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あっという間に60℃超え。炎天下の車の中にスマートフォンを放置してはいけないワケ

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 夏の時期になると気になるのが、スマートフォンの発熱だ。特に車のダッシュボードは高温になりやすく、最悪の場合思わぬ事故を招く可能性がある。

 今回は炎天下の車の中にスマートフォンを放置してはいけないワケを解説する。

 

 

 一般にスマートフォンが適切に動作する気温の上限は35℃前後だ。これはスマートフォンの表面温度にも現れており、40℃を超えてくると熱いと感じる方も多いことだ。

 実際スマートフォンは目安として表面温度が40℃を超えてくると、サーマルスロットリングと言う熱制御がかかる。温度がさらに上昇していくと、画面輝度やカメラの機能制限がかかる。限界まで行くと、強制的に電源を落としてスマートフォンを保護するのだ。

 

 もちろん、ゲームなどをプレイする場合はスマートフォンのプロセッサによる発熱もあり得る。一方で、この時期は屋外で利用した際の直射日光によって、スマートフォン本体が熱を持つ場面も多いのだ。

 

 特に外部からの加熱による発熱は、ベイパーチャンバーなどのスマートフォンに備わる冷却機構があまり意味をなさなくなる。物理的に内部を冷やし続けられる機種であれば別だが、それができる機種はかなり少数だ。

 

 

あっという間に60℃超え。高温の車内にスマートフォンの放置は危険

 

 さて本題だが、炎天下の車の中にスマートフォンを放置することは絶対にしてはいけない。特に高温になるダッシュボードの上は短時間でもスマートフォンが高温になるので絶対にやめよう。

 

 試しに筆者も車のダッシュボードの上にスマートフォンを10分ほど置いた結果、表面温度は60℃を超えていた。黒いケースというのもあるが、画面側を向けて放置した際は同義となる。

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ダッシュボードの表面に置いたスマホはものの10分で60℃以上を記録した

 

 猛暑の炎天下では、70℃を超えることもあるくらい高温になる車のダッシュボード、ここにスマートフォンを放置する事は、コンビニに買い物にいく、ATMから現金を引き出す、お手洗いに行くといった短時間でも筆者の検証のように60℃以上になる。とても危険なのだ。

 また、シートでも材質や色によっては50℃を超えることも少なくない。車内温度も50℃を超えることも珍しくないので、スマートフォン視点ではかなり厳しいコンディションだ。ダッシュボード以外でも放置することはやめておこう。

 

 ちなみに高温環境テストを行い、スマートフォンの中でも最強と名高いTORQUE G06でも高温環境の上限は70℃だ。それよりも高い温度の環境に放置した場合、性能の保障ができなくなる。

 

 スマートフォンが発熱すると、前述のような機能制限に加え、内部のリチウムイオンバッテリーも加熱することになる。スマートフォン向けのバッテリーは高温での耐性が比較的強いものとされているが、それでも60℃を超えるような環境では膨張、破裂の可能性が向上する。電池の劣化にもつながってしまう。

 

 現に、スマートフォン向けのモバイルバッテリー、ハンディ扇風機などが炎天下の車内で膨張破裂するといった事故も報告されている。これから残暑が続くが、スマートフォンなどのリチウムイオンバッテリーが搭載された機器を車内に放置する事はやめよう。