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Huawei Mate X3 クイックレビュー 5GもGoogleもないけど「折りたたみスマホ 2.0」を感じさせる次世代のハードウェアを備えるスマートフォン

 今年3月に発表されたファーウェイの折りたたみスマートフォンである「Huawei Mate X3」は圧倒的な薄さと軽さ、パフォーマンスの高さで瞬く間に注目された。

 筆者も深圳にて実機を触って感動していたところ、Twitterのフォロワー様より入手したとの連絡を受けたので、簡単に触らせていただくことができた。今回は、簡易的なファーストインプレッションとしたい。

 

次世代の折りたたみスマートフォン。Huawei Mate X3を体験する!

 

 Huawei Mate X3はSnapdragon 8+ Gen 1 4Gを採用したハイエンド端末だ。閉じて6.4インチ、展開時は7.85インチの大画面を持ち、どちらも120Hzのリフレッシュレートに対応だ。

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画面を閉じた状態は6.4インチとなる。ヒンジ側のベゼルもかなり削られており、体感的にも普通のスマートフォンと同様に利用できる。

 

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画面を展開すると7.85インチの大画面となる。折り目もかなり目立たない仕上がりとなっている。


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フレックスモードによる画面保持も可能だ。

 

 そして、Mate X3の凄さは重量だ。このタイプの折りたたみ端末では軽量化されたとは言え、260〜270gと若干重たいものが多かった。

 そのような中で、Mate X3の重量は239gと異次元レベルの軽さを実現している。これはiPhone 14 Pro Maxよりも軽量であり、近年のハイエンドスマートフォン並みの重量に仕上げてきたのだ。

 

 特に画面展開時の重量感は「異次元の軽さ」以外の言葉が見当たらず、折りたたみスマホ 2.0の新時代に到達したと感じさせるプロダクトだ。

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7.85インチのタブレットで239gなんてものは変態以外の何者でもない。


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閉じた時の薄さは11mmとなり、普通のスマートフォンとなんら変わらない。もはや衝撃的だ。


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この本体の薄さに当初感動させられたが、実機を触って持ってみて…改めて「すごい」と言わざるを得なかった。


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 カメラは5000万画素のメインカメラにはじめ、1300万画素の超広角カメラ、1200万画素の5倍望遠カメラを備える。

 フロントカメラは1200万画素のものがそれぞれの画面に採用されている。

 

 Huawei Image XMAGEに沿った高度な画像処理を備えるカメラとなっており、折りたたみ端末としてはかなり高性能な仕上がりとなっている。


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OSはHarmony OS 3.1またはEMUI 13が採用される。マルチタスクの使い勝手も洗練されており、Galaxy Foldシリーズに負けず劣らずのクオリティであることを裏付けさせられる。

 

全てのものを過去にする。折りたたみスマホ2.0の時代がキタ!

 

 今回、改めてMate X3を触ってみて、折りたたみスマホにおける技術の進歩をまざまざと感じさせられた。

 ハードウェアとしてここまで薄く軽量にしておきながら、本体はIPX8の防水にも対応し、カメラについてもペリスコープ方式の望遠カメラまで載せる力の入れ方だ。

 

 独自の「NMカード」によるストレージの増強や長期のOSアップデートにも対応するなど、長く使う上でも安心して利用できる機種となっている。

 

 Mate X3の惜しい点は、制裁の関係で5G通信対応の最新のチップセットが利用できないこと、グローバル版でもGoogleサービスが利用できないことだろう。

 

 ただ、GoogleサービスについてはLighthouseやGspaceなどのアプリケーションによって制約はありながらも動作させることは可能だ。

 使い方を工夫すれば、ある程度利用できることは過去に筆者の利用したファーウェイのスマートフォンでも同様のことが言える。


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そんなMate X3のサイズ感はXperia 1 Vなどのスマートフォンにも近いものだ。

 

 「折りたたみスマホ2.0」

 

 そんな新時代の到来を予感させる次世代のハードウェアとなったHuawei Mate X3。これを見た各社がどのようなハードウェアで市場を攻めてくるのか。今後が楽しみで仕方がない。

 

www.hayaponlog.site

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