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進化するスマホの望遠性能。飛行機撮影で実力を試す!

 どうも、今回はズーム性能の高いスマートフォンを試す!といった内容で主に飛行機を撮影したものをピックアップして紹介してみる。

 

まえおき。スマホで飛行機はなかなか撮れない

   近年のスマートフォンのカメラ性能向上は顕著だ。画像処理はもちろんだが、ズーム性能も大きなトレンドとなっている。

 

    今回はそんな望遠性能が向上したスマートフォンを持って、飛行機の見える場所や空港に足を運んでみることにした。
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   空港の展望デッキでスマートフォンを片手に写真を撮る方は多い。それでもこのような感じでしか撮れないことが大半だ。今回はそんな常識を打ち砕く作例を紹介する。

 

飛行機撮影といったらこれ。Galaxy S22 Ultra

 今年発売のGalaxy S22シリーズの上位モデルだ。カメラに関しては100倍望遠を備える点は、S21 Ultraから変わらないものの、より撮影しやすくなったところを評価したい。20倍望遠以降の手ぶれ補正などもかなり強烈だ。

 

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 スペックについては今更になるので、ここからは作例を中心にアップしていきたい。

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Boeing 737-800 JA75AN

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AIRBUS A350-900 JA09XJ
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Embraer E170 JA215J

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AIRBUS A320 JA826P

 

 ここまで全て10倍望遠での撮影だ。もはや旅客機をスマホで撮るなら、敵なしとも言えるクオリティで撮れる。離陸や着陸時のタイミングはもちろんのこと、駐機中の機体もバッチリ撮れる1台だ。空港の展望デッキからのふとした撮影が楽しくなる。


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AIRBUS A318 B-55411

中国の企業所有機。日本ではなかなかお目にかかれないレアな機体だ。


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ATR72-600 JA01QQ

この間日本にやってきたトキエアの受領初号機。Fレジが剥がされて、正規のレジ番になっていたので飛行するのも間近かと。

 

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Boeing 737-800 JA03RK

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10倍望遠スマホなら、JTA機材の特徴である「うちなーの翼」の表記もバッチリ捉えられる。


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Boeing 787-8 JA817A

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787ご自慢のロールス・ロイス トレント1000エンジンもバッチリ。意外と皆さん、あのロールス・ロイスにご搭乗したことがあるのかもしれません。


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AIRBUS A350-900 JA01XJ(A350の日本初納入機材 )

 

 最大100倍望遠可能なこのスマホ、コクピットはもちろん、ピトー管までしっかり写っている。

最大倍率であれば、展望デッキからレジナンバーまでちゃんと描写できてしまうのだ。

 

 もちろん、20倍望遠くらいになるとディテールは潰れてしまうが、記録写真として十分に活躍してくれる。
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Boeing 767-300ER JA614A
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Boeing 787-8 JA817A

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AIRBUS A350-900 JA10XJ

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AIRBUS A320 JA08VA

(通称:バニラピーチ バニラエア塗装最後の機材。リース会社へ返却のため引退済み)

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F-15J Eagle 22-8935

 

 30倍での撮影は記録用といったところだろう。細かいディテールは流石に残らないが、遠くに珍しいものを見つけたときでも撮っておける。


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AIRBUS A350-900 N509DN

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Boeing 737-800 JA05RK

 

望遠も強いXiaomi 12S Ultra

 

今年発売のスマートフォンでは、望遠が強い機種として認知されている。Xiaomi 12S Ultraは5倍望遠のズームレンズを備えており、ライカとのコラボレーションもあって大幅な進化を遂げている。

 

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Embraer E170 JA04FJ


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Bombardier DHC-8-400 JA464A
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Embraer E190 JA247J

 

 光学倍率は5倍なので少々物足りなさがある点と、手ブレしやすい点が惜しい。それでもかなり優秀な写りを見せてくれる。時折アートっぽくなるのはライカチューニングの関係とも言える。うまく使いこなすとよいはずだ。

 

今年の注目株。Pixel 7 Pro

 

 今年後半に出てきたスマートフォンの中で、注目される機種としても名高いGoogle Pixel 7 Pro。光学5倍望遠を備え、最大30倍までズームが可能だ。手ぶれ補正がGalaxy S22 Ultra並に強力になったこともポイントだ。

 また、昨年発売にはなるが、Pixel 6 Proも光学4倍望遠を備えるスマートフォンであり、こちらも入手しやすさと、望遠性能の高さを兼ね備えている。ここでは2機種まとめて紹介する。

 

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AIRBUS A320 JA821P


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AW109 JA70RC

Gulfstream G-V JA500A うみわし(Pixel 6 Proにて撮影)

 

Pixel 7 Proでは5倍望遠を備えるが、10倍望遠の設定でも比較的綺麗に撮影することができる。ブレ補正などの機能も備えているため、比較的撮影しやすいのもポイントだ。


