はやぽんログ!

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YONGNUO YN455 レビュー マイクロフォーサーズのミラーレス一眼にAndroid OSと4G通信 進化した変態ゲテモノカメラ

 どうも。気になってた端末を手にすることができました。そう、変態を極めたかのようなYONGNUO YN455です。

 

YONGNUO YN455とは

 

 一言で言うならYN450の後継機にあたるAndroid搭載の4G通信対応ミラーレス一眼カメラとなる。ん?Android搭載でミラーレス一眼カメラ????この時点で頭にハテナが浮かんだ方。大丈夫です。あなたの頭は正常です。そんなYN455の簡単なスペックは以下にようになる。

 

SoC Qualcomm Snapdragon 660

メモリ 6GB

ストレージ 64GB

 

画面 5インチ FHD

チルトディスプレイ

 

カメラ部

センサー SONY製 2000万画素(フォーサーズ)

レンズ部 マイクロフォーサーズマウント

 

バッテリー:4400mA/h(着脱可能)

 

OS Android 10

 

価格:3999元(6万円前後 ボディのみ。レンズキットの設定あり)

 

 この機種に関してはスペックを並べただけなのだが、カメラなのかスマホなのか分からなくなるものだ。f:id:hayaponlog:20221225210505j:image

旧モデルにあたるYN450。ゲテモノ以外の言葉が見つからないキメラのようなカメラで、一部マニアから支持を集めた。

 

www.hayaponlog.site

 

ゲテモノカメラに待望の後継機種が爆誕

 

 YN455は同社のYN450の後継機にあたる機種だ。筐体含めフルモデルチェンジとなっており、前作のプロトタイプ感丸出しのものから大幅にカメラに寄せたデザインとなっている。


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箱にはAndroidや4Gなど、カメラでは到底見かけない表記が並ぶ。


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見た目は普通にカメラだ。レンズをつけたら疑うものはいないだろう。

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 レンズマウントはEFマウントからマイクロフォーサーズマウントに。これはYONGNUOがアライアンスに加入した関係による変更と思われる。確かにフォーサーズ規格のセンサーに従来のようなCanon EFレンズを使うのは無理がある。

 性能向上を目的として、イメージセンサーもパナソニック製だったものからソニー製2000万画素のものに変更されている。


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大きな進化を感じるグリップ。大型化しておりホールド感については申し分ないものだ。シャッターキーも以前より押しやすくなっている。


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USB端子は本体側面と底面に2つ備えられており、充電しながらデータの出力や一部アクセサリーの使用も可能だ。


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ディスプレイはチルトディスプレイに進化。180度展開してセルフィー撮影も可能だ。


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本体上部にも三脚穴があるため、LEDライトなどを装着することが可能だ。

 

 

相変わらず操作性は荒削りだが、画質はスマホを超えている

 

 カメラとして見る場合に大切なのは操作性だ。このYN455に関しては大きく改善されているが、Android搭載のカメラ機と同様に使い難い点があるのは否定できない。

 例えば、YN450にあったメニューキーを誤タップしてホーム画面に戻ることや、シャッターボタンの押しにくさといった点は改善されている。

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YN450(左)ではグリップの脇にAndroidの操作キーがあり、これが時折誤操作してしまうことがあった。YN455(右)ではグリップがしっかりしたものに改良されたので、このようなことはなくなっている。


 それでも高倍率ズームを用いても確かにオートフォーカスは決まってくれるものの、フォーカス速度に関しては速いとは言えない。この辺りを求めるなら依然として中級機クラスのミラーレス一眼を買った方が幸せになるはずだ。特に現時点のチューニングは、センサーの性能を全て引き出してるとは言えず、暗所やコントラスト差のある場面にはかなり弱いものになる。

 

今回レビュー用に撮影した作例については、以下のレンズを使用している。


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Panasonic LUMIX G 42.5mm f1.7 ASPH


パナソニックから販売されている比較的安価なマクロレンズだ。換算85mmとなるため、スナップ用途では少々使いにくい点もある。


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 ここまで撮ってきて気がつくと思うが、YN455の作例は全体的に暗いものが多い。実はこのカメラ、露出計より体感的に1段暗く撮れるのだ。この辺りまでYN450を踏襲する必要はないのだが。

 正直、晴れた場所や十分な明るさで撮れる環境でもない限りオートモードは使い物にならない。無理やりISO感度を3200にあげた被写体を撮ろうとしたりと少々無茶してしまう感は否めない。


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それでも以前に比べて高感度撮影時のノイズは抑えられているようだ。


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さすがにISO感度25600はノイズまみれでダメだった


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YN455にて撮影
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YN450にて撮影

 

 レンズが異なるので真っ向な比較はできないが、YN455の方ががどちらかというとスマホ寄りで明るく撮れる印象だ。雪が白飛びしてしまっている点は、使用したレンズが明るい上にオートでの絞りが甘かったこと、単に画像処理が下手くそなことに由来すると考える。

 ちなみにマイクロフォーサーズレンズでもこのYN455には相性があるらしく、筆者が試した限りではオリンパスのズームレンズだとレンズエラーが頻発することを確認できた。パナソニックのものでは問題なく動作しているので、この点は注意が必要だ。

 

カメラのチューニングの甘さはAndroid搭載の魅力でカバー

 

 この機種の最大の特徴は、このハードウェアを積んでいながらも4Gモデム搭載でAndroid OSが入ってることだ。つまり、皆さんの見知ったアプリが動くことからも、撮った写真を即座に現像、編集してSNSなどにすぐさまアップロードすることができてしまうのだ。

