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HUAWEI WATCH 3にAndroidアプリを入れてみたらスマートフォンみたいに使えた話。導入方法も解説

 スマートウォッチでは、日本でも売上で第2位につけるファーウェイ。安価なものからフラグシップまで多くの機種が販売されているが、同社ののスマートウォッチにはAndroid アプリが動くものがあるそうだ。ちょっと変わった端末が好きな筆者としては気になるところ。なので、今回はAndroid アプリが使えるファーウェイのスマートをチェックしていく

 

Androidアプリが動くスマートウォッチ HUAWEI WATCH 3。アプリの導入方法も解説


 ファーウェイのスマートウォッチといえば、高いフィットネス機能と長寿命のバッテリーライフが特徴のHUAWEI WATCH GT。スクエアデザインでコンパクトになったHUAWEI WATCH Fit、機能を一部をオミットして、より安価に展開しているHUAWEI Bandがある。

 海外では血圧測定機能を備えるHUAWEI WATCH Dや、TWSイヤホン内蔵してしまったHUAWEI WATCH Budsがある。その中でもAndroid アプリが動作するほど高性能なものが、今回紹介するHUAWEI WATCH 3だ。

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HUAWEI WATCH 3は同社のフラッグシップと言える存在のスマートウォッチだ。

 

 HUAWEI WATCHと言われる多機能時計のラインにはGoogleのWear by OSが搭載されていた。どこにでもあるただのスマートウォッチだ。一方でHUAWEI WATCH 3では制裁の関係からHarmony OS が採用されている。その関係からか、今まで動かしにくかったAndroidアプリがあっさり動いてしまうのだ。

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Harmony OSは同社のスマートフォンやテレビ、ウェアラブル端末といったものに搭載されている。OSのベースになる部分は端末によって異なるものの、自社で独自にカスタムしたものとなっている。高い接続性を売りにしており、機種の切り替えなどもスムーズに行える。

 

 さて、タイトルの通りAndroidアプリが動くHUAWEI WATCH 3。ここからはアプリの導入方法を説明する。アプリの導入方法はいくつか海外フォーラムでまとめられているが、改めて日本語で説明しようと思う。

 

1.スマートウォッチの設定から「デバイス情報」をタップし、Harmony OSの項目を複数回タップすると「開発者向けオプション」の表示が現れる。

 

2.開発者向けオプション内の「HDCデバッグ」の項目とその下にある「Wi-Fi経由でデバッグ」の2つをオンにする。


3.Huawei Watch 3をWi-Fiに接続する。接続すると「Wi-Fi経由でデバッグ」の項目の下に IP アドレスが表示される。

 

4.パソコンをHuawei Watch 3を接続したWi-Fiと同じ SSID に接続する。

 

5.Huawei Watch 3とパソコンを ADB 接続する。コマンドは以下のものを使用しよう。

adb conect ipアドレス

接続されるとHuawei Watch 3側に「このパソコンとのadb接続を許可する」といった表示が出るのでチェックを入れて有効にする。


6.以下の項目を入力し、パッケージインストーラーを無効化する。

adb shell pm disable-user com.android.packageinstaller

これを行わないとインストール時にエラーが出て弾かれてしまう。また、一度デバッグを解除すると再度有効化されるため、アプリのインストールができない場合はチェックしていただきたい。


7.アプリをHuawei Watch 3に転送しよう。adb install コマンドを使ってパソコンからapk形式のアプリケーションをインストールできる。

Wi-Fi経由のインストールなので、少々時間がかかるが気長に待とう。

 

 さて、アプリインストールの流れとしてはこんなところだ。adbコマンドのみでアプリのインストールが行えるので、初心者でも安心して試すことができる。

 この手の時計は逸般的な誤家庭には必ず1台と言っていいほどあると言われる"nubia Alpha"のように導入が面倒なものも多いが、これらに比べるとアプリの導入はかなり簡単だ。

 

www.hayaponlog.site

 

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アプリは標準ランチャーに並ぶ。時計側からのアンインストールも可能だ。


 このHUAWEI WATCH 3ではGoogle ChromeやYouTubeアプリといったものが動作する。それに加えてTwitterや軽量なゲームであれば起動できることが分かった。

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さすがに高い基本スペックを要求される原神、アイドルマスター系のリズムゲームは起動できても満足に遊ぶことはできなかった。

 

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ブラウザゲームのシャイニーカラーズは問題なく動作した。音声の遅延もなく、タッチ感度も良好。スマートウォッチの中では上位に君臨するゲーム体験が可能だ。

 

 

腕時計でAndroidアプリを動かすのはロマン!

 

 最後になるが、腕時計でAndroidアプリを動かす必要があるのか?はっきり言いましょう。ありません。

 

 ただ、筆者のような人種は動かしたくなるんですよ。腕時計で時刻を確認するフリをして、原神なんて遊んでいたら…それはそれはクレイジーじゃないですか。そういうロマンを少しでも楽しめるスマートウォッチがHUAWEI WATCH 3なのです。

 もちろん高性能なプロセッサ搭載でApp Galleryから多くのアプリを入れられること、省電力モードを使えば14日間の電池持ちであること、Wi-Fi対応や5ATMの防水機構などの見どころも多い。

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高性能なHUAWEI WATCH 3を手にする機会があれば、ぜひお好きなアプリを入れて楽しんでほしい。