の後継機」と呼ぶべき機種なのかなと。

 

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  近年のスマホカメラは画質はもとより、ズーム性能や低照度性能などの「今まで後手になってた部分」へ力を入れてる機種が多い。

 Xiaomi Mi11 UltraのようなAI+ハードウェアスペックで殴るタイプの機種もあれば、独自ISP実装で夜間の低ノイズを達成したVivo X70 Pro+と言ったものも発売される。ファーウェイのP50 Proは光学性能の限界を、ソフトウェアで補うというアプローチをしている。AppleやGoogleはディープラーニングを用いた、ある意味全く新しい形のカメラの在り方を模索しているところまで来ている。

 

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  今年は中国メーカー含めた各社のカメラ特化スマホを中心に使ってきたが、最も「カメラ」と呼べるのはこのXperia Pro-Iかなと感じる。スマホカメラのトレンドは「簡単に誰でも綺麗に撮れる」と言ったもので、世界シェアの大きいメーカーを中心にその流れに至っている。それらの機種に対してソニーのXperiaは真逆の方向を目指したスマホと言える。その中でもカメラにフォーカスを当ててさらに作りこんだのがこのXperia Pro- Iといえるでしょう。

 

  カメラに関しては完全にスマホの域を超えたスペック、操作性となっており、並みのスマホでは体感できない「撮影するフィーリングの気持ち良さ」が持ち味のスマホ。シャッターボタンのエンボス加工はまさに「カメラのシャッターボタンそのもの」の触り心地だ。今作ではメカ機構もRX100シリーズと同等のものが採用されており、感覚としてはより専用機に近いものになる。ただ、今作のシャッターボタンは少し軽すぎる感じもして、筆者的にはXperia 1III位の感触が好みだ。

 

  そして、絵作りはソニーの専用機そのものと言えるでしょう。

一見味気ないようにも感じるが、オートで綺麗に撮れるトレンドではなく、リアルタイムトラッキングAFなどを駆使してマニュアルで「撮る楽しさ」「被写体めがけて思いのままにシャッターを切る」という体験に完全に極振りしている。そのため、Xperia 1IIIでも言われたが、車でいう「運転する楽しみからマニュアル車がいい」という感覚に非常に近いものを感じる。

 

  先行販売された香港、中国市場でも好評だというが、日本以上にスマホとしてのブランドイメージが浸透してないソニーの1万元クラスのスマホを買う層だ。ある意味日本以上に洗練されたマニア。日本でいうソニー信者ともいえる方々の声が多数なので、正当な評価かと言われれば微妙なところ。そのため、ほしい人にはこれ以上にないくらいぶっ刺さりますし、そうでない人には「いや要らんだろこれ」程度なのかなと。

 

  値段はもとより、いくらガラスモールドレンズと言えど所詮はスマホ。画質には限界があるし、専用機にはまだまだ追い付けない。カメラなのかスマホなのか分からない中途半端なスマホになってるのでは。という声も同じようなコンセプトのLUMIX CM1のときから見てきた。

 

  ただ、このスマホにしか体験できないことがある。ポケットにしれっと1型センサーカメラを忍ばせることで、不意なシャッターチャンスも逃がさないで美しく残せる。スマホゆえの軽量、薄型ボディだからできる柔軟なアングルでの撮影。防水防塵で気兼ねなく使え、撮った写真は即SNSでシェアできるスピード感。いつでも、どこでも今の私を全世界の人に高画質で発信できるスペック。これをひとつでできるカメラ。ガジェットは唯一無二なのではないでしょうか。

 

  まさに、コミュニケーションカメラ。そう銘打ったLUMIX CM1の遺志を継ぐかのような生まれ変わり。個人的にはこういうカメラのようなスマホが大好きなので今回も入手したような形だ。そんな方に贈る究極のカメラではないでしょうか。