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 しかも単体でYN450と同様にAdobe Lightroomも動いてしまうのだ。レンズプロファイルもしっかり読み込める。難点はなぜかYN450でできたはずのRAW撮影がデフォルトではできなくなっていた。どういうことだ。

 

 今回入手したものはなぜかGoogleサービスが導入されており、普通にPlay Storeが動作する。嬉しいのだが、ゲテモノ感増しているような気がしなくもない。おかげでGoogle系のフォトエディターは利用できるので簡易編集くらいなら簡単に行えてしまうのだ。

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 即応性の求められる場面で、即座にSNSやウェブサイトに掲載する写真を超高画質で撮れるのはYN455の唯一無二の魅力かと思われる。

 

 プロセッサはQualcomm Snapdragon 660となっている。4年くらい前のミドル帯スマホによく使われたSoCのため、スペックは決してパワフルではない。それにしてもカメラとしては必要十分に動いてくれるものだ。

 メモリは6GB、ストレージは64GBとこれも従来比較で倍の量となる。OSがAndroid 10となったことである程度のサービスを利用できる点もありがたいものだ。


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 一応、ミリシタがプレイできるくらいにはパワフルなので、そこそこ重たいリズムゲームをプレイ出来る現状数少ないのレンズ交換式ミラーレス一眼となるはずだ。

 

 もちろんセルラー通信もできるので、コンビニ等でバーコード決済も可能だ。さすがに通話はできないが、マイクは備えているのでLINE通話などのIP電話であれば可能だ。  

 多くの人には関係ないかもしれないが、YN450よりも多くのプリセットAPNがあり、日本のMVNOもiijmioやOCNなどはプリセットで入っている。いわゆる格安SIMも利用しやすくなっている。

 

 YN450に比べるとバッテリーの容量が増加したこともあって、電池持ちは良好だ。着脱可能なバッテリーな点もありがたいところ。(これ予備バッテリーは京東とかで買えるのかな)

 あと、YN450同様にハードウェアに「音量ボタン」がないのだ。そのため、音量調整はステータスバーから行うものとなる。スクリーンショットの撮影も同様となるため、Android端末としても絶妙に使いにくい。

 

カメラ?スマホ?いえ...なんですかね。これ

 

 こんなカメラ。スマホ?なんだかよく分からない端末を議論しても答えは出てこない。フォーサーズシステム搭載4G対応Android端末とかクレイジーすぎる端末に対して、強いて言えばゲテモノという言葉をかけることしかできない。

 こんな記事に迷い込んでしまった方であれば、当然ゲテモノキメラデバイスのYN450をご存じだと思うが、あれに比べるとパンチが弱いのは事実だ。

 こんなゲテモノを正直普通の人には勧めることはできない。カメラとしては、画質面のクセとレンズの選定を踏まえてあまりに特殊なモデルな上に、操作性も「カメラ」として使う分には操作系含めて直感的とは言えない。

 グリップはよくなってカメラとして大きく進化したのに、なぜかRAW撮影ができないなど絶妙なまでにポンコツとも言えるようなカメラだ。

 

 だからこそ、愛着がわくとも言える。スマホにしても「どこかちょっと抜けている」と言った機種の方が使ってて楽しい点もまた事実。どうも筆者には「完璧にこなせる優等生」というのは合わないようだ。


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YN450と比べるとプロトタイプ感はかなり薄れている。使いやすさも大幅に向上している。


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YN450のカメラ画面

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YN455のカメラ画面

 操作画面もYN455のほうがより分かりやすくなっている。中国語はどうしても残るが、それでも以前より使いやすい。ちなみに本体自体は日本語に対応している。

 

 それ以前に、「どこで買ったんですか?」と言われるくらい販路が分かぬのです。今回はTwitterのフォロワーさんよりお譲りしてもらいましたが、探しても日本ではホント数名しか持ってる方を見かけないくらいレアな端末だ。それでもYN450よりは流通しているので日本でも100台は優にあるのではないかと思われる。

 

最後に。ゲテモノカメラと呼びたいYN455

 

 日本ではCP+というカメラのイベントで開発中のYN450の実機が展示されていたこともあって、この手のゲテモノついては、ある程度名の知れた変態カメラになっているようだ。

 お膝元の中国でも少数の出荷に留まり、入手してる人やレビューはかなり少数だ。日本語だと実機レビューは皆無に等しいと思われる。カメラとしてはの操作性や挙動は荒削りだが、スマホでは絶対に撮影できないような余裕のある描写ができる点は、レンズ交換式という強みだと感じる。

 

 そんなYONGNUOもフォーサーズ・アライアンスに加盟したことから、正式にフォーサーズシステムのカメラやレンズを作れるようになったことで、このYN455の発売にこぎつけたと考える。

 よく考えればマイクロフォーサーズシステムなので、LEICAのレンズをくっつけて遊ぶこともできますね。これが本当のライカスマホ…なんちゃって。

 ただ、スマホカメラの高画質化、高倍率ズーム化が進んだこともあって、撮れる絵の差は以前より少なくなりつつある。それでもYN455はレンズの性能次第ではスマホなでは、まず撮ることの出来ない写真が撮れる最大の利点がある。そんなYN455をオススメできる人は以下のようなところだろうか。

 

・SNSへの即応性のあるカメラが欲しい人

・ゲテモノカメラが欲しい人

・愛着のわくカメラが欲しい人

・人とカメラが被りたくない人

 

 思い切った仕様のカメラとなったYONGNUOの製品。カメラの枠組みにとらわれないおもしろい製品の登場に期待したいところだ。