巷の中古ショップPixel 8とPixel 8aの新古白ロム(新品未使用品)の価格が逆転している。このような店舗ではPixel 8aよりもPixel 8の方が安く買えてしまうのだ。
大手買取店のじゃんぱらでは、Pixel 8が6万4980円に対してPixel 8aが6万9980円となり、上位モデルのはずなPixel 8の方が安く買えてしまう。
このようにPixel 8の方が安く買える理由はキャリアの価格改定だ。特にauやソフトバンクではこの夏になってから、当初価格の半額に迫る大幅な改訂を行なった。
これは価格改定であって「値引き」ではない点もポイントだ。値引き規制が厳しくなって以降はこのようなやり方の展開方法が増えている。
ソフトバンク、ワイモバイルのPixel 8は価格改定で一括5万9472円だ。直販価格が11万2900円ということを考えるとかなり安価だ。もちろん、通信契約割引を利用するとより安価に購入できる。
ソフトバンク、ワイモバイルのPixel 8はかなり安い
このような商品が中古市場に流れ込めば、自ずと中古価格は下がってくる。これが上位モデルの方が廉価モデルよりも安くなる理由だ。Pixel 8aは従来のような大幅値引きも行われていないため、中古市場での流通量がそこまで多くない。これもこの現象を加速させていると考える。
一方で、メーカー側からしたらメーカー範疇外で価格が大幅に変化するため、スマホの展開が難しくなる市場だ。
特にキャリアの価格改定はメーカー側でコントロールできるものではない。過去の一括0円で買えた時代でも、キャリアの値引きで正規価格があってないような機種も存在したが、それの再来に近いものだ。
このような傾向は消費者にとっては「より高性能なスマートフォンを安く買える」ので、プラスに考えた方が良さそうだ。これを機に白ロム店でお得に買うのもアリだろう。