様々なところで話題を呼んでいるアイドルマスター最新作「学園アイドルマスター」。筆者もプロデュースに邁進しているが、皆さんは学マスが任天堂のSwitchでも動くことはご存知だろうか。
なんだこれは⁉︎
なんなんだこれは⁉︎
Campus mode!! より
学園アイドルマスターが遊べないSwitch。では、どうやって遊ぶのか?
さて、任天堂のSwitchで学園アイドルマスターを遊ぶことは「普通の状態」ではできない。何か特別な改造が必要なのか...と問われると必ずしもそのようにも当てはまらない。簡単に言えば「SDカードに保存したAndroid OSを起動させる」ような形だ。
果たしてそんなことができるのか。SwitchにはARMアーキテクチャのプロセッサが採用されている。プロセッサの中身はスマートフォンやタブレット端末と同様のため、比較的簡単にAndroid OSを動作させることができる。今回は要件を満たした初期型のSwitchにAndroid OSを導入して実際に遊んでみた。導入方法はこの辺りを参照してほしい。
さて、任天堂 SwitchのプロセッサにはNvidia Tegra X1をベースとしたカスタムプロセッサが採用されている。メモリ4GB、ストレージは32GBだが、今回のAndroid OSの起動にはmicroSDカードを用いるため、本体容量はあまり気にしなくてよい。Wi-FiやBluetoothも利用可能だ。
ちなみに学マスの動作要件はARM-v8(64bit環境)にAndroid 10以降が必須。本機種のプロセッサはARMのCortex-A57コア(64bit対応)を採用しており、OSには64bit環境のAndroid 10を導入しているため、学マスを動かすことが可能だ。
グラフィックに関しては2015年1月の発表当時最強の性能を誇り、GTX980と同じMaxwellアーキテクチャを採用。256個のCUDA Coreを備えたGPUであり、定格フルクロックの場合はFP32で理論値510GFLOPSの性能を持つ。Switchの場合、ピン数が少なく80%程度に性能が落とされていることが判明している。
ディスプレイサイズは6.2型、16:9比率のHD解像度。
ゲーム機でゲームを遊ぶという本来の用途のはずなのだが、基本的に縦持ちのため少々違和感がある。
正月なのでSwitchで学マスを遊ぶことにする。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2025年1月1日
やっぱゲームはゲーム機で遊ぶに限るよ! pic.twitter.com/JgE024eop4
Switchで学マスを遊ぶと画質は「標準」の設定になるのか。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2025年1月1日
下手なエントリースマホよりカテゴリー上だぞ pic.twitter.com/djqaQ4YkdQ
実際に学園アイドルマスターを動かしてみる。思った以上にしっかり動いて驚く
Switchで学園アイドルマスターを動かしたことはSNSでも反響をいただいたのだが、ぶっちゃけてしまうと2015年発表のTegra X1ベースということを踏まえると学マスをまともに動かすのは厳しいと感じた。それでも2017年ごろのハイエンドスマートフォン並みの性能を持つため、前回触れたYONGNUO YN455よりも快適に動作する。
画質は標準画質がデフォルトで、高画質設定も可能。MV再生は30fps前後で動作するのだが、これは本体の画面解像度がHD解像度と低いことも処理負荷低減に寄与していると考える。MVだけなら正直「思った以上に動く」といったところだ。
任天堂Switch(Tegra X1 64bit)
— はやぽん (@Hayaponlog) 2025年1月1日
学マス(高画質 60fps設定)
これがSwitchで学マスを遊ぶ…というか、思った以上にまともに動いてビビる pic.twitter.com/GSw3OkCwfV
難点はSDカードからOSをブートしているので初回起動やダウンロード、各種ロードに時間がかかる。学マスではプロデュース時のロードに時間がかかったので、ロードが多いゲームにはストレスになる。これは原神のような常時通信しているゲームも同様に不向きだ。
それでも一度読みだしてしまえばある程度は快適に動く。以前に比べて挙動は安定しているものの、無理やりAndroid OSを動かしていることには変わらない点も留意が必要だ。
原神のようなコンテンツでは常に引っかかるような挙動だった
NIAの実装などで、さらに盛り上がってくる学園アイドルマスター。たまには少し変わった環境で遊んでみるのもまた一興かもしれない。