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Xiaomi 14T Pro レビュー 待望のライカカメラと日本初のDimensity 9300+採用!この冬注目のスマートフォン

 こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。

 さて、冬に発売されるXiaomiのコストパフォーマンスに優れたハイエンドモデルとして話題の「Tシリーズ」。今年のXiaomi 14Tシリーズは待望のライカと共同開発したカメラもしっかり日本向けに載せてきた。

 今回は国内版のXiaomi 14T Proを発売に先駆け、Xiaomi Japan様よりお借りできたのでレビューしたい。
 

 

Xiaomi 14T Proは「ライカ共同開発」トリプルカメラ搭載!高いクオリティの写真が撮れる
 

 Xiaomi 14Tシリーズは今年10月に発表されたハイエンドスマートフォンだ。Xiaomi 14 Ultraといったフラグシップとは異なり、コストパフォーマンスを重視しつつ高性能に仕上げた製品群だ。


 本機種は日本向けにもライカ共同開発のカメラを備えており、従来機よりも性能向上にフォーカスを当てた。特に上位モデルのXiaomi 14T Proは、メインカメラがフラグシップラインのXiaomi 14に近い仕様になり、望遠カメラの性能向上などがアピールポイントだ。

 また、本機種は日本向けの製品として、初のMediaTek製のフラグシッププロセッサ Dimensity 9300+を採用する。Snapdragon 8 Gen 3にも引けを取らない高い性能が特徴。

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今回は日本向けモデルにもしっかりライカのロゴがある

 

 ここでは売りのカメラについてチェック。メインのカメラは5000万画素、イメージセンサーには自社ブランディングのLight Fusion 900を採用。センサーサイズは1/1.31型。これはXiaomi 14や最新のXiaomi 15にも採用されており、Xiaomiとしてはチューニングにも長けているものと考えられる。

 

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メインカメラは5000万画素の大型センサーを採用する


 それ以外には1200万画素の超広角カメラと5000万画素の2.6倍望遠カメラを備えている。望遠カメラはf2.0の明るいレンズを採用しており、暗いところでの撮影性能を高めた。この辺りは「コスパ重視」の製品ながら、200万画素のマクロカメラ等でお茶を濁すようなことはしていない。

 カメラに関しては「ライカの高い目標」に準じたクオリティの部品構成となっている。フロントカメラは3200万画素のものを採用する。

 


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 ここまでいくつか撮影したが、Xiaomi 14シリーズ以降の「柔らかい」チューニングがうまく反映されている。この辺りはライカ監修のチューニングがうまく生きていると感じる。

 また、従来のDimensityプロセッサ搭載機ではカメラ性能が高いものは少なく、同じグレードのSnapdragon搭載機に差を開けられているものが多かった。この写りには驚きだ。

 今回のDimensity 9300+ではISP性能も大きく向上し、より豊かな表現を可能にしたとしている。写りを見ればこれは納得だ。


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60mm相当の望遠カメラを備える

 望遠カメラも綺麗に撮影できるが、ここは明確にXiaomi 14シリーズと差別化されており、少々手ブレしやすい印象だ。具体的には光学式手ぶれ補正を備えないこと、Xiaomi 14シリーズで売りの10cmまで寄れるテレマクロ撮影ができない点だ。

 筆者としては光学式手ぶれ補正がないことで、夜間や望遠の撮影に少々難を感じた印象だ。テレマクロも含め、この辺の使い勝手をしっかり求めるのであれば、最上位のXiaomi 14 Ultraを選ぶと良さそうだ。


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夜景も綺麗に撮れる。近年のXiaomi機に多い「黒がはっきり出る」チューニングとなる


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フードフォトはお手のものだ

 

 動画撮影については8K解像度撮影や4K120fps撮影も可能。ここは後述のMediaTek製のフラグシッププロセッサ「Dimensity 9300+」を採用したことによる恩恵が非常に大きい部分だ。

 

 

Xiaomi 14T Proは日本初のDimensity 9300+採用!最高峰スペックで原神などのゲームも快適。

 

