どうも
今回はASUS Zenfone 7の実機レビューです。
- Zenfone 7というスマホなに?
- フリップカメラによって唯一無二の特徴を手に入れたスマホがZenfone 7
- Zenfone 7をつかってみて
- 最後に、Zenfone 7はフリップカメラという個性を身にまとった唯一無二のスマホだ
Zenfone 7というスマホなに?
台湾ASUS社のおくる2020年のフラッグシップモデルとなります。
Zenfone 6の特徴であったフリップカメラを引き継ぎ、他社でも広く取り入れられているトレンドを取り入れたスマホとなります。
また姉妹モデルにSoCをSnapdragon 865+でカメラ性能を一部強化したストレージ256GBといえるZenfone 7Proも存在します。
本体背面はASUSのロゴのみとシンプル
指紋センサーはZenfone 6では背面でしたが、Zenfone 7では側面に移動しています。
ざっくりスペックとか
SoC Qualcomm Snapdragon 865
メモリ 8GB
ストレージ 128GB
画面 6.77インチ AMORED
リフレッシュレート90Hz対応
HDR10+対応
カメラ
メイン64MP
超広角13MP
望遠 8MP(3倍望遠)
バッテリー
5000mAh
フリップカメラによって唯一無二の特徴を手に入れたスマホがZenfone 7
フリップカメラは以前から様々なメーカーでありましたが、物理機構があったりとなかなか一般普及には至らなかったものです。
Zenfoneシリーズと言えば「高コスパ」のイメージを持つ方も多くいらっしゃるかと思います。
実際Zenfone 2から5Zまでは「他社のトレンドを取り入れた高コスパハイエンド」という側面が強く、ハードウェア的に他社のスマホにはない特徴があると言い切れるモデルは少数でした。
それこそ個性的なのはZenfone ZoomやZenfone ARくらいではなかったでしょうか。
そして昨年のZenfone 6から大きく方針転換したモデルとなり、くせのあったZenUIも控えめとなり普通に不満なく使えるモデルとなりました。
その中でも特徴的だったのが、電動フリップカメラとなったインアウト共用のカメラでした。
そのフリップカメラをZenfone 7でもしっかり引き継ぎ、ほかにないスマホとなっている1台です。
こんな感じでリアカメラが180度回ってインカメラにもなる。
スペックはハイエンドといえるもので
SoCにはQualcomm Snapdragon 865 5Gを搭載
日本での5GはNSR方式(n77/n78)に対応している
日本では数少ないn77に対応したハイエンドSIMフリー機と言えます。
メモリは8GBでストレージは128GB
microSDカードにて容量の拡張も可能です。
画面はFHD+解像度6.67インチのフルディスプレイ
90Hzのリフレッシュレートに対応したOLEDパネルとなっている。
HDR10+などの最新規格にもしっかり対応しています。
カメラは3眼構成
メインセンサーは64MP
超広角カメラと3倍ズームレンズを備えている。
このカメラがフリップするので、フロントカメラも同等のハードウェアが使用できます。
また、フリップカメラの特徴を生かしたパノラマ撮影や、被写体追従も可能です。
Zenfone 7をつかってみて
昨年リリースのハイエンド機ということもあって、動作面でひっかかりを感じたりすることはありません。
フリップカメラのおかげで画面にノッチやパンチホールインカメラが無いことによって、非常によい視聴体験ができます。
筆者もこのような端末はLG WINGにて体験してますが、やっぱり良いなと思うところであります。
また、スピーカーの音質も比較的良い部類だなと感じました。
カメラに関しては以下作例です。
こちらは夜景モード
この2枚はフリップカメラを使って撮影。
写りはハイエンドらしく良いのですが、やはり大手メーカーの同世代機よりは一歩劣る印象。
個人的には3倍ズームカメラになると焦点距離が長いのか、テレマクロみたいなものを撮ろうとするとピントが合わないのが印象的でした。
