一部で話題となっているVoLTE非対応の端末でも、VoLTEを解放させて利用する方法。この裏技的なものを使えば、日本に長期滞在する方が持ち込んだ端末でも、ドコモ等の通信キャリアを快適に利用することができる。
今回は筆者の友人(台湾人)が日本に長期滞在するにあたって持ち込んだ端末で試してみた。
VoLTEが使えない海外のスマートフォン。訪日外国人が持ち込んだら通信すらできないことも
VoLTEが利用できない端末。確かに海外スマートフォンの愛好家の中では、ここ数年ホットな話題となっているものだ。
特に近年では解放されたメーカーや塞がれたメーカーというものもあり、愛好家の中でもかなり敏感なポイントとなっているようだ。
VoLTEは4G回線を使った通話の仕組みだ。画像では「4G回線による通話」がこれにあたる。
近年日本のキャリアにおいてはVoLTE通話が多く普及しており、日本で発売されている端末についてはほぼ全て対応している。
一方で海外では非対応の端末も少なくない。これらの端末では、機種によってはローミングをしても電話番号を用いた音声通話はもちろん、データ通信すらうまくできないものもあるという。
これには3G回線の停波なども関わっており、すでにドコモ※、au、楽天モバイルでは3G回線を用いた通話ができなくなっている。
ソフトバンクにおいても、3G回線の停波と共に利用できなくなるはずだ。サービス終了は2024年の3月となっているため、あと1年使えるかどうかだ。
※ドコモは5G契約のユーザーはVoLTEのみとなっており、既存の5G契約ではないユーザーが利用できるものとなっている。
そのような中で、比較的容易にVoLTEを有効化する方法があるという。これについてはAndroPlusさんの記事の方で、導入手順や技術的な解説がまとめられている。
筆者も今回実践するにあたって参考にさせていただいた。詳細なアプリの導入や操作方法についてはこちらをチェックしてほしい。
ちなみに、筆者の友人が持ち込んでいたのはHuawei P50 Pocketだ。日本では未発売の折りたたみスマートフォンだが、VoLTEが利用できないので、日本では音声通話が使えないと嘆いていた。
どうやら5Gに非対応になったSnapdragon採用端末からVoLTEが利用できなくなっているようだ。
そのような中で、実際に記事にあった通りに試してみたところ、HuaweiのスマートフォンでもVoLTE が利用できるようになった。なお、 Huawei の端末ではワイヤレスデバッグが利用できなかったため、有線接続のデバッグモードにて行った。
利用した「Pixel IMS」については、記事内にも言及がある対策された最新版を利用した。古いものでは、アプリが強制終了するようだった。
実際に筆者のもとに着信をしてみたところ、端末側にはHD の表記が出たため、VoLTE通話できていることがわかる。
海外からスマートフォンを持ち込んで、日本で安価な契約をしても使えるのはありがたい
比較的海外への渡航も自由になり、訪日外国人も増えてくると思われる中で、持ち込みのスマートフォンをより快適に使えるようになれば、本日訪日する際の不安も少しは軽減されるはずだ。
もちろんローミングだけでなく、日本国内でプリペイドの SIM を買うと言ったスタイルもある。そのような中で裏技にはなるものの、事前に作業しておけば使える点はありがたい。
極端な話、ある程度の長期滞在であれば日本で安価なスマートフォンを買えばいいじゃないか。という指摘もあるが、やはり使い慣れた端末を日本に来ても安心して利用できるという点では、気持ち的にも楽になるはずだ。
AndroPlusさんの記事にはOPPOやrealmeといった機種での動作報告もあるようだ。名前の通りPixelのみという形で紹介されてはいるものの、Huaweiの機種でも利用できた。意外と多くの機種で利用できるのかもしれない。