はやぽんログ!

使ったスマホは300台以上。スマホネイティブ世代のライターが独自の視点でレビューやニュース、コラムを発信中!

OPPO Find X8を日本国内でも発売!待望のフラグシップは14万円の設定

 オウガ・ジャパンは11月29日、新型スマートフォン「OPPO Find X8」の日本市場投入を発表した。FeliCaなどには対応しないグローバル版とほぼ同等の仕様としており、家電量販店等のオープンマーケットのほか、MVNO各社が取り扱う。

 カラーはスペースブラック、スターグレーの2色展開。12月15日の発売で、価格は直販ストアで税込13万9800円とした。

 

 

OPPO Find X8のスペックや新機能をチェック

 

 OPPO Findシリーズは同社のフラグシップスマートフォンに当たる存在で、毎年意欲的な製品を展開していた。今年のFind X8シリーズは折りたたみを除く機種ではFind X5シリーズ以来2年ぶりのグローバル展開機種。日本では2021年発売のFind X3 Pro以来の展開だ。

f:id:hayaponlog:20241130133143p:image

f:id:hayaponlog:20241130133215p:image

カラーはスペースブラック、スターグレーの2色展開

 

 プロセッサには「MediaTek Dimensity 9400」を採用する。3nmプロセスで製造される現行の最新プロセッサであり、Apple A18やSnapdragon 8 Eliteと同じ世代の商品だ。そのため、本機種は同時期発売のAndroidスマートフォンと比較しても1世代先をゆく商品だ。日本向けはメモリは16GB、ストレージは512GBの構成だ。

 冷却機構にはベイパーチャンバーを採用するなど、高い性能を維持できるような構成だ。この結果、人気ゲームの原神は59.7FPSで遊ぶことができるとアピールした。

f:id:hayaponlog:20241130135310j:image

プロセッサには最新のMediaTek Dimensity 9400を採用


 画面はFHD+解像度、6.6型のOLEDディスプレイを採用。DCI-P3の色帯域は100%カバーできるなど、鮮やかな表現が可能だ。120Hzのリフレッシュレートにも対応している。ピーク輝度も4000ニト、常用輝度も1600ニトと明るい画面が特徴だ。

 サイズは157×74×7.9mm。重量は193gとこのサイズのスマートフォンとしては軽量化されており、見た目以上に軽量なボディに仕上げたとしている。

 

 本体背面のリアカメラはメインカメラに加え、超広角と望遠カメラの3眼構成。メインカメラは5000万画素、ソニー製のLYT-700(1/1.56型)を採用。レンズはf1.8と明るく、光学式手振れ補正機構も備えた。

 3倍望遠カメラには5000万画素、ソニー製のLYT-600(1/1.95型)を採用。レンズには世界初のW型プリズム方式を採用し、大型のイメージセンサーと光学式手振れ機構を採用しながら本体を薄型化できた。レンズはf2.6と明るいが、テレマクロ撮影には非対応だ。画角は換算73mm相当。

 超広角カメラは5000万画素、サムスン電子製のISOCELL JN5(1/2.55型)を採用する。画角は換算15mm相当。

f:id:hayaponlog:20241130135402j:image

カメラは3眼仕様。コラボレーションしているハッセルブラッドのロゴもあしらわれている

f:id:hayaponlog:20241130135338j:image

新方式の望遠カメラを採用する

 

 また、本機種は日本向けには初のハッセルブラッドとコラボレーションしたカメラシステムを採用する。筆者も過去にFind X5シリーズから使っているが、Xiaomiのライカコラボに並ぶ非常に高い評価をもつチューニングで人気を博している。

 

 カメラ機能には生成AIを用いた超高解像度ズームや、高いプロセッサ性能を生かしたライトニングスナップ機能(高速連写)が利用できる。Hasselbladポートレートモード機能をアピールしており、逆光や暗い場面でも綺麗なポートレート撮影を楽しめるとしている。

 


 売りの機能としてColorOS 15で利用できる生成AI機能も備えた。AI消しゴムやAIクリッピング(切り抜き)などは生成AIによる塗りつぶし機能を持ちいて画像編集を行う。どちらかと言えばGoogle Pixelなどを意識した機能だ。

