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大容量の安心感か、ケーブル内蔵のスマート派か?Xiaomiのモバイルバッテリーを比較!

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 Xiaomiから登場した2つの高性能なモバイルバッテリー「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh」と「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」。

 どちらもスマートフォンへの急速充電に加え、バッテリー自体の急速充電にも対応する高性能な仕様で注目を集めている。

 ガジェット愛好者に限らず、普段使いから旅行やアウトドアシーン、災害時の備えなどでも魅力的な選択肢となるが、どのような用途で使い分けると良いのか。実機を用いて見ていこう。

 

大容量で色々な用途に応えられる。Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh

 

 Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhは2025年3月に日本でも発売されたXiaomiのモバイルバッテリー。大容量なことはもちろん、多くの急速充電プロトコルにも対応。同社の製品としてはスペックともに最上位の製品となる。

 

容量:25,000mAh
最大出力:212W(USB-C1:最大140W、USB-C2:最大45W、USB-A:最大120W) 
同時充電:最大3台 
本体充電時間:約2.5時間(最大100W入力時)
サイズ・重量:55.4×55.4×160mm、約630g
ディスプレイ:スマートカラーディスプレイ搭載
その他:低電流モード、9つの安全保護機能

 

価格:1万2980円

 

 

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本体は大型。ディスプレイで残容量などを確認できる

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ポートは3つ。航空機に持ち込み可能なことを示すシンボルも記載されている
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充電プロトコルは多種多様。USB PDやPPSだけでなく、Huawei FCPなどにも対応する

 

 こちらモデルは容量25000mAhと大容量なため、目安としてスマートフォンは5回、タブレット端末は2回のフル充電が可能。最大出力もUSB PDで140Wと大きく、ハイエンドノートPCやタブレット端末などの高出力を必要とするデバイスの充電にも応えられる。

 後述するXiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)も65W PD出力可能だが、容量が少ないこともあって長時間安定して大電力を取り出すことは難しく、ノートパソコンを使いながらの充電にはあまり向かない仕様だ。

 その点、Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhはより幅広い端末をカバーできる。大容量バッテリーは旅行などの長期間の外出はもとい、災害時の備えとしても活躍する。

 ある程度の容量を持つモバイルバッテリーは飛行機への持込が制限されているが、Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhは持ち込み可能な製品。航空機持ち込み可能なことを示すシンボルも描かれているため、海外旅行などのシーンでも安心して使うことができる。

 

 実際に使ってみると、大容量バッテリーゆえの安定性、安心感は抜群に良い。スマートフォンはもちろん、タブレットやノートパソコンにもしっかり充電することができた。

 大容量なため取材時のノートパソコンへの充電はもちろん、スマホやパソコンへの急速充電の用途で大いに役立っている。旅先でスマホの充電で友人に貸しても、簡単に無くなることはないだろう。

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ゲームを起動した状態のゲーミングUMPCにも安定して給電できる

 

 また、モバイルバッテリー本体もXiaomiのPPS規格に加え、100W USB PD規格での急速充電が可能。Xiaomiの充電器だけでなく、汎用のノートパソコン用の充電器でも急速充電が可能だ。25000mAhクラスの大容量バッテリーを採用しながら、最速2時間半でフル充電可能な点は非常に便利と感じる。

 

 ただし、重量が約630gと重いため、日常的な持ち運びにはやや不向きな印象。本体もポケットに入るようなサイズではないため、リュック等に収納しての使用が現実的だ。

 

 

ケーブル内蔵で高出力。5000円台の価格も魅力のXiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)

 

 Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)は2025年1月に発売されたXiaomiのモバイルバッテリー。コンパクトながら10000mAhと大容量に加えて、多くの急速充電プロトコルにも対応。同社の製品群の中では上位の製品となる。

容量:10,000mAh 
最大出力:165W(内蔵USB-Cケーブル:最大120W、USB-Cポート:最大45W) 
同時充電:最大2台 
本体充電時間:約15分で75%充電(最大90W入力時) 
サイズ・重量:143×48×36mm 315g
ディスプレイ:スマートカラーディスプレイ搭載 
その他:USB-Cケーブル内蔵、複数の安全保護機能 

 

価格:5480円

 

 

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充電ポートは備え付けケーブル+USB-Cのメス端子。急速充電は備え付けのケーブルのほうが対応幅が広い

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本機種もディスプレイを備えており、ステータスや電池残量を確認できる


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コンパクトなのでショルダーバッグにも収まる

 

 このモデルは、コンパクトながら高出力を実現した製品。容量も10000mAhなので目安としてはスマートフォンは2回、タブレット端末は1回フル充電が可能。最大120W(Xiaomi端末)に加え、65W PD出力も可能なため、スマートフォンやタブレット端末の急速充電に適した仕様だ。

 Xiaomiの端末を持っている方はもちろん、そうじゃなくても65W PD対応のモバイルバッテリーとして利用できる。価格が5480円とスペックの割に手頃なこともあって、かなり売れ筋の商品となっている。

 

 本機種は内蔵のUSBケーブルを備えるため、ケーブルを別途持ち歩く必要がなく、旅行や外出時に便利。ケーブルの長さも17cmと実用的だ。

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コンパクトでも多くの充電プロトコルに対応する

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ケーブル内蔵のため、スマホの充電に最適

 

 また、モバイルバッテリー本体もXiaomiのPPS規格に加え、USB PD規格でも急速充電ができる。専用の充電器だけでなく、汎用のノートパソコン用の充電器でも急速充電が可能だ。

 本機種の場合は10000mAhクラスの大容量バッテリーを採用しながら、15分で75%まで。実測40分でフル充電可能な点は非常に便利だ。

 

 一方で、本機種の場合は容量が少ないことから、ノートパソコンなどの大電力、大容量を求める用途にはあまり向かない。どちらかといえば、主にスマートフォンやタブレットの充電を目的とするユーザーに適している。

 ノートパソコンの充電も主な用途とする場合は、より大容量なXiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhをおすすめしたい。

 

 本機種の難点として、急速充電機能が内蔵ケーブルに依存する部分が多く、これが断線してしまうと機能的にかなり制限されてしまう点だ。

 Xiaomi端末向けの最大120W、汎用の65W PD出力に加え、バッテリー本体への最大90Wの急速充電も内蔵ケーブルのみ対応する。接続部も丈夫に作られてるとはいえ、少し気に掛けた方が良さそうだ。

 

Xiaomiの高出力、高性能なモバイルバッテリー。容量と用途で選べ

 

 今回紹介した「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh」は急速充電に加えて、ノートパソコンやタブレット端末などの大容量。65Wクラスの高出力を必要とするデバイスの充電に最適だ。

 このモバイルバッテリーは1万2980円とお値段は高価なものの、AnkerやUGREENなどの競合製品よりも若干安価な設定。長期間の旅行や出張はもちろん、キャンプ等のアウトドアシーンでの電源確保にはもってこい。定期的に充電して災害時の備えとしても利用できる。

 

 一方、「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」は、スマートフォンやタブレットの急速充電を主な目的として使うことが最適。小旅行や外出時に便利なサイズ感と内蔵ケーブルを備える。

 こちらはショルダーバッグに収めるにはちょうどいいサイズで、重量も缶ジュース程度の重さ。普段使いできる急速充電対応のモバイルバッテリーとしては最適な製品のひとつだ。

 価格も5480円と性能や対応プロトコルの割には手頃であり、立ち位置的にも、普段のモバイルバッテリーに「急速充電」という付加価値を加えたスマートな製品だ。

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筆者としては使用目的や携帯性、価格などを考慮して、最適なモデルを選ぶとよさそうだ