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中古で1万円台、7年前に発売の「 iPhone SE (第1世代)」は今でも使えるのか?iPhone 13 miniとも比較してみた

 昨今の為替上昇の影響により、携帯電話の価格上昇が続いている。iPhoneも10万円以上の価格設定となり、決して安価とは言えなくなってしまった。そのため、古い機種をなかなか乗り換えられずに使っている方も多いはずだ。


 今回は7年前に発売されたiPhone SE(第1世代)を改めて使ってみて、今はどれだけ使えるのか、どのような部分が新しい機種に比べて苦しい立ち位置になっているのかといったところをまとめてみようと思う。

 

 

傑作と言われた「iPhone 5」の血を継ぐ初代iPhone SE(第1世代)を振り返る

 

 まず、 iPhone SE(第1世代)(※以下"初代"とする)は2016年3月に発売されたスマートフォンだ。当時5万円以下の価格設定、最新機種であるiPhone 6Sとほぼ同等の性能、最後の4インチiPhoneになると予想された。

 他にも、SIMロック解除義務化以降の端末といった様々な理由から、多くのユーザーに注目されたスマートフォンだった。


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筐体のデザイン的な意匠はiPhone 5Sと同じものになる。画面は4インチのRetinaディスプレイを採用。ホームボタンにはTouch IDという指紋センサーが採用されている。


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音量ボタンのデザインは今なお見劣りしない。

 

 iPhone SE(初代)の性能としてはApple A9を採用し、同社のスマートフォンとして初めて2GBのメモリが搭載された機種のひとつであった。性能も大幅に強化され、iOS15.7までアップデートされていたことなどは記憶に新しい。
 
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 防水防塵やFeliCaは備えないが、NFC決済は利用できる。iOSのアップデートもあり、今利用しても機能面の見劣りは少ないものになっている。カメラも1200万画素 f2.2となったことで、性能も以前に比べて向上した。世代的にはiPhone 6S、iPhone 6S Plusも同じものになる。

 

使ってわかったiPhone SE。ゲーム性能やカメラ性能は流石に厳しいか


今回は普段iPhone 13 miniを利用する筆者が2週間ほど。iPhone SE(初代)を実際に使って改めて評価してみたいと思う。使用するものは筆者が5年前に購入したものだ。f:id:hayaponlog:20230215215150j:image
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サイズ感が近いiPhone 13 mini


 まずは性能面から見ていく。iPhone SE(初代)はApple A9、iPhone 13 miniはApple A15と6世代分の差となる。そのため、体感的な性能では大きく変わってくる。単純にプロセッサの性能は3倍近い差があり、メモリ量やストレージ性能にも差が出ている。


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iPhone 13 mini
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iPhone SE (初代)

 参考までにGeekbench 6の結果となる。比べてみると大きな差があるが、これはAI用アクセラレータの有無も関係するため、体感的にはここまでの数値差は感じない。GPU性能については、ゲームプレイではこの数値を感じさせるような結果となった。

 

 OSプラットフォームが異なるため正確な比較にはならないが、iPhone SE(初代)の性能はRedmi Note 11をはじめとした2万円前後で販売されているスマートフォンに近いスコアが出ている。 


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近年におけるリッチコンテンツの代表例とも言える原神に関しては、iPhone SE(初代)ではかなり厳しいものであった。一応起動は可能であった。

 

 発売から7年が経過しているが、並のエントリースマホと呼ばれるものとほぼ同等くらいの性能があることは伺える。加えて、発売時の2016年に比べると、3D表現を多用したより高性能かつ、多くのメモリを必要とするリッチなアプリが増えている。

 そのようなコンテンツを利用するにあたっては、iPhone SE(初代)では推奨環境から外れていることもあり、動作には不満を感じてしまう結果となった。


 
 その一方、ブラウジングや SNS が中心といった使い方であれば、引っかかりこそあるものの、大きな問題なく利用できる印象だ。SNSアプリは重たいながらも問題なく動く。Twitterではスペース機能などを利用すると、本体がかなり発熱して動作が不安定になることがあった。動画系のSNSサービスでは読み込みに時間がかかったりする点が見られた。

 

 画面性能に関してはiPhone 5から大きく変わらない。サイズや解像度でも劣るものとなっている。一方で、画面輝度や色表現などは後継機の方が大きな進化を遂げており、直射日光下での視認性でiPhone SE(初代)はかなり劣ることになる。f:id:hayaponlog:20230215212041j:image

