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Xiaomi Redmi Buds 4 Active レビュー 1万円クラスの接続体験がたったの2000円で体験できる最強コスパ!低音重視のワイヤレスイヤホン

 様々な製品の登場で市場をにぎわすワイヤレスイヤホン。今回はXiaomiがAmazon限定で激安の1990円で取り扱いが始まったRedmi Buds 4 Activeをレビューする。

 

圧倒的な安さから各所で話題の完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Active」をチェック

 

 市場競争が過熱する完全左右独立型イヤホンの市場。3万円を超える製品も当たり前になる中、コストパフォーマンスを重視した中国メーカーも多く登場した。

 今回はその中でも大手のXiaomiが2000円以下という小学生のお小遣いでも購入できそうな完全ワイヤレスイヤホンがある。それがRedmi Buds 4 Activeだ。

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箱は一般的なイヤホンでよく見かけるタイプのものだ

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ケースは艶消し加工となっている。価格相応の安っぽさを感じさせない仕上がりとなった。

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本体の収まりも悪くない。いわゆるAirPodsのようなもので、特段取り出しにくさもなく使いやすいものだ。

 

低域重視のサウンド。価格を考えれば優秀な仕上がり


 Redmi Buds 4 Activeの対応コーデックとしては、SBCに対応している。AACに対応しない点は惜しいが、そもそもこの価格帯でワイヤレスイヤホンという製品が少なく、ましてや大手メーカーの製品となれば皆無だ。そういう意味では妥当と評価するべきだ。ちなみにSBCでも320kbpsの情報を伝送できるため、理論上はMP3の高音質音源相当で楽しめる。

 

 イヤホンのプロセッサにはBluetooth 5.3対応のチップを採用したことで、混雑した環境でも音切れしにくくなっている。

 オーディオハードウェアについては12mm経のドライバーユニットを採用している。低域再生に重点を置いており、Xiaomi Acoustic Labにてチューニングされたサウンドとしている。そんなRedmi Buds 4 Activeを早速聴いてみることにする。今回の試聴曲はこちら

 

Red:birthmark/アイナ・ジ・エンド

Red:birthmark

Red:birthmark

  • アイナ・ジ・エンド
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

嫌いになれない。/麻倉もも

嫌いになれない。

嫌いになれない。

  • 麻倉もも
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

nexus/ClariS

nexus

nexus

  • ClariS
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

スロウリグレット/田所あずさ

スロウリグレット

スロウリグレット

  • 田所あずさ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 今回の試聴環境はスマートフォンにソニーのXperia 1 Vを採用し、SBCの環境で使用する。本機種はストリーミング環境でも単独で24bit/96kHz環境の再生が可能な機種だ。

 

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今回のレビューではXperia 1 Vを使用した

 

 Redmi Buds 4 Activeの感想として、実売価格2000円以下の商品と考えれば十分すぎるサウンドに正直驚いたところだ。低域重視ではあるが、ソリッドというわけでもなく適度に角も立たない。聞き疲れしにくいサウンドとなっており、本当に2000円以下と思えないくらいよく作り込まれたサウンドだ。

 

 高域やボーカル域は低域に埋もれ気味であるが、その分極度に廉価な機種でみられる「シャリ感」は相対的に抑えられている。聞いてて耳が痛いと感じることはないが、低域が支配的なので閉塞感を覚える方もいることだろう。

 

 最初にスロウリグレットを聴いてみる。ドラムスやベースがやや前に出てくるためか、ボーカルの低位感がやや奥まる印象がある。近年のハイエンド機に慣れてしまうとどうしても閉塞感のあるサウンドだが、この機種は2000円以下の製品であることを考えれば十分すぎるものだ。

 

 ここで曲を「nexus」、続けて「Red:birthmark」に変えてみる。低域のレスポンスがやや良くないので、軽やかにビートを刻む前者ではどうしても残響感のようなものを感じてしまう。後者では全体的にベールがかったサウンドになってしまう印象だ。ソリッドなサウンドを好む筆者とは合わないが、この辺りも価格を考えたら許せてしまう。

