はやぽんログ!

毎月スマホを買う普通の人がスマホの事とか書いてます。

ファブレット端末はなぜ衰退したのか

どうも。今回は画面の大きいスマートフォンがなぜ近年少なくなりつつあるのか。簡単に考えてみることにした。

 

大画面のスマートフォンと言えば

 

 画面の大きいスマートフォンと言えば、近年であれば折りたたみのスマートフォンが一般的になっている。昨年では多くのメーカーから登場しており、各社色々思考を凝らしたものを展開している。折りたたみのディスプレイが各所の技術展示などで盛り上がを見せるなど、技術投資も盛んだ。f:id:hayaponlog:20230107215812j:image

折りたたみ端末は活況な存在だ

 

 一方で通常のスマートフォンの形状で大型の画面を備えるものもある。これはフォーンとタブレットを合わせた造語となる「ファブレット」と呼ばれるものだ。現在は端末そのものの大型化、ベゼルレス化が進んだことでめっきり見なくなった。

 かつてはASUS PadPhone、Galaxy Mega、LG G-Flexといった6インチクラスの画面を持つ端末が存在した。日本では防水防塵で世界最薄と言われたソニーのXperia Z Ultra、近いサイズ感のHuawei P8 MAX、ASUS Zenfone 3 Ultraが、一部のコアユーザーから人気を博した。今もなお後継機の登場を待ち望んでいる方も少なくない。

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当時世界最薄で防水性能を備えたXperia Z Ultra。厚さ6.5mmに抑えたことで重量は212gと見た目以上に軽量な端末であった。


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 筆者はその完成系の1つとしてコアユーザーからは名高いHuawei Mate 20 Xを利用している。7.2インチの画面を備え、当時のフラグシップであるKirin 980チップセットを採用している。防水にイヤホンジャック、ライカライセンスの高性能なカメラ、ステレオスピーカーを備えるなどかなり力を入れた商品だ。今もなお究極のファブレット端末と言われるほどだ。

 そんなMate 20Xはベゼルレス化が進んだ中では数少ないファブレット端末となっている。

 

ファブレット端末が衰退した理由は何なのか

 

 さて、このようなファブレット端末が今では少なくなってきてる。理由の1つとして、端末そのものが大型化している背景がある。Xperia Z Ultraが出ていた頃はそもそも6インチクラスのスマホは少数であった。

 また、6.4インチと言ったところでも、当時のスマートフォンは周囲のベゼルが大きいものだった。Xperia Z Ultraも本体がパスポート幅をもつなどかなり大型のものであった。

 

 一方近年では画面が縦長になり、対角サイズ上は6インチ後半のスマートフォンが多く出るようになった。全画面とも言えるベゼルレスのデザインになったことで、従来のサイズ感と実際の画面サイズが紐づかなくなってしまった。

 加えて折りたたみの端末が登場し、大画面での映像視聴体験は新たな選択肢も増えた。課題と言われた防水性能やローカライズも一部機種ではクリアしており、技術的な課題も解決した形となった。


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Galaxy Z Fold3は防水性能、FeliCa(日本発売機種のみ)を備えた折りたたみ端末となった。

 

 確かに画面の表示領域では多くのスマートフォンが6インチ代のサイズを達成している以上、これからファブレット端末として差別化を図るなら、7インチクラスのサイズを目指さなければならなくなる。

 近年では折りたたみ端末の登場もあり、メーカーとしては競合する7インチ台のスマートフォンよりも、直接競合しにくい8インチのタブレット端末を「安価なコンテンツ消費デバイス」として注力するように変わってきている。

 このような次世代の端末の登場や技術的課題のクリア、縦長でベゼルレスの画面を持つスマートフォンがトレンドを圧巻するなど、かつて「ファブレット」と言われた端末たちはトレンドの外のものとなった。

 

 かつて大画面と言われた6インチのスマートフォンの時代は終わり、今では8インチに迫るフォルダブル端末と8インチタブレットが大画面モバイル端末としてしのぎを削っている。画面比率などは異なるが、従来よりもより大型の画面を持ちながらも、モビリティ性能を高めた映像体験デバイスの主戦場は変わりつつある。

 

最後に。ファブレット難民に未来はあるのか

 

 最後にはなるが、今もなおファブレット端末を求めるユーザーは多い。いわゆる「ズルトラ難民」「禅トラ難民」といった言葉でネット上では言われる。そのような言葉が出るくらい、多くのコアユーザーがいることが分かる。

 折りたたみ端末に多いタブレットに近いアスペクト比ではなく、あくまでスマートフォンとしてのアスペクト比で大型化した商品が求められているのだ。

 

 筆者としてもこのような大画面のスマートフォンは一定の需要があるように感じる。画面が大きい端末はその分表示領域を大きくすることができる関係で、老眼でも見やすいと言った利点を持つ。また、近年のゲーミングデバイスとしてもある程度の需要は満たせるように感じる。


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現にBlackSharkが2020年に発売したBlackShark 3 Proは7.1インチの画面を持つ大型のスマートフォンだ。

 

 近年ではサイズ感の近いスマートフォンもいくつか登場しているが、横幅が80mmを超えるものは出ておらず、完全上位互換と呼べるようなものは出てきていない。

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 近年のスマートフォンは横幅がスリムになっており、幅が広いと言われるGalaxy S22 UltraでもMate 20Xよりは狭いものとなる。

 

 彼らの言うハイエンドスペックを備え、防水防塵、ある程度のカメラ性能を持ったファブレット端末というものは、2019年頃を最後に市場では姿を見せなくなっている。ちょうどGalaxy Foldをはじめとした折りたたみ端末との登場と重なるタイミングだ。

 

 後の希望はクラウドファンディングによる資金調達で数々のニッチ端末を世に放ったUnihartzと言ったところが登場させるかどうかだろう。同社ではキーボード搭載端末や3インチでFeliCaを載せた小型端末など、かなりニッチな商品を展開している。今ではニッチとなったファブレット端末が登場する可能性はまだあるはずだ。

 今では時代の徒花とも言われてしまったファブレット端末。また数年後に思いを馳せてみると、違った見え方があるのかもしれない。