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【レビュー】最新のウォークマン「NW-A105」は手のひらに収まる高音質ストリーミングマシンだ

 どもー今回は。前から気になってたものを入手しました。新型ウォークマンです!!NW-A100シリーズです!

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容量は1番少ないNW-A105にしました。SDカードを入れられるので今回はこれにします。
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カラーはレッドにしました!
 

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本体右下には充電時に点灯するランプがついてます。
 
 
   

久方ぶりのAndroid搭載ウォークマンを触る

 
 9月のIFAで発表されたソニーの新型ウォークマンです。実に6年ぶりにAndroidを搭載し、ストリーミング配信サービスを高音質で聴きたいユーザーに向けてリリースされた1台です。ちなみに日本では上位機種のZX500と同じく昨日より発売となっています。
 
 Android搭載のウォークマン。実は今回が初めてではありません。今から8年前のNW-Z1000シリーズを皮切りに「マルチメディアプレイヤー」の側面を強く持ったモデルがありました。その後は初のハイレゾ対応のNW-F880シリーズやウルトラハイエンドのZX1/ZX2と続きました。ただこれ以降は独自OSに切りかえ、ウォークマンはAndroid搭載からは離れてしまいました。
 
 筆者が筆者がウォークマンから離れた理由のひとつにAndroid非搭載というものがありました。元々拡張性があってないみたいなやつなので、ソフトウェアの味付けができないのがほんと惜しいですよね。結果としてAndroid搭載のGRANBEATなんかを使用してました。
 

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筆者はAndroidウォークマンを初代のNW-Z1000から使ったりしてますので、Android搭載の復活は嬉しい限りです。
 
 

独自端子のWMポートを廃止。USB-Type Cへ

 
 これが地味に嬉しいアップデートです。ついにウォークマンからあのWMポートが消えました。これによって多くのアクセサリーが使えるようになりました。外部のDACの接続も簡単になりました。
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今までは専用のアダプタが必要だったウォークマンからのデジタル出力ですが、USB-Cになったことで簡単に出来るようになりました。

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OPPO HA-2を繋いだらあっさりと認識しました。
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また、DAC付きのアダプタなら音声の出力が出来ました。Type-Cのイヤホンも使えるものがありますね。
 
 
 

小ぶりなボディのNW-A100

 
 かつてのAndroidウォークマンは比較的大型の物が多く、スマートフォンとあわせて持つには大きく感じました。特に初代はメディアプレーヤーの側面も兼ねた結果、当時のスマートフォンよりも大型になってしまいました。今回のNW-A100シリーズは前作のA50シリーズとほぼ同じサイズになっており、かなり持ちやすいサイズとなりました。

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サイズ的にはiPhone SEよりひと回り小さいですね。Xperiaシリーズからだといかに小型かわかります。
 

NW-A100を実際に使ってみて

 やはり小さいですね。かつてのAndroidウォークマンはメディアプレーヤーの側面もあったので、ある程度画面サイズが必要だったといいます。今回のAndroidウォークマンは「ストリーミング配信もあるけど高音質に」というテーマになっており、スマートフォンとの2台持ちを考慮した小型のものになってます。
 
 操作感はスマホからでも従来機のウォークマンからも乗り換えがしやすいものになってます。W.ミュージックアプリのUIはA30/40/50シリーズとほぼ同じようなものになってます。細かいところだと、音量が120ステップで変更可能なのは大きいですね。狂ってるスマホのGRANBEATで63段階、通常のスマートフォンで20段階前後なのでかなり細かく調整できます。
 
 また、音量ボタンが大きいので操作しやすい点や、HOLDスイッチのおかげで誤作動を防げたりと便利な機能があります。サイドキーは従来モデルより大きくなってるので押しやすいのもポイント。再生/停止ボタンと音量+ボタンにはにはドットが入ってるので、ブラインド操作もしやすくなっております。
 

Android端末として

 
 端末スペックで言えばローエンドです。AIDA64で確認した限りだと以下の通りで一応64bit対応のものが入ってはいますが、ほとんど目にしないSoCなのか情報がない状態です。
 
Cortex A53 4Core 1.8GHz
GPU 2コア?
メモリ 4GB

 

