はやぽんログ!

毎月スマホを買う普通の人がスマホの事とか書いてます。

Shure SE846レビュー 10年間愛されるワケがある。唯一無二の濃厚な低音域を味わえるハイエンドイヤホン

どうも。今回は少し前に買ったShure SE846のレビューです。


f:id:hayaponlog:20200210202117j:image

Shureが展開するハイエンドイヤホンだ


f:id:hayaponlog:20200210202240j:image

カラーは初期モデルのためクリアとなる

 

10年間愛されるハイエンドになったShure SE846

 

 Shureが2012年に発表したフラッグシップイヤホンとなり、当社としては初のバランスド•アーマチュアユニットを4機搭載したものとなる。

 発売から10年経つが今もなお、特徴的なサウンドで多くのファンに支持される機種となっている。

 

 SE846の大きな特徴は、低域部のアコースティックローパスフィルター搭載となる。これによって今までにない低音域を再現している。

 

 マルチBAのイヤホンで低音域を出すには低音用のウーファーユニットを使うことが大半だ。これにフィルターを加えたり、ネットワーク回路で不要周波数をカットする手法が一般的です。

 

 SE846ではこのフィルターに"ステンレスの層"を採用。ケルトン方式のウーファー同様に不要周波数帯域を減衰させ、低音域のみ取り出すものになっている。

 そのため、電子的なものではなくアコースティックと謳っている。


f:id:hayaponlog:20200210202256j:image

写真の奥側で波になってるものがローパスフィルタだ

 

 SE846では初のノズルインサート方式を採用。本体のノズルはフィルターを交換可能な仕様になっており、これにより高音域成分に味付けが可能となっている。

 今回筆者は試すことはないが、フィルターのみの別途購入も可能だそうだ。

 

 今回入手したのは本体のみ、ノズルインサートはバランスのみの難あり品だ。そのかわり2万円前後と比較的安価に購入できた。

 

 

アコースティックローパスフィルターが生きる!唯一無二の重厚な低域に痺れる

 

 

 アコースティックローパスフィルターといった要素も多く持つSE846。早速聴いてみることにする。今回の試聴環境は以下となる。

 

スロウリグレット 田所あずさ

スロウリグレット

スロウリグレット

  • 田所あずさ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

 

アイドルマスターより

Funny Logic/ 高槻やよい、双海亜美/真美

 

www.e-onkyo.com

せっかく低音が出るイヤホンというので、低音域がガッツリ出てくるナンバー

 

なんなんなんだかなぁ。

 

Wake,Up Girlsより

Jewelry Wonderland/I-1 Club

 

Jewelry Wonderland

Jewelry Wonderland

  • I-1 Club
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

これめっちゃいい曲。アニメで見て惚れました。

 

 

アイドルマスターミリオンライブより

侠気乱舞/ジュリア、周防桃子、大神環、福田のり子、木下ひなた

 

侠気乱舞

侠気乱舞

  • ジュリア (CV.愛美)、周防桃子 (CV.渡部恵子)、大神環 (CV.稲川英里)、木下ひなた (CV.田村奈央)、福田のり子 (CV.浜崎奈々)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

キャスティング投票企画 THE@TER ACTIVITYの楽曲の一つ。

 

 ちなみに作曲がfhánaのyuxuki wagaさん

編曲は加えてsasakure UK.さんも参加されており、どこかボカロ曲テイストも味わえる楽曲となっている。

 

プレイヤーはソニーのNW-ZX507を使用する。f:id:hayaponlog:20200210202342j:image

 

www.hayaponlog.site

 

 

 一聴してまず印象的のは低音域だ。普通のBA型のイヤホンでは、聴いたことのない鳴り方をする。地鳴りのような低音と言うべきか、とにかく沈み込みからレスポンスまでかなりレベルが高い。

 まるでダイナミック型のような鳴り方をする一方、レスポンスの速さは間違えなくBA型だ。こんなソリッドで切れ味の良い低音域は初めてだ。

 

 一方で中、高音域はこの低音域に押されることもなくしっかり出ている。解像感も文句なしである。

 「侠気乱舞」や「Funny Logic」ではかなり低音域が応酬のように来る曲で、レスポンスの悪いダイナミック型では詰まったように感じることもある。低域が出ないBA機では、聴感的に物足りなさを感じることもある。

 

 SE846では低音域の質感とレスポンスが共に高いレベルにあり、まさにこれが正解のひとつかのように聴こえてくる。

 ウッドベースなどの響きや弦の弾きも得意だが、EDMなどのスピーディーな低音域も得意とする万能なモデルである。

 

「スロウリグレット」では一変する。この機種はどちらかと言うとボーカル表現を得意とする機種ではない。

 

 同社のSE535と言ったイヤモニなどでかなりボーカルが近い機種もあるが、それらの機種に比べると一歩引いたと言う表現が良いだろうか。筆者としては、とても心地の良い定位となっている。同社のイヤモニよりも、リスニングに適したバランスになっている。

 

12万円の価値はある。10年以上愛されるサウンドの理由がわかった

 

 さて、SE846の定価は約12万円とかなり高いものではある。この機種に関しては、それ相当の価値はあると感じる。

 2012年の発売以降、Shureのイヤホンの中では10年以上フラッグシップを張る当機種。

 

 アコースティックフィルターが可能にした重厚かつスピーディーな低音域は今もなお唯一無二のサウンドだ。

 

 これに加え、ノズルインサートやリケーブルなどの"楽しめる"要素も多く持ったSE846。お堅いだけじゃないこれらのオーディオ的要素も多くあるのだ。

 筆者もこればかりは10年にわたってファンに愛される理由として納得した次第だ。

 

 後に多くのメーカーからハイエンドBA機は多く出たが、今もなおSE846のような低音域を再現できる機種には出会えていない。