 Xiaomi 14T ProはMediaTekの最新ハイエンドプロセッサ「Dimensity 9300+」を採用。コア構成がCortex-X4が4コア、Cortex-A720が4コアの3クラスター構成としており、これは世界初のオールビッグコア構成のプロセッサだ。

 性能の低い省電力コアがない構成のため、より高いCPU性能を求める場面では強みを発揮できる。一方で処理機構を見直し、Dimensity 9200+比で同じパフォーマンスを20%低消費電力で動かせるとした。

 この他にもレイトレーシング処理に対応したARM Immortalis-G720 GPU、オンデバイスAI処理にも対応したMediaTek NPU 790を搭載する。

 

 Dimensity 9300+はMediaTekのハイエンドプロセッサであり、今でも非常に高い性能を有している。基本性能はSnapdragon 8 Gen 3に迫る性能を持つため、原神の最高画質でも比較的快適に遊べる部類だ。

 また、Xiaomi 14T Proでは「Xiaomi 3D IceLoopシステム」というベイパーチャンバーを用いた冷却機構を搭載。長時間の動画撮影やゲームも快適に遊べるとした。

 

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原神も最高画質で快適に遊べる

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高負荷な学園アイドルマスターも最高画質で楽しめる

 

 それ以外のXiaomi 14T Proの基本的なスペックは以下の通りだ。

 

 

SoC MediaTek Dimensity 9300+


メモリ 12GB
ストレージ:256/512GB

画面:6.67型 AMOLED
144Hzリフレッシュレート対応

 

カメラ

メイン:5000万画素 f1.6
超広角:1200万画素 f2.2
2.6倍望遠:5000万画素 f2.0

 

バッテリー:5000mAh
120W 急速充電対応

ワイヤレス充電対応
防水等級:IP68
FeliCa対応

 

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本体は金属製フレーム。背面はガラスパネルだ

 

 本体は背面にガラスパネル、フレームにはチタン風の金属フレーム(アルミ製)を採用。近年のトレンドに沿ったデザインで、Xiaomi Tシリーズとしては従来よりも高級感を持たせた仕上がりだ

 日本でのカラーはチタンブラック、チタングレー、チタンブルーの3色展開。チタンフレームを採用したことで、前作よりも高級感を意識した仕上がりだ。

 今回レビューの「チタンブラック」は艶消し仕様の落ち着いた仕上がりで、より高級感を備えると感じた

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電源ボタンはスリッド加工が施されている

 

 

 ディスプレイは「CrystalRes」と称するAMOLEDパネルを採用。画面サイズは6.67型、画面解像度は2712×1220で最大144Hzのリフレッシュレートに対応する。

 画面輝度もピーク時4000nitと明るいものが採用されており、この点についてはハイエンド機にも引けを取らない。3840HzのPWM調光にも対応する目に優しいディスプレイだ。

 

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Xiaomi 14T Proはフラットパネルを採用。画面保護フィルムも貼られているため、こだわりがなければ別途購入の必要もない。

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画面は6.67型とやや大きめ

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指紋センサーは本体下部に備わる。感度は良好だ

 

 本体バッテリーは5000mAhのものを採用。Xiaomi 13T Proと同様に120Wの急速充電にも対応し、19分でバッテリーを満充電可能だ。120Wの充電規格はUSB-PDなどの汎用規格ではなく、中華メーカーに多い独自のモノだが、充電器が付属するので購入したらすぐ試すことができる。

 また、本機種はXiaomiの「Tシリーズ」としては初のワイヤレス充電に対応した。従来モデルよりも使い勝手が向上している

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Xiaomi 14TシリーズはIP68防水に対応。先行して販売されていたXiaomi 14シリーズに続く形となり、より使いやすくなっている。


 本機種は日本向けではFeliCaを採用しており、おサイフケータイなどが利用可能だ。防水も合わせてXiaomiのハイエンドモデルも日本で利用しやすくなる点はありがたいものだ。

 

 