標準カメラや広角カメラの画質は良く、このハードにて自撮りできるのは非常に強いと言えます。
インカメラとして使えばセルフログの配信や、V-log収録と言った分野でもばっちり使えます。配信者向けスマホとも言えるでしょうか。
どちらかと言えばカメラ性能がどうこう言うよりもフリップカメラの飛び道具的要素の方が大きいと言えるでしょう。
細かい点ではSIMトレーがSIM1+SIM2+microSDの運用が可能な細長いもののため、よくあるDSDV対応機の片方SIMがSDカードと排他運用にならないのが利点ですね。
メディアを多く残したい人、消費したい人にもありがたい。
通知、充電ランプを本体下部に備えるのもポイントです。
ZenUIは以前のゴリゴリにカスタムされたものから、AOSPベースのものになりました。
確かに個性的な機能も多く、使い勝手も比較的悪いものではありません。
ただ、本体重量が235gと地味に重たいのがネックかなと思います。
これはGalaxy S21 UltraやGalaxy Note20 Ultraよりも重たく、手に持った時のずっしり感は否めません。
また、カメラの物理機構を持つため防水防塵は非対応。
今作ではイヤホンジャックが廃止されてしまったのも惜しいと言えるでしょうか。
ASUSのスマホはハイエンド機でもしっかりイヤホンジャックを備えていただけに惜しいのです。
電池は5000mAhと大容量で、同世代のモデルと比較なら持ちは良い印象でした。
最後に、Zenfone 7はフリップカメラという個性を身にまとった唯一無二のスマホだ
筆者としてはZenfoneシリーズ自体まともに使用するのは5Z以来ですが、よりメーカーの個性が出てきて他社としっかり差別化された機種のように感じました。
確かにハイエンド機ながら7万円台の価格設定ということもあり、MVNOの割引をうまく組み合わせれば5万円台でも購入可能な機種です。
BlackShark 3などを除けば正規販売されてるハイエンド機の中でも、かなり安いモデルと言えます。
そう考えるとau OPPO Find X2 Pro OPG01ってチートですよね。
価格改定でタダでさえスペックの割に安いモデルが7万円台で買えて、さらにはMNPなどの割引を使えば5万円台で購入可能とか。控えめに言って狂ってます。
失礼、話がそれてしまいました。
フルディスプレイの魅力や唯一無二のフリップカメラ
DSDV対応でSIMフリー
公式サイトからシステムイメージのDLや簡単にフラッシュできてメンテしやすい
といったZenfone 7の利点は正直「普通の人にはまず受けない」スマホだなと感じます。
物理機構で差別化を図った個性的なスマホではあるのですが、それはあくまで「個性的」で終わってしまう。そんな気がしてなりません。
ASUSのスマホは中途半端な値段で他社の後追いばかり。
台湾でもそう言われていた時期もありましたし、筆者もZenfone3辺りの分かりにくい乱雑なラインナップや値段設定から、距離を置いていた過去があります。
どちらかというと「コスパ」で格安機を中心に下から上まで。
ROG Phoneのようなゲーミングスマホといった飛び道具も加えて、広範囲ラインナップをしていたASUSも昨年から方針転換をして高付加価値路線に切替を図っています。
そんなASUSが起死回生のごとく放った個性的な1台は無事に第二世代となり、同じコンセプトのまま発展機が出てきました。
メーカーの意地なのか、ユーザーが求めた結果なのか。
真意は分かりませんが、端末のオタクとしてはうれしい限りだなと思います。
イヤホンジャックや防水がなかったりと、ちょっと痒いところには手の届かないスマホではありますが、2〜3年はしっかり第1線で使えるまとまったスマホなのかなと思います。
海外輸入機と違って確実に日本の5Gが使えるという点も大きいでしょう。
人と違うスマホがいい
フリップカメラで今までにない作品が撮りたい。
コスパのいいDSDV対応ハイエンドスマホが欲しい。
と言った方にはお勧めのできるスマホと言えるでしょうか。
それでは