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Embraer E175 JA05FJ

10倍望遠にて。ブレ補正機能を使用。

 

古い機種やクセのある機種でも健闘。使ってみる価値のある機種たち。

 

 

 ここからは少し古い機種や使い勝手で少々クセのある機種を紹介する。最新スマホが高価で手が出ない場合は、この辺りから手軽に始めてみると良いだろう。

 

Huawei P20 Pro

 

    ペリスコープ望遠は持たないが、5倍のロスレスズームが可能な機種だ。ラウンジから飛行機を眺める程度であれば、綺麗に思い出を残せる機種だ。

    値段もこなれてきているので、カメラ用のスマートフォンとして選ぶのも悪くないはずだ。

 

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Boeing 747-400ER VH-OEG

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Boeing 767-300 JA8986
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Boeing 767-300ER N1780Z

 

Huawei P30 Pro

 

 2019年発売の機種になる。ペリスコープ方式の5倍望遠を世界初搭載し、圧巻のクオリティで度肝を抜いた。その望遠性能は、今なお高く評価されているスマートフォンだ。

 近い構成としてHuawei Mate 40 ProやOPPO Find X2 Proなども5倍の望遠レンズを備えているので、このような場面では優位に働くはずだ。

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Boeing 787-8 JA803A

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Boeing 777-300 JA755A

 

Huawei  P40 Pro+

 

 2020年発売の機種になる。世界初のペリスコープ10倍望遠スマホとなり、他にも3倍の補完倍率も備えるなど使い勝手も改善されている。ところどころ塗り絵的な処理にはなるものの、数少ない物理的な10倍望遠レンズを備える高性能なスマートフォンだ。

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Boeing 787-8 JA849J

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Boeing 787-8 JA849J

Boeing 737-800 JA59AN

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AIRBUS A320 JA13VA

 

Xiaomi Mi11 Ultra

 2021年発売の機種だ。現行モデルになるXiaomi 12S Ultraと同じハードウェアの望遠カメラを持つものとなり、基本性能はかなり高い。最大倍率は120倍となっている。

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Embraer E175 JA06FJ

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Boeing 767-300ER JA654J

 

Galaxy S21 Ultra

 

 元祖「簡単に飛行機が撮れるスマホ」となる。Galaxyでは初の光学10倍ペリスコープ望遠スマホなだけあり、望遠撮影の幅が大きく広がった。手ぶれ補正もかなり強力ではあるが、動体撮影は後継機のほうが上だ。

 

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AIRBUS A350-900 JA08XJ
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Boeing 737-800 JA73AA

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Boeing 767-300 JA614A

 

HONOR Magic 4 Ultimate

 

 HONORから発売のフラッグシップモデルだ。3.5倍望遠で最大100倍ズームが可能な機種。最新機種ではあるものの、合成処理を行う関係でオートでの動きものは苦手だが、タキシングしている飛行機などを撮影する上では、大きな問題にはならない。

 カメラの構成上、3.5〜7倍という倍率を得意としており、換算200mmあたりで撮影するシチュエーションで使いやすいスマートフォンに思える。

 同じような構成であるHuawei Mate 50Pro、Honor Magic 3 Pro+やHuawei P50 Proも、この傾向がある。

 

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AIRBUS A350-900 JA02XJ(HONOR Magic 3 Pro+にて撮影)
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AIRBUS A350-900 JA15XJ(HONOR Magic 4 Ultimateにて撮影)

Bodbardier CRJ-700 JA08RJ(Huawei P50 Proにて撮影)

望遠性能が高いスマートフォン。飛行機が撮れる性能は旅行でも大活躍

 

 スマートフォンの望遠性能が高くなっていることに驚くばかりだ。

 飛行機の撮影においては、Galaxy S22 Ultraがひとつ頭抜けて撮影しやすいものだった。その一方でレンズがやや暗いこと、デジタル域に当たる中間倍率が弱いこともあり、シチュエーションによってはPixel 7 Proの方が優位に感じる場面も見られた。

 今回はズーム性能が求められる飛行機撮影を中心に紹介したが、これに限らず望遠レンズがあるスマートフォンはたまの旅行でも大活躍してくれるはずだ。

 遠くのものを単に撮影したいという用途はもちろん、圧縮効果を用いた作例など様々な用途で利用できる。

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 飛行機以外ではこのように撮ってみた。旅をしている間に訪れるふとした場面も、望遠レンズがあるだけで見え方は変わってくる。使わないように思えて、「持っててよかった」と思える場面も多いはずだ。

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 近年では月撮影モードを備えるものもある。現実の月模様を合成、シュミレートして映し出すものが多いが、スマホでこれだけの写真が撮れるとビックリするものだ。

 最後に飛行機撮影の一幕で、キャプテンがこちらに手を振ってくださった写真で今回は締めとさせていただきたい。望遠性能の高いスマートフォン、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。