はやぽんログ!

使ったスマホは300台以上。スマホネイティブ世代のライターが独自の視点でレビューやニュース、コラムを発信中!

今更自腹で買って使ってわかった。ASUS Zenfone 9 レビュー 手のひらサイズのおサイフケータイ搭載ハイエンド。

 どうも今回は ASUS のZenfone 9を今更ながら入手したので、ファーストインプレッションと言ったところにする。購入者からの評価も上場のこの機種をチェックしてみよう。

  

 

「全部のせコンパクトハイエンド」として存在感を放つZenfone 9
 

   Zenfone 9を一言で言うのであれば、コンパクトでとても性能の高いスマートフォンだ。基本性能も去ることながら、日本国内である程度使いやすくまとまっている。

 

SoC:Snapdragon 8+ Gen 1
メモリ:8/16GB
ストレージ:128/256GB

画面:5.9インチ FHD+解像度
120Hz対応 OLEDパネル

カメラ
標準:5000万画素(ソニーIMX766を採用)
超広角:1200万画素

 

FeliCa/防水に対応

バッテリー:4300mAh

 スペックから分かる通り、Zenfone 9はコンパクトながらもハイスペックなスマートフォンである。

 昨年のZenfone 8と同じく「コンパクトハイエンド」の路線を貫き、よりブラッシュアップさせた商品というのが適しているだろう。

 


 f:id:hayaponlog:20230217163601j:image

 

f:id:hayaponlog:20230217163637j:image

画面はエッジディスプレイでは無い通常と言えるものだ。左上部にパンチホールフロントカメラを備える。

 

f:id:hayaponlog:20230217163703j:image

本体上部にはイヤホンジャックを備える

 

背面はガラス。落ち着いたマット調の仕上げとなっている。

f:id:hayaponlog:20230217215902j:image

Zenfone 9はiPhone 12などのサイズと同じくらいだ。miniと呼ばれるスマホよりはひと回り大きい。

 

 

Zenfone 8の完全上位互換となったZenfone 9カメラとバッテリー持ちは大きく進化!

 

 プロセッサーはSnapdragon 8+ Gen 1というハイエンド向けのものを搭載しながら、画面サイズは5.9インチと近年のこのラインの端末の中ではかなり小型となる。

 本体サイズも概ねiPhone 12とほぼ同等であることから、このあたりの端末に真っ向からぶつける機種となる。

 

 Snapdragon 8+ Gen 1はTSMC 4nmプロセスで製造された「高性能版」と言えるものだ。今期のASUSではこのプロセッサを採用した関係で、ROG Phone 6も2022年Q3以降の投入となった。

 

 実際に使ってみたが、ハイエンドチップを搭載しているだけあって、性能面で不満を感じることは少ない。単純性能であればGalaxy S22やXperia 5IVにも全く引けを取らない。

f:id:hayaponlog:20230217215834j:image

 原神と言った高負荷なコンテンツでもゴリゴリと動かすことができる。Zenfone 8で気になった発熱もプロセッサの一新と冷却機能強化によってかなり抑えられている。 

 ROG Phone譲りのゲームモードの機能も、一部利用可能になっている。

 

 画面は5.9インチとコンパクトだ。サイズ感は概ねiPhone 12シリーズと同等なので、片手でも持ちやすい。120Hzのリフレッシュレートにも対応だ。

 加えて、最上位モデルはメモリ16GBを採用。このサイズで、大容量とも言えるメモリ量のオプションを用意する端末は例がない。

 


 本体スピーカーもこのサイズを考えれば、かなり良質なサウンドを楽しめる。iPhone 13などと比べると差は歴然である。

 加えてイヤホンジャックも備えており、ROG Phoneなどと同様にDiracオーディオチューニングで上質なリスニング体験も可能だ。


 f:id:hayaponlog:20230217215554j:image

オーディオプレイヤーとしても悪くないスマートフォンだ

 

 バッテリーに関しては4300mAhと容量アップし、電池もちも良くなっている。

 前述ののプロセッサーもあり、発熱もかなり抑えられている。最新の大容量バッテリーを搭載する機種には劣るが、コンパクト端末として考えれば必要十分と言える仕上がりだ。

 体感的にも丸一日使えるだけのバッテリー性能を備えているのだ。

 

 カメラについては、5000万画素の標準カメラと1300万画素の超広角カメラとなる。基本的にはROG Phone 6に通じるところもある。

f:id:hayaponlog:20230217215633j:image

特徴的な二つ目玉だ。

 

