ASUSは日本時間13日、最新のゲーミングスマートフォンである「ROG Phone 7」を発表した。Snapdragon 8 Gen.2や高性能な冷却機構を採用し、最高のゲームパフォーマンスを達成したという。
価格はヨーロッパ向けで999ユーロ(約14万7000円 付加価値税込み)となっており、順次他の地域にも展開するとしている。
ROG Phone 7はブラックとホワイトの2色展開だ。本体のセンターで異なるデザインアクセントが特徴だ。
もちろん本体は光る
プロセッサはQualcomm Snapdragon 8 Gen.2を採用。同社のアモンCEOも登壇し、高いパフォーマンスとレイトレーシング対応をアピールしていた
Snapdragon 8 Gen.2を採用したことで、従来機種に比較してCPUは15%、GPUは20%の性能向上を果たしている。加えて電力効率も15%向上したとのこと。
ROG Phone 7ではUFS4.0規格のストレージを採用し、高速な読み出しが可能になった。
ROG Phone 7はゲーミングスマートフォンなだけあって、冷却機構にも抜かりがない。
大型のグラファイトシート、液化したらすぐ熱源に冷媒を流せる機構のベイパーチャンバーといった部分は強化されている。
また、SoCのセンター配置も大型の冷却機構を最大限に機能させることができる配置として、高い冷却性能を達成している。
数々の冷却システムを備える
カメラについては5000万画素(ソニー製IMX766)を採用している。
基本構成は前作と変わらないが、最新プロセッサを採用したことで、画像処理性能が大きく向上し、撮影体験の向上にもつながっているとしている。
ディスプレイは6.78インチの大画面だ。165Hzのリフレッシュレート、720Hzのタッチサンプリングレートに対応したサムスン製AMOLEDパネルを採用している。
ROG Phone 7では画面輝度が従来の800nitから1500nitに向上しており、屋外でも視認性が向上している。
ピーク時輝度は1500nitと明るい画面になった
音声周りも抜からない、高品質なステレオスピーカーをはじめ、イヤホンジャックも備える。DIRACとの提携によるチューニングも引き続き採用だ。
ROG Phone 7ではヘッドホン使用時に「DIRAC VIRTUO for Headphone」という処理が利用できる。これは仮想的なサラウンドとも言えるもので、より音の広がりを体感できるという。
また、接続しているすべてのヘッドホン、イヤホンに適用できるものとしている。
ワイヤレスもaptX Losslessをはじめとした最新規格にも対応している
ROG Phone 7はWi-Fi7にも対応している
従来に引き続きIP54の防水にも対応だ
ゲーミングソフトウェアとしては「X SENSE」と称する各種エフェクトや録画機能を備える。対応コンテンツは順次拡大していくとのことだ。
それ以外には恒例ともなった「AIR TRIGGERS」と呼ばれるL/Rキーも引き続き採用だ。
AIR TRIGGERSは多くのジェスチャーの割り当てが可能だ。
ROG Phone 7の発表に合わせて専用クーラーの「Aero Active Cooler7」も発表された。空冷ファン+ペルチェ素子の冷却機構を備えながら、従来よりもファンの騒音を抑えることに成功している。
加えて、冷気を画面側にも送ることが可能としており、画面側の冷却も可能になっている。
4つのボタンの他、利用者からも多く要望のあったイヤホンジャックも備わっている。
また、このクーラーには低域用のウーファーを備えており、電話機と接続することで2.1chサラウンドを再現することが可能だ。
上位モデルの「ROG Phone 7 Ultimate」も発表された。メモリやストレージの大容量化だけでなく、本体に「Active Cooler Portal」と称するダクト口が備えられている。
Aero ActiveCooler接続時には、ここから冷気を本体内部に直接取り入れることができるという。
最上位モデルには引き続き「ROG VISION」と称するサブ画面を備えている。
この他にはセル分割型の6000mAhのバッテリー、65Wの急速充電といった部分も備える。バッテリーではなく、外部からのダイレクト給電にもしっかり対応する。
機能は充実している
そんなROG Phone 7の価格はメモリ12GB、ストレージ256GBで999ユーロ(約14万6000円)、メモリ16GB、ストレージ512GBで1199ユーロ(約17万5000円)となっている。
また、最上位のUltimateは1399ユーロ(約20万4500円)となっている。
今回の価格はヨーロッパ向けの付加価値税が含まれており、日本ではもう少し安価になるはずだ。
価格は高価だが、確かな性能を秘めている
今回のROG Phone 7の発表会はグローバル向けとなったが、ASUS Japanも配信リンクをプッシュしたり、日本語字幕が入っているなど、日本向けの展開も示唆できるような内容だった。
2018年の展開から実に6モデル目の展開となるROG Phone。ゲーミングスマートフォンの覇者が展開する王道機種なだけあって、注目が集まるものとなりそうだ。