今回参加したMWC Barcelona 2025の取材記録として本記事を残したい。寄稿した記事は掲載され次第、本投稿にまとめていく。
- ファーウェイやサムスンなどの大手メーカーをチェック。存在感を示したメーカーは?
- MWCでは日本未発売のTECNOや中小メーカーの商品がおもしろい!
- 初めてMWCバルセロナに参加して。また行きたくなった
ファーウェイやサムスンなどの大手メーカーをチェック。存在感を示したメーカーは?
最大規模のブースを出展したファーウェイ。メインは基地局などのインフラソリューション、AIを用いた社会インフラがアピールされていた。筆者が求める端末ではグローバル発表されたMate XT Ultimate DesignやMate X6といった折りたたみスマホが注目を集めていた。
Mate X6などの折りたたみスマホが注目されていた
Xiaomiは新型スマートフォンのXiaomi 15シリーズをはじめ、多くの新製品を展示した。また、スマートフォンに限らず家電製品や電気自動車のSU7シリーズも展示するなど、スマートフォンだけでなく、スマートホーム、スマートカーを取りまとめたソリューションが印象的だった。
自動車を展示して話題を集めたXiaomi。同社は会期前日にバルセロナで新商品発表会を行うなど、大きく注目された
レンズ交換式のコンセプトモデル「Xiaomi Modular Optical System」も展示していた
サムスンはGalaxy S25シリーズを展示。Galaxy AIをアピールしたブースで、スマートフォンとAI機能が融合したことによる利便性などをアピール。会場にはXRデバイスのほか、薄型モデルのGalaxy S25 edgeのモックも展示されていた。
Galaxy S25 Ultraでは原神も楽しめた
Galaxy S25 edgeも展示していた
HONORは最新のMagic 7シリーズをはじめとした商品を展示。各種AI機能のアピールのほか、薄型の折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」のバッテリーなどのパーツも展示していた。
HONOR Magic 7 Proシリーズ。最上位のPorsche Designも展示されていた
HONOR Magic V3に採用される薄型バッテリー
ZTEはnubia Flip 2 5Gやnubia Focus 2シリーズなどを現地で発表。ブースはnubiaの新機種のほか、REDMAGICシリーズの商品も展示。特にREDMAGICはパソコンなどのゲーミングデバイスも展示していた。
日本で先行販売されているnubia Flip 2 5G
ZTEは会期内に新商品を発表。nubiaブランドだけでなく、REDMAGICブランドの製品も展示されていた
realmeは新機種のrealme GT 7 Proやrealme 14 Pro+などを展示。このほかにカメラ機能を強化したコンセプトモデルも展示した。ブースはホール3にあったものの、メイン通りに面していなかったので遠く感じたブースだった
realmeブースでは新機種を展示していた
realme Interchangeable-lens Conceptはスマホにカメラのレンズを取り付ける
Lenovoはモトローラブランドのスマートフォンを展示。日本でも馴染みの深いものが多く展開されていた。
edge 50シリーズのカラーバリエーションを多く展示。いわゆるPANTONEカラーだ
MWCでは日本未発売のTECNOや中小メーカーの商品がおもしろい!
TECNOは新モデルのCAMON 40シリーズのほか、Snapdragon搭載PCを展示。このほか数多くのコンセプトモデルも展示。特に三つ折りのPhantom Ultimateや超薄型モデルのSPARK Slimは多くの来場者に注目されていた。
新機種のCAMON 40シリーズの最上位「CAMON 40 Premier」
PCや折りたたみスマホも展示
個人的に印象が強かったブースがTECNO。新商品のほか、コンセプトモデルも多く展示し、非常に興味深いものが多く並ぶブースだった。
三つ折りのコンセプトモデル「TECNO PHANTOM ULTLMATE 2」
薄型スマホのコンセプト「TECNO SPARK Slim」
そして、面白いのが中小メーカーのブース。他社製品にはない魅力的な要素で差別化を図っていた。Xの投稿で話題になった「レトロなイエデンワ」「ブラックベリーみたいなフィーチャーフォン」もこれらの企業の展示から見つけたもの。
OUKTEL Tintanは870gの重量級スマホだが、36000mAhのバッテリー、1200ルーメンのLEDランタン、モバイルプロジェクターを内蔵したスマホ。日本でも発売予定だという
SIMカードの刺さるダイヤル電話
BlackBerry風キーボードのフィーチャーフォン
スライド式の高齢者向けスマートフォン
知る人ぞ知るスマートフォンメーカー「MEIZU」も出展。ARグラスのほか、ひっそりと最新スマホを発表していた。
MEIZUは新機種を発表した
パーツサプライヤーのブースも興味深い。TCL(CSOT)のブースで見つけたタンデム方式の三つ折りディスプレイ、UNISOCのブースで見つけた「画像生成が可能なスマートウォッチ」、QualcommのブースでのXPANの実演など、最新のスマホに関わる技術に触れることができた。
CSOTのトライフォールドディスプレイの試作品。常用輝度も1750ニトと高い
UNISOCのSoCを採用した子供向けスマートウォッチ。AIによるテキストや画像生成も可能だ。
QualcommのXPANのデモ機
もちろん、通信キャリアのブースも興味深い。各社AIの活用に重点を置いたサービスを展示。大型ブースを展示していた中国キャリアはAIを用いた各種サービスからロボティクスへの応用、独自の衛星通信サービスなどもアピールしていた
AIの活用を全面的に推す中国キャリア
日本企業もAIを活用するサービスを展示。KDDIのブースは「#kznちゃん」がブースでお出迎えしたり、ドコモブースではXRデバイスを用いた書道体験などができるなど、多くの方がブースに来場していた
日本キャリアも存在感を示していた
初めてMWCバルセロナに参加して。また行きたくなった
今回、初めてMWCに参加した感想を端的に言えば、現地取材やレポートを含めてとにかく楽しく、関連イベントも含めたらものすごい速さで過ぎていった4日間だった。
毎日見たことのないような新しいスマホ、サービス、技術に触れることができ、それらについてメーカーの担当者や各国のジャーナリスト、インフルエンサーと意見交換できる。スマホオタクにとっては夢のようなひと時であった。
関連イベントはXiaomiのグローバル発表会、MWC ShowStoppers、nothing launch eventなどがあり、MWCの会場内でも新商品発表会が行われたりしていた。MWC以外の場でも常に最新のデバイスやテクノロジーに触れられる。朝から深夜までスマホ尽くしの日々だった。
Show Stoppersではinfinrxのプロトタイプスマホに触れることができた
NOTHINGのlaunch eventではいち早くNOTHING phone (3a)シリーズに触れることができた
会期内に行われたTECNOの新商品発表会にも潜入できた
もっとも、今回の渡航でかかった旅費を原稿等で全て回収することはできなかったものの、海外取材の雰囲気をばっちり肌身で感じてこれただけでも大きな収穫だったと思う。
筆者としても、一生のうちに一度は行ってみたかったMWCに行けたことは感慨深いもの。高校生くらいのころから「海外のスマホの展示会や発表会に行きたい」と言い続けていたものだが、改めて言い続ければ、夢は叶うことを実感した瞬間だった。
今回、この取材のために推薦状を出していただいたITmedia mobileをはじめ、現地で各種情報の提供、出発前にご支援、アドバイス等頂いた関係各所さまには感謝を申し上げたい。
最後に今回の取材で助けられたものが、Xiaomiの165Wバッテリー。コンパクトなボディで急速充電対応という点に大きく助けられ、朝から深夜までのスマホのアレコレにしっかり対応できた。今後の取材でも必携のアイテムになりそうだ。
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