Googleは日本時間5月11日。最新スマートフォンとなる「Google Pixel Fold」を発表した。同社としては初のフォルダブルスマートフォンとなり、日本では25万3000円の価格となる。
近日中に予約開始とし、7月の発売が予定されてある。
直販ストア以外ではドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアでの取り扱いが予定されている。キャリア版の価格については未定だ。
Pixel初のフォルダブル端末となったPixel Fold
Google Pixel Foldの基本スペックはPixel 7などと同じく「Tensor G2」を採用するなど、ハイエンドに近い性能となっている。メモリは12GB、ストレージは256GBとなっている
ディスプレイは5.8インチ、メイン画面は7.6インチのOLEDパネルが採用される。どちらの画面も120Hzのリフレッシュレートに対応するなど、従来の廉価モデルよりも上位に近いものとなっている。
メイン画面側のカメラが無いよう見えるが、画面にベゼルを備えており、そこに埋め込まれている。そのため、近年のベゼルを削ったフォルダブル端末に比べるとかなり太く感じるものになる。
閉じた時の厚みは12.1mmと比較的薄い部類となる
カメラ性能も売りとしてこり、メインカメラは4800万画素(f1.89)のものを採用し、1080万画素の超広角カメラ、5倍望遠カメラも備える。
ただ、メインカメラは1/2型のイメージセンサーを採用となり(恐らくソニーのIMX586)、近年のカメラ強化が進むこのセグメントの中ではかなり劣るものとなる。
星空モード等の長時間露光にも対応し、超解像ズームも最大20倍までをサポートする、
このほか、Pixel 7にて話題となった「ボケ補正機能」や、Pixelではおなじみの「消しゴムマジック」も利用できる。
また、セキュリティパッチを含めた5年間のソフトウェアアップデートが保証されている。生体認証としては、指紋認証をサポートし、IPX8の防水やFeliCa(おサイフケータイ)、eSIMにも対応だ。
カラーはPorcelain、Obsidianの2色が展開される
このほか、携帯キャリアとしてはドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアが取り扱う形となった。
また、ソフトバンクでは初の横開きタイプのフォルダブルスマートフォンとなる。
Googleのスマートフォンとしては初のフォルダブルとなったが、正直なところ、細かいところの操作感などはかなり未知数となる。
どちらかといえば、開発者向け商品という側面もあり、商業的な成功を意味する商品かと言われれば微妙なところではある。
また、25万3000円と高価な設定ではあるが、5万2000円のストアクレジット贈呈や、povo 2.0の利用者向けクーポンなどを用いれば実質価格は20万円を下回るものとなりそうだ。
日本ではシェアの大きいGoogleのスマートフォン。フォルダブルによるさらなる躍進も期待したいものだ。