nubiaが9月5日に中国で発表したゲーミングタブレット「REDMAGIC Nova」だが、こちらが代々木公園で開催されている「チャイナフェスティバル」にて参考展示されている。中国本土以外では初の展示だ。
REDMAGIC Novaは10.9型。2.8K解像度の液晶パネルを採用。144Hzのリフレッシュレートにも対応する。タッチパネルは高感度に仕上げており、最大で840Hzのスキャンレートに対応する。
本体スピーカーはクアッドスピーカーを採用。今回は喧騒下の環境だったが、迫力のサウンドを楽しむことができた。
基本的なスペックとしてプロセッサに高クロック版のSnapdragon 8 Gen 3 Leading Editionを採用する。CPUが最大3.4GHz、GPUが最大1GHzで稼働する高性能版で、タブレット端末としては初の採用だ。
メモリはLPDDR5X規格、ストレージはUFS4.0規格のものを採用する。メモリとストレージ容量は中国向けが12/256GB、16/512GB、24GB/1TBが用意されるが、グローバル版の構成は調整中としている。
冷却機構は「PAD Cooling System ICE 2.0」と呼ばれるものを採用。9層の熱拡散技術を採用しており、温度を最大25℃低減できるとしている。これに加え20000rpmで回転するファン、3Dヒートパイプとエアダクトを採用する。
ヒートシンクは29400平方mmの熱拡散合金が画面下部に、これと別に9268平方mmの超電導銅箔の構成だ。本体はアルミニウム製の筐体と熱伝導性ジェルなどを備えており、複数の冷却機構の組み合わせで高い冷却性能を確保している。
重量は530gと10型クラスのタブレット端末としては標準的だ
カメラ部の脇に空冷ファンを備える。本機種はスリットから外気を取り込むのでなく、端末内で循環させるヒートパイプのような方式を採用する
今回のデモ機ではゲーミング端末らしく、原神などの重量級タイトルを楽しめる。最高画質でも余裕の動作で、高い性能に強力な冷却性能の恩恵を感じられた。
中国向けの発表では原神を2K解像度にアップスケーリングできる機能がそなわってるが、これについて日本向けは確認中としている。
展示機では原神などのゲームをいくつか楽しめる
高負荷で有名な「学園アイドルマスター」もなぜか体験できる。担当者がSNSの評判などをもとに独断と偏見でチョイスしたという
試しに学園アイドルマスターの最高画質（本機種では2.8K解像度）を動かしてみたところ、本体が高温になりながらもなんとか45〜50fps前後をキープしようとしていた。競合のタブレットよりも維持しているフレームレートは高いので、高い冷却性能がしっかり機能しているように感じた。
これにより、学マスのタブレット向け解像度は高クロックなSnapdragon 8 Gen 3 Leading Editionに空冷ファンを備える冷却システムを持ってしても、マトモに動かせないことが分かった。端末にとっては本当に鬼のようなコンテンツだ。
学マスの最高画質はチュートリアルでも60fpsに届くことはなかった
本機種は10100mAhのデュアルセルバッテリを内蔵し、120Wの急速充電をサポートする。15分で容量50%まで充電可能としており、満充電は45分で完了する。売りにしている機能のひとつだ。
そんなゲーミングタブレット「REDMAGIC Nova」だが、日本での発売も決定している。担当者からは「近いうちに発売したい」としていた。価格も魅力的なところに調整しているとし、日本のユーザーに期待して欲しいとしていた。続報を待ちたい。
