今回は、今更ながらiPhone SE(第2世代)についてレビューしてみようかなと。なんだかんだiPhoneは買ってきましたが、実はまともに使ったことがなかったiPhone SEシリーズ。せっかく手にしたので、使ってみた感想とかまとめてみました。
- レトロフォルムをまとった代わり映えのないボディのiPhone SE(第2世代)
- 大きな変化はeSIM対応、2台目スマホでも使える柔軟性の高さが特徴のiPhone SE(第2世代)
- iPhone SE(第2世代)の良いところ
- 最後に 指紋認証で再評価されるiPhone SE(第2世代)
レトロフォルムをまとった代わり映えのないボディのiPhone SE(第2世代)
iPhone SEと名前がつくのは2代目となり、初代は2016年発売の4インチモデルとなります。
初代はこんなデザインのものでしたね。
今回レビューするのは昨年発売されたiPhone SEとなり、iPhone SE(第2世代)やiPhone SE(2020)とも表記されるものになります。スペックは以下のようになります。
SoC:Apple A13
メモリ:3GB
ストレージ:64/128/256GB
画面:4.7インチ Retinaディスプレイ
カメラ:リアカメラ1200万画素
フロントカメラ700万画素
バッテリー:1821mAh
ひと目見てiPhoneと分かるいつものデザインです。
それ以上の特筆すべき点が見当たらない。
iPhoneといえばホームボタン、この親の顔より見慣れたフォルムです。
ここまでくると安心感を覚えます。
基本的なサイズは2017年発売のiPhone 8を踏襲しており、機能面でも大きな差はありません。
背面もシンプルなシングルカメラ。
取り扱いも幅広くドコモ、au(UQモバイル)、ソフトバンク(ワイモバイル)、楽天モバイルという大手4キャリア通信事業者に加えて、iijなどの大手MVNO、Appleストア、家電量販店、Amazonをはじめとした大手ECで購入可能なSIMフリーモデルもあります。日本で1番販路が広いスマホのひとつかなと思います。どこでも買えます。
大きな変化はeSIM対応、2台目スマホでも使える柔軟性の高さが特徴のiPhone SE(第2世代)
このスマホの特徴は変わらないフォルムの中に進化したという所でしょうか。トピックスと言えば、近年話題のeSIMに対応してるのが大きいでしょう。あのサイズながらデュアルSIM運用もできるので、仕事用とプライベート用で回線を分けてる方でも安心です。
近年では楽天モバイルやLINEMOなどをはじめとしたeSIMプランも多く出てきてますので、運用面でも困らないことも多いのではないでしょうか。
また、普段使いの相棒としてはもちろん、お子様に与える端末や2台持ちスマホとしても大いに活躍してくれるバランスの良さも魅力でしょう。iPhone SE(第2世代)では基本的にiPhone 8のサイズを踏襲しながら性能は大幅アップ。プロセッサはApple A13とiPhone 11に積まれたものと同じものなので、よほどのことでなければ性能には困りません。
お子様に買い与えても「ゲームが重くて動かない」「動作がガクガクして使えない!」なんて言われることはそう無いでしょう。
恐らく定価5万円以下なら最もリズムゲームを快適にできるスマホと思われるiPhone SE(2020)
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年8月29日
難点:画面が小さい(この点は両手持ちユーザーにはありがたいので難点ではなくなる場合もある) pic.twitter.com/MFp6vTLaxZ
ミリシタくらいなら最高画質でも難なく動きます。さすがです。
カメラ性能はiPhone 8より若干向上こそしてますが、近年の同価格帯のスマホから見てもよいとは言えませんが、まぁそこそこ撮れるのが特徴ですかね。
細かいところではカメラでポートレートモードが使用できるようになってます。
残念ながら、iPhone 11で使用できる夜景モードは使えません。
iPhone SE(第2世代)の良いところ
既存のアクセサリー類が使える。
iPhone 7/8世代はおおむね使える上に、画面保護フィルム※はiPhone 6世代のものも使用可能です。
※画面保護フィルムはSEのエッジ加工のため一部使用できないものもあります。
それでも4年前のスマホのアクセサリーが流用できるというのはすごいものです。お気に入りのケースなどが機種を新しくしても使えるのはいいですね。
本体価格が安い
何といってもこれですよね。iPhone 12 miniが発売されて「これこそ日本人が求めたiPhoneでは」と盛り上がりましたが、実際日本人が求めたのは「安いiPhoneだった」というオチもあったり...
64GBモデルで直販5万円以下というお手ごろさは大きいといえますね。今ではキャリアの値引き施策でお得に買えた方も多いのではないでしょうか。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年8月21日
こんな感じでMNP1円で買えたりしたこともあって、最近またホットになりつつあります。
iPhone SE(第2世代)の惜しいところ
今では時代遅れもいいところのHDに毛が生えた程度の画面解像度。お世辞にも良いとは言えないカメラ性能。時代遅れもいいところの上部、下部ベゼルの太さ。正直、現在のスマホのトレンドからは完全に外れた商品と言えるでしょう。
どれだけSoCのスペックが良くても、肝心のハードウェアは激しい競争でひしめき合う2~3万円台のスマホとも大差ないレベルです。ただ、これはレガシースマホというんですかね。完全にある種の「ガラケー」に近いスマホだと思ってます。
最後に 指紋認証で再評価されるiPhone SE(第2世代)
今更ながらまともにこのiPhone SE(第2世代)を使ってみて、代り映え無きことが良い事でもあると感じるスマホだなと改めて感じることができた。いまでは古めかしさを感じるフォルムには「古き良き変わらない操作感」がある。いまだにあの形が良いと感じるユーザーも多いスマホと言えるだろう。
iPhone 12 Proと比べると上部ベゼルの大きさは一目瞭然。サイズもぐっと小型となる。
現在は10キー付きの従来型携帯電話は「フィーチャーフォン」とも呼ばれますが、このiPhone SE(第2世代)はそのフィーチャーフォンに片足突っ込んだスマホともいえる存在と言えるでしょう。10年前からあるiPhoneのホームボタンといったフォルムそのもの。変わらぬ操作感、手になじむサイズ感。価格の安さ以外にも引き付けられる要素があるようにも感じます。
近年のご時世的に「マスクを着用して」の生活様式が一般化してきました。
そのため、Face ID(顔認証)しか使えず、マスク装着時の認証精度が極めて悪い新しいiPhoneよりもtouch ID指紋センサーのある従来型準拠のiPhone SEのほうがマスク装着時でも認証可能という手軽さから再評価されているなんて側面があります。
最後に残しておくのは「何をするにも必要十分」という点です。
核となるSoC性能は同じ価格帯では上位。画面解像度も低いが、Appleがある種こだわった326dpiという数字。人間の目では300dpiを超える精細さは認識できないこと言われたことから、必要十分すぎる解像度ともいえます。
カメラ性能も並というところで、特別解像感のある写真や暗いところに強い訳でもない。ただ、明るい場面でも極端にノイズが乗って使えない。色が変ということは少ない。まさに普通に使う上ではまず困ることのないスマートフォンと言えるだろう。
スマホよくわからないからとりあえずこれにしよう!という選択肢ならiPhone SE(第2世代)は最強と言えるでしょうか。
これを基準に値段やこだわりたい点などがあればそれ相応の端末を選ぶのが良いのではないでしょうかね。
それでは