さて、発売日にiPhoneを手にしたらすぐさまどこかに旅に出たくなる時があるはずだ。いくら引き継ぎが簡単なiPhoneとはいえ、セットアップしている時間などとても惜しいものだ。ならば電車などで移動中に新しいiPhoneへ引き継ぎ作業をすれば無問題だ。
新しいiPhoneを買ったら旅に出たくなるものです
電車に乗車中の引継ぎで鬼門となるのはスマートフォン内のデータよりも、乗車中扱いのSuicaだ。そもそも、電車に乗車しながらiPhoneの引き継ぎを行った記事が見当たらないのでこの手の情報がない。
それならばと今回を機に筆者は試してみることにした。今回は新幹線で移動する道中にiPhoneの引き継ぎを行なった。iPhoneはiPhone 15 Proから16 Proへクイックスタートで引き継ぎを行う。
利用した新幹線の切符はJR東日本の「えきねっと」で予約したeチケットで、特急券と乗車券はiPhone内のSuicaに紐付けしてあった。
新幹線の中で引継ぎを行った
そもそも、使用中の切符がある状態で正常に引き継ぎができるのか気になるところだが、ここは通常通りのセットアップと同様、すんなりと新しいiPhoneにSuicaの情報が引き継がれた。利用中のSuicaなどがあれば弾くような挙動をするかと思ったので、ここは意外なところだった。
問題はSuicaの情報が物理的に別の端末に移ることになるが、この際に"どちらの"iPhoneで改札を出ればいいのかという点だ。入場と出場で異なるiPhoneを使うことになるので、どちらに正しい情報が入っているのか分からないのだ。
仮に正常に引き継ぎができていれば、引き継いだ側のiPhone（今回だとiPhone 16 Pro）にSuicaの情報があることになる。一方で、前の端末側に情報が残っていることも考えられる。引き継いだ側で改札を出れなければ「うまく引き継がなかった」と考えられる。
結論を言えば、電車の乗車中にiPhoneの引き継ぎを行った場合、Suicaの残高や特急券の情報も正常に引き継ぎが行われる。入場時は古いiPhoneを利用し、出場時は引き継ぎを行った新しいiPhoneで改札を問題なく出ることができた。
誰の役に立つか不明な記事とは思うが、新しいiPhoneをすぐに使いたいという方には役立つと思う。何かの参考にしてほしい。また、すべての環境で完璧な引き継ぎができることは筆者としては保証できない。あくまで筆者の環境でできたという点だけ留意してほしい。
