今回は、深センに行ってきたレポートの第1弾として、ファーウェイストアに行ってきたレポートとなる。
制裁を受けているとは思えないほど盛況な中国本土のストアの様子をチェックしていこう。
店内はかなりの賑わいだった。
最新のP60シリーズもずらりと並ぶ
先月発売のHuawei P60 Proシリーズ。最上位モデルの「P60 Art」は特徴的なカメラ周りのデザインを持つハイエンドモデルだ。
昨年発売のHuawei Mate 50 Proも人気機種だ
Mate 50シリーズの最上位モデルにあたる「Mate 50 RS Porsche Design」もあった。Mate 50 Proとは望遠カメラの仕様が異なるものとなる。約26万円という高価な機種ながら品薄になった商品だ。
4月28日に発売となったHuawei nova11シリーズもあった。特徴的なグリーンカラーが売りの端末だ。
最上位の「nova 11 Pro+」はP60の弟分とも言える存在で、可変絞りを備えるメインカメラを採用する。
最新の折りたたみスマートフォンである「Mate X3」も展示されていた。折り目の目立たない大画面に加え、カメラ性能もきっちり備えて防水にも対応。
こちらも約26万円する商品であるが、入荷待ちと言われるくらいの人気商品だ。
Mate X3は239gという脅威的な軽さを実現。それを可能にするくらい本体はかなり薄いものとなる。
試しに持って行ったVIVO X Foldと比較してもかなり薄いことが分かる。まさに新時代の折りたたみスマホと言える存在であった。
「Mate Xs 2」や「Pocket S」といった折りたたみスマホも展示。Pocket Sに関してはケースもかなり充実しているようだった。
「Huawei Watch」や「Huawei Band」といったウェアラブル端末も充実している。オプションのバンドもかなり豊富に揃える辺り、本場の強さを感じるものだ。
子供向けスマートウォッチとなる「Huawei Kids Watch」も展示。カメラ機能を備えるなど、スマートフォンも一部兼ねるような商品となり、日本では「キッズケータイ」に近い存在だ。
日本未発売のMatebookや大型モニターもずらりと並んでいた。
Wiko Hi Enjoy 60とHiNOVA 10 Pro
Huaweiストアながら少し変わった製品もあった。これらの端末はHarmony OSを採用しながら、体裁上は「Huawei以外が製造」した形となっている。そのため、制裁の対象外となり5G通信が利用できるようになっている。
最後になるが、近年のHuaweiは自動車関連にもかなり力を入れている。展開する自動車は「Huawei AITO」のブランドを冠しており、現在では実質的なHuaweiの自動車とも言える存在になってきている。
お店によっては試乗車もあった
こちらは「門界M7」というプラグインハイブリッド車だ。価格は約640万円からとなっている。
どの車も共通してインテリアには大型のタッチパネルを備える。展示車のグレードも上位とあって目を引くものだ。
これらの自動車の制御には「Harmony OS」が採用されており、同社のスマートフォンなどとの高い連携性が売りだ。
自動車自体もスマホ連携ありきとなっており、シフトレバーの前にある置き場はスマホの無接点充電器とNFCポートになっている。
ここにスマートフォンを置くと、スマホにて視聴していた動画等を大画面で表示したり、エアコン等の設定が保有者に合わせてパーソナライズされるという。
それにしても、携帯ショップに車が置いてあるのは日本では無いので不思議な感覚だ。トヨタのau取扱店的なアレに近いのだろうか。
ファーウェイのストアでは将来的に自動車を複数台展示してショールームのような形式にする展望もあるという。
さて、日本とはまた違ったファーウェイストアを体感できて、筆者としては楽しいものだった。最新のスマートフォンはもちろん、制裁を受けながらも中国では大きな存在感を示すことを改めて感じた次第だ。
最後に行った4年前とは大きく変わり、制裁と新型ウイルスの関係で大きく変わったとはいえ、すごいものを見せられた形だ。
筆者もP60 Proをお買い上げしてしまった
最新スマホはもちろん、自動車なども含めて何もかも新鮮で楽しい、深圳のファーウェイストアであった。
P60シリーズにもあのケースがあった
余談だが、ファーウェイストアの近くのお店には、5Gに非対応の「P60シリーズ」を5G対応させる例のケースが販売されていた。
ストアでP60 Proを買った方が軒並み近くのケースストアに流れていたのは面白いものがあった。