今回は東京ゲームショウ2022のレポートということで、主にスマートフォンを中心とした展示を行っていたブースを紹介する。
- 日本初公開のROG Phone 6を展示していたASUS
- ゲーミングスマホとして存在感を放つBlackShark
- Xperia 1IV Gaming EditionでPUBGが楽しめるXperiaブース
- MateViwe GTやApp Galleryを主にアピールしたHuawei
- PCコンテンツを持ち歩けるモバイル端末もアツい2022年のゲームショウ
日本初公開のROG Phone 6を展示していたASUS
ホール1ではASUSがROGブランドで展開している商品を展示。その中には日本初公開となるゲーミングスマートフォンであるROG Phone 6があった。
中国を始め諸外国では既に展開されているROG Phone 6。Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1を搭載した高性能なスマートフォンだ。165Hzのリフレッシュレート、700Hzのタッチスキャンレートにも対応し、従来よりもさらにゲームにフォーカスを置いた最新のゲーミングスマートフォンだ。IP54の防滴に対応する点が嬉しい。
ROG Phone 6を試遊した感想は、やはり165Hzのリフレッシュレートに対応したコンテンツでは驚くほどヌルヌルに描画される。本体の冷却性能も向上しているとの事だが、常時使用されていたこともあって本体は発熱を感じた次第だ。
展示されていた本体には技適マークを確認できた
他にもゲーミングブランドにあたるTWSイヤホンも展示。ROG Phoneを含めた直近にグローバル発表された商品についても、近いうちに発表できるとの事だ。
ゲーミングスマホとして存在感を放つBlackShark
ホール5にはゲーミングスマホを展開するBlackSharkのブースがあった。今回が初出展とのことで大いに賑わっていた。
BlackShark 5Proと専用クーラーを展示
展示としては最新モデルとなるBlackShark 5 ProやBlackShark 5が確認できた。上位モデルになるBlackShark 5 ProはQualcomm Snapdragon 8 Gen 1を搭載するハイエンドモデルとなり、BlackShark 5はSnapdragon 870を採用したものだ。商品としては既に発売済みとなる。
ブースではメジャーなゲームコンテンツをプリインストールしており、多くのゲームを試遊することができた。
筆者の検証しているアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズも楽しめる。
こちらも動作自体はとても快適であった。どちらの機種も共通して物理トリガーのLRボタン、マスタータッチと呼ばれる画面の感圧タッチをインターフェース化する機能を備えるなど、ゲーミングに特化した構成のスマートフォンであることが確認できた。
今後の日本展開も注力して行く予定で、イヤホン等のアクセサリーを含めた商品展開も行っていきたいとのことだ。
Xperia 1IV Gaming EditionでPUBGが楽しめるXperiaブース
6ホールにて大規模な展示を行っていたソニーはXperiaブランドで出展。9月12日に発表したゲームギアを含め、Xperia 1IVを用いたゲーミング構成を試遊することが出来た。
会場では実際にPUBG mobileをリアルタイムで他のユーザーと対戦することができた。INZONEブランドのヘッドセットも合わせて体験できる。
Xperia1IVはSnapdragon 8 Gen 1を採用したハイエンドスマートフォンで、6月にはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから販売されている。今回試遊したものは、9月12日に発表されたオープンマーケット版となり、キャリア版からはメモリが16GB、ストレージが512GBへとアップグレードされている。
ゲームギアはやや大型ではあるが、持ち心地やグリップ感はかなり良好だ。本体も空冷ファンでかなり冷えてくれる。
ゲームギアの下部には給電用のType-C端子、RJ45(LAN)端子、フルサイズのHDMI端子、イヤホンジャックを備える。有線接続することで遅延の少ないゲーミング体験が可能だった。
発表会で実際にソニーが示した通り、ゲーミングギア装着時はかなり快適な体験ができた。パフォーマンスの低下は見られず、動作も非常に快適であった。
隣のブースではプロゲーマーによるライブマッチが行われるなど、XperiaとしてeSportsに注力していることをアピールしていた。
MateViwe GTやApp Galleryを主にアピールしたHuawei
ゲーミングと縁は薄いかもしれないが、Huaweiも東京ゲームショウに出展している。主に日本向けに展開しているMateViwe GTというゲーミングモニターや、HMSのエコシステムであるApp Galleryを中心とした展示をしていた。
曲面モニターであるMate Viwe GTや、PC間の連携で利用できるHuawei Shareなどを実演していた。
個人事ではあるが、たまたま案内してくれたHuawei HKの方が持っていたスマートフォンがまさかのMate Xs 2というフォルダブル端末だったので、思わず話が弾んでしまった。
Mate Xs 2は外折型と呼ばれるもので、現時点ではこの手の端末としては完成系と呼べるものになる。純正カバーも含めて綺麗に仕上がっており、短時間ながら触らせて頂くことができた。
Huaweiブースに来たらApp galleryの話なのだが、香港のスタッフさんの持ってるスマホがエグすぎてついつい話し込んでしまった。Mate Xs 2だよ。実機初めて見たわ…
— はやぽん (@Hayaponlog) 2022年9月17日
オマケにMate 40 Proを持ってたので記念撮影もして貰えた。
ちなみにブースのでかい画面はHarmony OSとのこと
#東京ゲームショウ2022 pic.twitter.com/SiteMTgD2A
こっちは黒いMate Xs 2。見ての通り展開した際のたわみがかなり抑えられている。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2022年9月17日
この後Huaweiのスタッフさんが笑顔で「俺もGSpace使ってるぜ!便利だよね!」と言ってて一緒に行ったフォロワーさんとゲラゲラ笑ってたꉂ🤣 pic.twitter.com/Gi90HKLvx0
他にもMate 40 Pro(何とこれがHarmony OS版)を使った大画面ディスプレイとの連携デモも行われており、ゲーム以外の部分で筆者がアツくなってしまった。
PCコンテンツを持ち歩けるモバイル端末もアツい2022年のゲームショウ
2019年以来のリアル開催となった東京ゲームショウ。この3年間でモバイル端末を取り巻く環境は大きく変わった。Metaを始めとしたVR/XRと言った分野のブースも多いが、ゲーミングスマートフォンやモバイルコンテンツも多く展示されていた印象だ。
Meta Quest(スタンドアローンVRヘッドセット)のブースは大人気で200分待ちという状況だった。
それ以外にはSTEAM DECKといったPCゲームをモバイル化するような端末の展示が目立った。似た分野と言えるゲーミングUMPCの展示も見られた。
STEAMは大規模な展示ブースで体験会を行っていた。一時期は100分待ちになるなどの人気ブースだ。
398gという軽量コンパクトが売りのゲーミングUMPCであるAYANEO AIR
コンセプトモデルではあるが、Switchをゲームコンソール代わりに変身させるアダプタも参考展示されていた。
このようにゲームを取り巻く環境は大きく変わりつつある。その一部を体験できただけでも有意義なイベントだったと感じる次第だ。
マレーシアのアプリベンダーの展示では、試遊端末も日本ではなかなか見かけないものが並ぶ。手前はHonor 50、奥はXiaomi Redmi 4Aというものだ。
最後に抽選とは言え、招待してくださったBlackSharkブースの皆さんには感謝を申し上げたい。