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本当に大丈夫?ドンキPC NANOTEで起こってることをまとめてみた

 さて、先日買ったこのドンキUMPCことNANOTEですが、色々面白い展開になってきました。

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安い理由は品質管理

 

 

さて、各所で話題の激安UMPCことNANOTEですが、現時点でわかってるのは以下の通りです。

 

・使用パーツに非正規の偽物(リマーク品)が使われている

・使用部品の品質や組立精度がかなり悪い

・技適認証が通ってない(総務省サイトへの登録が遅れてる)

・Windowsのプロダクトキーが通らない

 

 他にもいくつかあるようです。まるで中華通販でハズレを掴まされたかのような具合です。

 

 

使用パーツにリマーク品が使われている

 

 これはTwitter上でも話題となっている件です。とあるユーザーが分解されたNANOTEのパーツを見て投稿者自らも購入、手元にあるパーツと比較してリマーク品である裏付けをしたというものです。

 さて、リマーク品って何?と思われる方に簡単に言うと偽物…というより、知的財産権を侵害された可能性が高いものになる。私も香港でスマートフォンやPCの修理をされてる友人から以前に聞いたことがありますが、「本土では偽物や本来なら存在しないカスタムをされたパーツなどが売られている」とのこと。

 

 よく分からないブランドのグラボは、廃棄された基板からGPUチップやGDRAMをはぎ取ったパーツ構成のものが売られていたりもするそうです。そんなパーツが出回るようなところです。偽物に刻印リマークされたものくらい出てきますよ…

 

 基板については恐らく普通の人が見て「これが偽物や中古品」なんて分からないでしょうからね。もちろん、知的財産権を侵害してるので訴訟されてもおかしくはないでしょう

 

品質管理での問題

 

 分解されたNANOTEの中には、放熱用の樹脂にアンテナケーブルがめり込んでいたりもしていたそうだ。もちろん、本来あってはならないことです。この他には以下のものが報告されています。

 

・使用開始からわずか1日でバッテリーが膨張してきた

・キーボードの日本語フォントがめちゃくちゃ

・液晶のドット抜け個体があまりにも多い

 

などなど。Twitterで検索するだけでも面白いくらい出てきます。ちなみに筆者のものもドット抜け個体でした…

 

 

 

技適が通ってない疑惑

 技適。言わゆる技術適合証明というもので、電波を発するもののうち「特定の規格内」に収まっているものを「技適取得済み無線機器」として免許無しでも利用できるものとしています。そして、この技適は全ての機器において認証番号がありそれをデータベースから検索することが可能になっています。

 

ところが、NANOTEの認証番号を入力するとサイト上に出てこないのです。

 

 認証機関の方から調べると、確かにネットの情報通りで4月15日までに申請されたものが表示されているとの結果となりました。認証機関からのものが間に合わなかったということは、その機関に提出した書類などにも遅延などがあったのだろうなと想像できます。これは連休明けを待ってみてですかね。

 

Windowsのプロダクトキーが通らない

 

 一部のユーザーからはWindowsのライセンス。プロダクトキーが通らないと報告があります。私の個体では大丈夫でしたが、日本の製品ではなかなか考えにくい事象が発生していて頭を抱えます。さすが中華格安PCです。

 

不安を感じるドンキUMPC

 

 ここまで見ると、まるでジャンク品を買ってるかのような印象ですね。「使えれば良い」がパーツやアッセンブリからも見えてくるくらい低品質です。仮にもドンキホーテとして売る以上、日本における最低限の品質は確保して欲しいところでした。

 

 使用チップがリマーク品なら本家から訴訟されてもおかしくない事象ですし、バッテリーの膨張も発火事故を起こしてからでは遅いです。そして、過去には技適が表示できないと言った理由でリコールになった携帯端末も存在します。ちょっとどうなるか気になるところですね…

 

 

まぁ、ネガティブなことばっか書いててもあれなので、ドンキPCでもDJができるということだけ残しておきましょう。