 OSはAndroid 14ベースのXiaomi HyperOSを採用。従来よりも家電製品やスマートフォームなどとの連携性が高めれている。日本向けではタブレット端末との高い連携性などを体験することができる。

 ソフトウェア回りでは「Advanced AI」と銘打って、AI性能大きくアピールした。純正のギャラリーアプリのAI消しゴムやAI拡張機能はもちろん、ボイスレコーダーの文字起こしや翻訳にも対応する。

 また、グローバルなGoogleのAIであるGeminiにも対応し、かこって検索等の機能が利用できる。電源ボタンにスリットを入れたことで、AI機能を利用する場面でも直感的な操作が可能だ。

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Xiaomi HyperOSを採用する

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Geminiもしっかり利用できる

 

 

価格もかなり攻めたXiaomi 14T Pro ソフトバンクでは「実質36円」 

 

 Xiaomi 14T Proというスマホは高い性能、ライカ共同開発カメラを備えつつ、コストを抑えたスマートフォンだ。今年も多くの商品を発表したXiaomiの新商品発表会の目玉にふさわしく、このスマートフォンもかなり攻めた価格設定となった。
 価格はオープンマーケット版は256GBモデルが10万9800円、51GBモデルが11万9800円とし、昨年のXiaomi 13T Proから据え置いた。ソフトバンク版は12万4560円となっている。


 加えて、ソフトバンクではXiaomi 14T Proを1年後に返却することで月額3円の「実質36円」で提供するとした。高い性能を持つ機種を手ごろな価格設定としたことで、より多くの方に手に取ってもらいやすい環境がそろっている。

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ソフトバンクではお得に利用できる施策を用意した

 

 本機種の惜しいところとして、Dimensityプロセッサを採用したことで、aptX Adaptiveといったオーディオコーデックには非対応だ。同時発表のXiaomi Buds 5の高音質コーデックが利用できないのは惜しいところ。この辺りはPixelやGalaxyと同じようなものと思ってもらえれば幸いだ。

 もうひとつ、懸念点としてはソフトウェアアップデートの期間の不透明さ、提供の遅さだ。これは日本版のXiaomiスマートフォンでよく指摘されるもので、海外版と比較するとソフトウェアアップデートの提供が遅くなる傾向がある。

 特に本機種は近年主流のOSアップデート期間や回数を公表していない。そのため、メーカーとしては1600サイクルの充電をしても、バッテリーが80%の性能を維持できるとした。単純計算で毎日充電しても4年以上は安心して利用できることをアピールしているものの、ソフトウェアアップデートに関しては触れられていない。

 ソフトウェアアップデートの提供については、通信キャリア向け、FeliCa搭載などの日本向けカスタマイズへの対応。これらの理由から提供まで時間がかかるものと考える。FeliCaやeSIM対応の独自ハードウェアだからこそ時間がかかる点は理解できるが、近年の消費者の関心が高いだけに、この辺りはしっかりと対応してほしいところだ。

 
 

 そんなXiaomi 14T Proは日本で20万円近い価格で販売されるハイエンド機種と比較しても、スペックで劣る点は少ない。高性能なハイエンドプロセッサ、明るくて綺麗な画面、ライカ共同開発カメラ、120Wの充電体験といった要素をしっかり備えており、他社製品との差別化も図られている。

 加えて、ワイヤレス充電などの付加機能をしっかり載せたことで、より競争力を持つ製品に仕上がっている。

 

 また「神ジューデン」を称する120Wの超急速充電に対応する機種も、日本国内でも少しずつ増えている。今年発売機種では既にRedmi Note 13 Pro+やPOCO F6 Proが対応している。Xiaomi 14 Ultraも90Wの超急速充電に対応する。

 

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この冬、要チェックな1台だ

 

 普通に使うもヨシ、往年のXiaomiのスマホらしく各種カスタマイズして利用するもヨシ。Xiaomi 14T Proはこの冬、性能的にも、機能的にも、カメラ性能も。お得にかつ、満足に利用できる注目のハイエンドスマートフォンだ。

 

 

商品貸出:Xiaomi Japan