 このほか、iPhoneのAirDorpと連携することが可能(iPhone側にアプリが必要)という強みがあり、iOSデバイスとの連携製も備えた。

 

 OPPO Find X8は5630mAhの大容量バッテリーを搭載している。80Wの急速充電、50Wのワイヤレス充電にも対応。充電ソフトウェアの改善によって低温環境でも充電できるとした。充電器は付属しないため、別途購入が必要。

f:id:hayaponlog:20241130135659j:image

Find X8では大容量のバッテリーを採用した

 

 ソフトウェアはColorOS 15を採用。長く使える仕組みとして「トリニティエンジン」と呼ばれるストレージの最適化機能を備える。この辺はiOSの挙動にも近く、利用していないアプリやデータを圧縮して容量を確保することができる。

 また、グローバル版と同様に、4回のOSアップデートと6年間のセキュリティアップデートもサポートする。日本国内ではiPhoneやGalaxy、Google Pixelに次ぐ長さだ。

 

 

 このほか、IP68等級の防水、防塵機能に加え、IP69規格の防水にも対応。これはドイツ工業規格のスチームジェット噴水流に耐えるもので、通常の防水試験よりもさらに過酷な環境のテストをクリアした。加えて、米軍調達規格のMIL認証を取得した高い耐久性を備えるなど、日常生活でも安心して使える1台だ。

 その一方で、日本で支持の強いおサイフケータイ(FeliCa)には非対応だ。今回はグローバル版の発表から約2週間で日本に投入していることから、非常にスピーディーな展開としたことは評価したい。

 それでも、今年の市場ではXiaomiやASUS、モトローラといった競合が10万円を超えるオープンマーケット向けの端末にもFeliCaを搭載して存在感を示している。これを踏まえると本機種は最新世代とは言え、選んでもらえるか否かの「壁」があるのは事実だ。 

 

 

 

高性能かつ大容量バッテリーがアピールポイント。この冬注目のハイエンドスマホ

 


 OPPO Find X8は久方ぶりのフラグシップシリーズの投入と言うこともあり、主にマニア層を中心に高い関心を示している。特に国内向けはアップデートの提供が遅い、提供期間が短いと指摘されてきたところ、グローバル版と同じハードウェアとすることで長期間のアップデートを保証した件は高く評価したい。

 特には同等のスペックを持つAndroidスマートフォンが日本にはないことから、とにかく高いスペックを求めるのであれば、現時点ではFind X8の一択になる。

 

 一方、日本でのOPPOはグローバル展開されている機種をベースに、日本向けの最適化を行ってより使いやすくした「ローカライズ」で支持を集めていた。これを踏まえると、今回の最上位でFeliCaなしという選択は受け入れられない方も少なくなく、筆者としても少々急ぎすぎたような感じも否めない。

 

 価格についてはメモリ16GB、ストレージ512GB構成で税込み13万9800円とかなり攻めた設定だ。これは同容量のXiaomi 14T Pro(11万9800円)やZenfone 11 Ultra(15万9800円)が競合にあたる製品と考える。

 その中でFind X8は競合より1世代新しい最新のプロセッサを採用していること、ハッセルブラッドチューニングのカメラ、5630mAhの大容量バッテリーがアピールポイントだ。4回のOSアップデートによる長期間安心して使用できる要素も差別化ポイントとしてチェックしたい。

 

 OPPO Find X8は待望の日本発売が大きなトピックであり、本機種の注目度や売れ筋次第で、今後のハイエンドの展開にも影響を及ぼすはずだ。日本では初展開の要素も多く含める本機種の同行も注目していきたい。

 

OPPO Find X8 スペック

 

サイズ:157×74×7.9mm

重量:193g

 

SoC:MediaTek Dimensity 9400

メモリ:16GB

ストレージ:512GB

 

画面:6.6型 AMOLEDパネル

FHD+解像度(2760×1256)

120Hzのリフレッシュレート対応


カメラ

標準:5000万画素
超広角:5000万画素
3倍望遠:5000万画素

フロントカメラ:3200万画素

 

バッテリー:5630mAh
80W急速充電

50Wワイヤレス充電


Android 15 ColorOS 15

www.oppo.com