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GPUはOPEN GL 2.0までの対応。VulkanはもといOPEN GL3.0すら対応してないローエンドなものです。
 
 スマートフォンで言えば1万円前後で買えるローエンドモデルと同じような性能になります。ゲームはかなり厳しいですが、ブラウジングやSNS程度ならなんとかなるでしょう。
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かろうじてデレステが動く程度と言ったところでしょうか。唯ちゃんかわいいですね。
OSバージョンは9.0ですので、しばらくは大丈夫かなと思います。
 

NW-A100の音を聴いてみて

 ウォークマンの命はやっぱり音です。過去のAndroidウォークマンはひと通り使ってきました。今回は前回レビューのUERRに加えて、SONYのハイエンド機であるXBA-Z5をお借りしてのレビューです。

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 A100シリーズを聴いた限りだと、すごくエネルギッシュで奥行きのある音に感じました。特に低音域の沈み込みやソリッド感は別物ですね。ボーカルの定位はやや前に出てくるイメージです。Final Heavenあたりの近い機種は少し好みが割れるか。
 
※全てNW-F880基準です。
 
 低域が改善されたのは恐らく、出力が上がったことが大きいかと思います。従来機より音量が取れます。テンポの速い曲はゆったり聴かせるZX2なんかよりも好印象でした。スマートフォンに比べたら間違いなく音質的には有利です。また、エフェクト類もかなり充実しており、お好みの音でリスニングタイムを堪能できます。
 今回は試せてないですが、付属のノイズキャンセリング対応のイヤホンが小型になりました。外音取り込み機能もあるので、電車のアナウンスを聞きたい時に最適なものですね。
 

感想

 
 まさに、誰にでも勧められる1台ですね。そんな所にグッとくるのがこのNW-A100ではないでしょうか。Type-Cになったことで、多くのAndroidスマホユーザーから見れば余計なケーブルが必要なくなることになります。また、スマートフォンと同じように操作ができることから操作性も良いと思います。

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正直今回のモデルは16GBモデル+SDカードで良いと思いますね。32/64GBモデルもありますが、SDカードで増やした方が経済的です。
 
 今回のAndroidウォークマン。ネット上では「セルラー通信モデムを付けてこのサイズで出して欲しい」との声も多数見受けられました。もしかしてXperiaに求められるのは21:9の縦長や4Kの大画面よりも、Xperia rayやXperia SXのような真の小型機の後継機なのかもしれませんね。多分日本だけだと思いますが…
 

 試聴程度でしたが、ZX507もハンズオンしてきました。大きさはZX300並ですが、音的にはZX300の音をやや明瞭にした程度でA100ほど大きな変化までは感じませんでした。
 バランス接続だとS/Nもしっかりしてて非常にシャキシャキした音になるのですが、アンバランスだとまだZX2に部があるかなという印象。また、USBポートが側面にあるためデジタル出力する時は難儀するかと思います。
 どちらを買うか迷った時は「1台で全てこなしたい。バランス接続を体感したい。」ならZX507「カジュアルに使いたい。ノイズキャンセリングが必要。手持ちのアンプとかを使いたい。」ならA100です。
 
 最後のAndroid搭載ウォークマン NW-ZX2の登場からまもなく6年。ウォークマンは再びAndroidを積んでパワーアップして帰ってきました。ウォークマンがAndroidから離れた理由のひとつに「電池持ちの悪さ」がありました。実際、普及価格のNW-F880はかなり電池持ちが悪かったです。
 あの当時はAndroidの省電力機能もまだ未熟な上に、本体のバッテリー容量が致命的レベルで少なかったです。今回のA100シリーズですが、前作のA50シリーズに比べると連続再生時間では劣るそうですが、公称ではF880シリーズの2倍の再生時間を持っています。
 
 多くの人なら3日に1度くらいの充電でもなんとかなるのではないかなと思います。ストリーミング配信時代の音楽プレイヤーと高音質化するスマートフォンと機器による音質差がほぼ皆無な無線イヤホン。
 その中でどのようにユーザーにアピールしていくか、久しぶりのソニーさんの新機種投入で少しわかった気がしました。いつも聴いてる音楽を少し高音質で。軽量でラフに使える音楽プレイヤーにピッタリではないでしょうか。
 
追記
訳あって手放してしまいました。