 Zenfone 9の特徴的なものとして、標準カメラに5軸手ぶれ補正を備えている点だ。同社では「ジンバルカメラ」としており、静止画はもちろん動画撮影でも威力を発揮している。

f:id:hayaponlog:20230217215704j:image

カメラはジンバルの関係がメインカメラの方が大きく出ている。

 

 Zenfone 9で撮影した作例は以下の通り。基本的にオートモードにて撮影している。


f:id:hayaponlog:20230217222410j:image

f:id:hayaponlog:20230217222427j:image

f:id:hayaponlog:20230217222439j:image

f:id:hayaponlog:20230217222607j:image

f:id:hayaponlog:20230217222456j:image

f:id:hayaponlog:20230217222507j:image

f:id:hayaponlog:20230217222537j:image

f:id:hayaponlog:20230217222547j:image

何枚か撮ってみたが、イメージセンサーが大型化したこともあってZenfone 8よりも綺麗に撮れる。特段こだわりがなければ十分といえる。

 

 また、ジンバルを採用してるので、手ぶれによるミスショットが少ないことも体感できた。

 

 

おサイフケータイと防水は引き続き搭載。デュアルSIMにイヤホンジャックも備えるZenfone 9

 

 このZenfone 9は前モデルに引き続き、おサイフケータイと防水を備えている。日本でもかなり注目度の高い端末だ。これは日本版ではASUSとしては初のFeliCaを搭載し、おサイフケータイが利用可能な端末に仕上がっているからだ。

 

 加えて、日本でもニーズの高い防水機能も備える。防水自体は世界的なトレンドとなりつつあるので、突然の雨と言った環境でも安心して利用できる点は嬉しい。


 小型でコンパクトな端末に防水とおサイフケータイを備えてきたことを考えると、ASUSが日本市場において力を入れていることが伺える。日本ではXperia 5シリーズが同じ要件で選ぶと強いライバルとなる。

 

 このZenfone 9の大きな特徴としては、物理デュアルSIMであることだ。様々な事情から simカードが2枚利用できる端末は求められているが、iPhoneをはじめ1枚はeSIMでの運用になってるものが多い。

 そのような中では、物理的なスロットを搭載しているこの機種には大きな部がある。オープンマーケットで展開する端末のため、対応バンドもかなり広めになっている。

 他社へ乗り換えした時にも、安心して利用できるスマートフォンとなっているのだ。

 
SIMフリーでハイエンド!ネットユーザー歓喜の「究極のスマートフォン」となったZenfone 9

 

 

 Zenfone 9を使ってみて、改めて市場で好評な理由が分かった。筆者としては「ネットユーザーの声を忠実に反映させたスマートフォン」と評したい。、いちスマートフォンマニアから見ても「これを待っていた」という商品に仕上がっている。

 

Zenfone 8で好評だった、オープンマーケットという立ち位置で物理デュアルSIMを有するコンパクトなハイエンド端末。防水やおサイフケータイ対応、イヤホンジャックも備えると言ったところが好評だった。

 

Zenfone 9ではこれらの機能は全て引き継ぎ、より扱いやすく進化したスマートフォンというべきだ。

 カメラ性能は単純な性能強化はもちろん、6軸手ブレ補正といったところにかなり重点を置いて進化させた。

 基本的なパフォーマンスもSnapdragon 8+ Gen 1を採用して熱設計などもかなり大幅な進化を遂げている。

 

 

 見切り発車感のあった前作とは異なり、より日本市場にフォーカスしてきたものになっている。ニッチかもしれないが、やってることはある意味iPhone 13のコンセプトをそのままAndroid 端末にしただけのようなものだ。


 一方で性能は順当に上がったものの、為替レートの関係で価格も大きく上昇。ヨーロッパ向けは約13万円という設定になった。それでも日本向けには価格を抑え、最小構成モデルは9万9800円と10万切りの価格で提供している。

 

 正直、Zenfoneシリーズの中では過去最高価格になっているが、それでもこの価格に納得できるだけの商品価値があるように感じる。

 

 

 最後になるが、筆者としては現在買えるスマートフォンの中では最もイチオシできるものだ。基本性能の高さはもちろん、従来とサイズ感が変わらないまま、欲しい機能はおおむね備えているのだ。

 独断キャリアにこだわりがない方は、Zenfone 9を検討してみてはいかがだろうか。

 

 

 

www.hayaponlog.site

www.hayaponlog.site