あらゆるものが販売されている100円ショップ。今回は、今だからこそ「ひとつあれば便利」なUSB-Cから古いiPhoneで採用されるlightning端子に変換するアダプタが販売されている。今回は実際に使ってみて使用感をチェックしていこう。
100円ショップに売っている「あると便利な」USB-C to lightning変換アダプタをチェック
さて、今回確認できたものはUSB Type-CからiPhone等のlightning端子に変換するアダプタだ。近年は多くのデバイスがUSB-Cに代わり、家にケーブルなどが多くあるという方も多いことだ。
lightning端子を採用していたiPhoneも昨年のiPhone 15からUSB-C端子に変わった。これを機にケーブルをUSB-Cに統一したという方も少なくないことだろう。
長年lightning端子を採用していたiPhoneも昨年発売のiPhone 15や16からはUSB Type-Cとなった
その一方、以前に使っていたiPhoneを車用、お子様用、予備のスマートフォンなどとして使っている方もいることだ。この用途ではまだまだlightning端子の端末を使っている方も少なくない。
筆者もiPhone 15 Proへの乗り換えを機に、専用ケーブルが必要なlightning端子の端末はほぼ手放してしてしまった。それでもなお、会社支給のiPhoneが未だにlightning端子の端末ため、この機種のために該当するケーブルを持っているような状態だ。
今回の変換アダプタはUSB-C端子のiPhoneへの乗り換えを機に、lightningケーブルを手放してしまった方にはありがたい存在だ。筆者のように古い規格のケーブルを処分してしまった場面や、ケーブルを追加で持ち歩きたくないといった場面。手持ちのiPhoneをUSB-Cケーブルで充電したい場面には非常に有効だ。
アダプタ自体はこのようなものだ。今回はセリアで購入した
実際にlightning端子を持つiPhoneで充電できた
AirPodsの充電器も利用できる
便利なUSB変換アダプタ。市場にあまり出ない理由は規格外の製品という注意点も
この手の製品は「あれば便利」と思わせるものだが、市場には多く出ていない。理由としてはUSB Type-Cの規格上では、このようなアダプタは本来ダメなものとなっている。このような製品が出ることが違法といったものではないが、特定の動作が保証されないなどの注意点があることを頭に置いておこう。
USBの規格上では、USB-Cの絡む変換アダプタに「USB-Cのメス側」があるものは原則NGとなる。これはType-Cの端子を持つ機器が必要以上の電力を要求して、接続した機器を破損させる可能性があるためだ。
また、USB-Aなどで許容している数値よりもよりも多くの電流を流す可能性もあるのだ。このあたりは、一般的なUSB-C端子を変換するアダプタと同様の扱いと思ってもらえばよい。
注意書きを見ると2.5Aを超える充電器を使う場合は「自動識別機能」が備わるものが必要とのことだ
そのため、スマホメーカー独自の急速充電規格に対応している充電器に本製品を接続してiPhoneを充電した場合は充電できない場合があった。これは充電器側で正常に各社信号を処理できなかったことが理由と考える。
そのような意味では、このアダプタ自体は規格外の製品ではあるものの、ある程度安心して利用できるものだと考える。安心して使用したい場合はMFI認証を取得した製品を選ぶと安心して利用できるが、製品としては高価だ。
USBの規格にはそぐわないものとなるが、出先にてケーブルがない場面にて、ガジェットポーチと忍ばせておくと便利なアイテムとなるはずだ。