 

 ここで曲を「嫌いになれない。」に変えてみる。ボーカル表現は悪くないが、やや引っ込むような形となる。やはり低域が支配的と感じるが、この楽曲がスローで尖った音使いをしていないところもあり、適度に丸い低域に包まれる感覚は心地よい。少しノスタルジーなサウンドと評価してもよいだろう。何度も言うが実売2000円以下のイヤホンに求める音としては十分すぎるものだ。

 

Redmi Buds 4 Activeの機能もチェック。通話マイクのノイズキャンセリング、Google Fast Pairにも対応

 

 さて、音質についてはこの辺りにして、ここからはマイクの品質や本体の質感について書いてみる。

 Redmi Buds 4 Activeの特徴は安価ながらも通話時のノイズキャンセリングに対応している。実際に使ってみたところ、通話の音質は最新機種に劣るが、ある程度利用できることが分かった。

 

 フィット感については市場でもよく見るあの形状だ。やはりこの形状は人間工学的にもよくできているのか、TWSイヤホンの中でも上位に入る装着感だ。イヤーピースも3サイズあり、利用に合わせて調整できる。

 

 バッテリー持ちに関しては公称値で5時間となっている。実際に使ってみてもあまり悪いという印象を受けなかった。ケースを用いると最大28時間の再生が可能だ。ケースは10分急速充電で110分利用できる。

 

 Google Fast Pair対応も大きな特徴だ。極度に廉価な機種の場合は接続性や接続方法に難があるものが多いが、Redmi Buds 4 Activeはこの機能に対応する機種では恐らく最安となっている。

 この機能はAndroidスマートフォンにおいて、Googleアカウントが登録されている場合はイヤホン側もこれに紐づくものとなっている。これによって面倒なペアリングが作業がワンタップで行え、蓋を開けたら自動接続といったことが可能になる。


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接続時にポップアップが出る

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システム欄から簡単に設定できる

 

 この部分については1万円クラスのイヤホンに備わる機能となっている。これ以外にも、スマートフォンからイヤホンを探したりすることもできるようになっている。 

 

1万円クラスの接続性と充実の機能。「これでいいじゃん」と思わせてくれる商品。
 

 さて、今回レビューのRedmi Buds 4 Activeというイヤホン。音質も価格を考えれば健闘しており、Google Fast Pairや通話時のノイズキャンセリングに対応といった「機能面」はかなり充実した商品となっている。

 初めての完全ワイヤレスイヤホンという意味ではかなりお勧めできる製品だ。音の好みはさておき、ふたを開ければスマートフォンと自動接続ができる。初回セットアップも簡単に行える点は1万円以上する機種とも体験的には劣らない。

 特に2000円以下の極度に廉価な機種では日本語の説明は不十分な上に、ペアリングや接続性に難のある機種も少なくない。お試しでワイヤレスイヤホンを買ったら「使い物にならない」という意見も出やすいものだ。

 

 そのような常識をある意味打ち砕く製品であり、ワイヤレスイヤホンで最も大切な接続性というところをしっかり対応させた点は高く評価したい。特にGoogle Fast Pair対応は同価格帯のゲオなどのイヤホンにもなく、立派なアドバンテージとなっている。

 

 正直、この価格であれば「これでいいじゃん」と思わせてくれるだけのパフォーマンスを持ち合わせている。3万円の機種と比較すると確かに音質やマイクの音質で劣るが、その15倍の価格差を埋める体感ができるか?と問われると首を縦に振れないところがある。

 

 Redmi Buds 4 Activeは、はじめてのワイヤレスイヤホンにはもちろん、職場用などの2台目とりあえず買っておけとも言えるような製品だ。

 特にAndroidスマートフォンを持っている方には比較的お勧めできる製品だ。AACに対応していない点がユーザーにとっては惜しいが、安価でしっかり使える商品を求める方はチェックしてみてはいかがだろうか。