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MNPを利用したことがある人は24.8%、eSIMの利用は8%、デュアルSIMの利用はわずか6% MMD研究所が調査結果を公表

 MMD研究所は、最新のスマートフォンの利用者実態調査を行なった。MNPを利用した有無や認知度、eSIMやデュアルSIMの利用率といった統計がとられている。

 

MNPの利用したことがあるユーザーは24.8% 制度や仕組みについてよく理解しているユーザーはわずか2.8%

 

 MNPについては「乗り換え先でも番号をそのまま使える」という認識はあるが、やはり複雑なものという認識がつよいようだ。電気通信事業法が改正されて多くの障壁が取り払われたが、利用率は約4人に1人の24.8.%というあたりに「壁」があることがわかる。

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 同研究所がMNPの詳細について簡単な設問をしたところ、全問正解できたユーザーはわずか2.8%にすぎなかった。基礎的な部分の周知ができていないこと、従来の認識のまま、アップデートされていないユーザーが多いことがわかる。

 

 筆者としては、端末にSIMロックがかかっていると乗り換え手続きができない問※のほか、キャリアメールやMNP手数料などは厳密に問えば異なるものもある。数字はあくまで参考にすると良いはずだ。

 

※ドコモからocnやBIGLOBEのDプランといったドコモの回線を利用するMVNOにMNPする場合、ドコモで利用していた端末であればSIMロック解除しなくても利用可能だ。

もちろん、店頭でAPN設定を行えば乗り換え手続きもスムーズだ。

 

推し進めたeSIM。認知度は高いが利用率はわずか8%に留まる。

 

 iPhoneやPixelをはじめとして利用できるようになっているeSIM。店頭手続き不要で簡単かつ即開通できる便利なものだ。日本の携帯キャリアでは組み込みを意味する「embedded SIM」と、RSP(遠隔で情報書き換え)が可能な「eUICC SIM」のどちらも該当するものという認識になる。

 

 これについては、総務省も普及を推し進め、キャリアも各社対応させたが、実際に利用したことのあるユーザーはわずか8%にとどまっている。

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認知度も半分程度の数字になっており、認知されていないような意見もある。

 

 また、eSIMについては提供事業者によってサービスの質が大きく異なり、ものによってはSIMの再発行可能な時間が指定されているものもある。現時点では、早くからサービスを展開した楽天モバイルが最も手厚いものとなっている。その一方で、端末側は順次対応しているので、これから普及するのでは?という見方で良いはずだ。

 

「待望のデュアルSIM」と言われる端末は多いが、実際の利用はわずかに6%

 

 スマートフォンにおいてはiPhoneがeSIMに対応してデュアルSIMになったほか、Android端末でもSIMフリーの市場を中心に求められてある。中には海外からデュアルSIMの端末をわざわざ入手するコアユーザーもいるが、実際の利用実態ではわずか6%にとどまっている。

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デュアルSIMはeSIMユーザーよりも利用者が少ない結果だ。

 

 これについては、わざわざ2回線持つ意味がないという声や、大容量プランが身近になったこともあって「データと通話」といった形で分ける必要がなくなったという意見もある。もっとも、古い端末を有効利用している例もある。楽天モバイルやpovo 2.0といった安価に利用できるSIMを入れて2台持ちとするニーズもあり、必ずしも必要とは言えないものとなる。

 

最後に。色々と課題が見える調査結果

 

 これを見て思う点としては、MNPについてはもっと自由な状態になっていることを各社アピールすることが大切だと感じた。解約金の上限はもちろん、MNP乗り換え後もキャリアメール等が利用できることなどもしっかり周知することが大切だ。この辺りは公正取引委員会の報告でも触れられており、乗り換えしやすいことを周知しないことで、MVNO等に流動しにくくなっているとしていた。

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eSIM対応端末の例

 

 また、近年はeSIMの採用でキャリアの端末もデュアルSIM対応となってきているが、利用実体的には10%以下という結果になっている。

 この辺りは「10人に1人使うかわからん機能に金かけるなら、無くして安くしろ」という意見もある。その一方で、推し進めているeSIMの普及には、キャリアの端末で利用できることが不可欠だ。

 

 iPhone 14シリーズでは北米地域のみeSIMのみの仕様となっており、物理SIMが利用できなくなった。このような波が来れば、端末としてはいずれeSIMのみとなってもおかしくないのだ。

 

 データから見えた意外な事実。筆者としてはMNPはもっと多くの方が利用しているかと思ったのだが、世間的にはあまり多くないようだ。

 

追記:MMD研究所から調査結果に対して誤記があり、修正があったので記事内を修正しました。

 

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