アプリUIがこの機種向けに設計されなくなったものも増えており、表示が小さくなって使いにくくなっている。 


 カメラ性能については、厳密に世代差が出るような形だ。発売時のトレンドの違いもあるだろうが、iPhone SE(初代)はHDR補正が弱く、明暗差の大きいところでは白飛びが目立つ印象を感じた。

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 暗がりでの撮影では、iPhone SE(初代)では夜景モードを備えていないこともあり、夜間の撮影では少々不利に感じることもある。昼間の撮影が中心といった形であれば、この機種でも今もなお十分利用できるものになっている。

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近年の機種とはカメラのレンズサイズがまるで違う。

 

 バッテリーに関しては、今回7年間利用したスマートフォンを用いて評価している。3年前に一度交換したとはいえ、バッテリーの劣化度は81%となっていた。

 

 3年使用したスマートフォンのバッテリーを評価するとなると、気温が低い環境で電源が落ちたり、50%から突然20%の表記になるようなことが見られた。古い機種ではこのようにバッテリーが劣化してる場合も多いはずだ。新しい機種に変えれば、バッテリーも新しいものになっているため、電池持ちに関しても安心して利用できる。もちろん、古い機種でもバッテリー交換を行うことで安心して利用できる。


 その他の懸念事項としては、eSIMに非対応な点と、FelICaや防水性能を備えていない点だ。前者は近年増えてきているeSIMが利用できないが、現時点において大きなマイナス要素にはならない。後者については、今となっては備えない点は不便となってしまう。

 
限定的な用途でならアリ。7年落ちでもまだまだ使えるiPhone SE (第1世代)


 iPhone SE(第1世代)やiPhone 7と言った世代のスマートフォンをこれからも使い続けていくことに関しては、筆者的には少々厳しいように感じた。Apple A9を採用したiPhone SEの性能は、近年の廉価なスマートフォンと同等程度にはなる。

 こう聞くと普通に使えるように思えるが、iPhone 向けのコンテンツは日々最新のモデルをベースに作られてる。OSアップデートが終了したこの機種では一部機能が利用できないアプリも存在している。


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ミリシタも動作するが、画質を落とす等の対応が必要になる。

 


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 また、iPhone SE(初代)の問題として、近いサイズ感の端末が少ないこと、物理的なホームボタンを備えていることから「乗り換え先がない」という声も多い。サイズ感ならiPhone 13 miniなどもあるが、これも14シリーズでは廃止された。

 Android端末でもサイズ感の近い機種として、楽天モバイルのRakuten Handなどもあるが、この機種に比べると一回り大きいものとなる。

 

 さて、7年前の製品となれば、バッテリーの劣化や画面の黄ばみも出てくる。長く愛着を持って使うことも大切だが、7年利用したとなればそろそろ買え時だと思うところだ。

 

 その一方で、お子様に与える端末や、2台目用のスマホとして、 iPhone SE(初代)やiPhone 7を選ぶ、使い続ける選択肢もある。連絡用の端末や、音楽プレイヤー等の利用方法であれば古いiPhoneの使い道もある。

 この世代であれば、バッテリー交換と言った修理も比較的安価な上、中古販売店でもおおむね1万円前後で購入できる。簡易的な修理であれば、新品のiPhoneを買うよりも安価に済む点もある。
 筆者的には、市場で1~2万円の価格で販売されている安いAndroid端末よりも、7年落ちのiPhone SE(初代)の方が満足度が高いようにも感じた。2万円台で販売されているRedmi Note 11と比較しても、体感的なパフォーマンスはiPhone SE(初代)も引けを取らないと感じた。

 

 iPhone SE(初代)はiOS 15.7まで利用できるが、重要なセキュリティアップデートは今もなお継続されている。最新のAPI等に依存するものを除けば快適だ。

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つい最近もiOS 15.7.3が配信され、セキュリティ面の強化が行われた。

 

 ただ、スペック不足を感じるくらいには年数が経っていることも事実だ。加えてバッテリーをはじめとした端末の経年劣化、対応アクセサリーの減少もあり、満足に利用することは難しくなりつつある。サイズ感は妥協して、iPhone SEの第2,3世代を検討してみるのも決して悪い選択肢ではないと思う。
 
 性能についてある程度の割り切りや、音楽プレイヤー等の用途を絞って使うのであれば、iPhone SE(初代)を使い続けることもアリだと実感した。


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 特にコンパクトな本体にイヤホンジャックを備える最後の世代なだけあって、音楽プレイヤー的な用途であれば自由度の高い使い方も可能だ。


 高価になりつつあるスマートフォン。利用頻度や使用用途に合わせて考えてみると良いはずだ。

 

 

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