さて、アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズ内において、今回新たにグラビアスタジオの新機能として、AR撮影機能が追加された。従来のの背景撮影機能と異なり、スマートフォンのAR機能を用いて、任意の場所にアイドルを配置できる機能だ。
この機能はARkitの新しいバージョンに対応するiPhoneやiPadであれば要件を満たしているため、iPhoneやiPadユーザーは特に問題なく楽しむことができる。一方でAndroidスマートフォンでは、一部対応していないものも存在する。今回は手持ちのAndroid スマートフォンを用いて非対応機種について探ってみることにする。
- ミリシタのグラビアスタジオAR機能。必須項目はGoogle AR Core
- 一部機種はGoogle AR Coreの導入でミリシタのAR機能も使える!
- ミリシタのAR機能は楽しい!アイドルと旅の思い出にもぜひ
ミリシタのグラビアスタジオAR機能。必須項目はGoogle AR Core
基本的に日本で発売されているAndroid 端末については、多くの場合Google AR Coreがデフォルトで入っているため、今回のAR 機能は利用できる可能性が高い。一方海外から輸入した端末のうち、特に中国版と言われる端末については、このGoogle AR Coreが入っていない可能性が極めて高いのだ。
対応の有無かどうかは端末設定のアプリ一覧からGoogle AR Coreを検索してほしい。対応している端末であればインストール済み等の表示が出るはずだ。
アプリの中で「Google Play Service for AR」というものがあれば対応端末だ。この問題は解決だ。
さて、これを踏まえて現時点でARモードを利用できた機種は以下の通りだ
Galaxy S23 Ultra(海外版)
Galaxy S24 Ultra(海外版)
Galaxy Z Fold5
Galaxy Z Flip5
ASUS ROG Phone 8(海外版)
ASUS ROG Phone 7
AQUOS R8 pro
Xperia 1 V
Xperia 1 IV
Xperia Pro-I
Google Pixel 8 Pro
HONOR Magic 5 Pro(グローバル版)
Xiaomi 13T(国内版)
Motorola edge 30 Pro(国内版)
メーカー別に見るとサムソン、ソニー、シャープ、Google、ASUS、モトローラといったメーカーのスマートフォンであれば概ね対応している。また、グローバル版が存在する中国メーカーの機種では、やはり対応している可能性が高い。
また、動作は緩慢になるものの、古い機種や性能の低いミッドレンジモデルでもGoogle AR Coreさえ入っていればミリシタのARは利用できる。リズムゲームよりはスペックは求められない印象だが、推奨ラインはSnapdragon 888と同等のスペックがあれば快適に動作した。
AR機能を利用しやすい端末としては画面輝度が高く、明るい端末が直射日光下でも利用しやすい印象だ
その一方、ミリシタにて「AR機能に非対応」と表示された端末は以下の通りだ。特別表記のないものはすべて中国版だ。
vivo X100 Pro
vivo iQOO 12 Pro
Xiaomi 14 Pro
Xiaomi 13 Ultra
OnePlus 12
OnePlus Ace 2
OPPO Find X7 Ultra
OPPO Find X6 Pro
Huawei Mate 60 Pro
nubia Z60 Ultra(グローバル版)
これらの機種の特徴は全て Google AR Core非対応と出てくるものだ。確かに全て中国版のため、Google系のサービスが基本的に利用できない点は納得だ。一方でグローバルモデルのnubia Z60 Ultraだけデフォルトで利用できない点が少々疑問だ。
最新のフラグシップを使っていてこんな表示が出たらため息も出ちゃいますよね。はぁ~
一部機種はGoogle AR Coreの導入でミリシタのAR機能も使える!
実は、このような非対応の端末でもGoogle AR CoreのAPKをインストールすることで利用できる場合がある。このAPKはAPK Pureをはじめとしたサイトで配布されており、そこからダウンロードしてインストールする形となる。
一方、初回起動時はうまく動作しなかったり、本体キャッシュとの関係でモデルが正常な位置に表示されないことも確認できた。理想としてはミリシタを再インストールし、同じタイミングでGoogle AR Coreも導入すると良さそうだ。
正常にインストールできると、この画面が出てくる
さて、筆者も上記の機種にGoogle AR Coreを導入してみた結果、以下の端末ではARモードが利用できることを確認した。
vivo X100 Pro
vivo iQOO 12 Pro
OPPO Find X7 Ultra
OPPO Find X6 Pro
OnePlus 12
OnePlus Ace 2
これ以外の機種では起動しても画面がブラックアウトしたり、正常に表示されないことを確認した。特にXiaomiの端末はブラックアウトの後強制終了。Huaweiは開こうとした瞬間に強制終了、nubiaは正常に動作しないか、強制終了することを確認できた。Xiaomiの場合はグローバル版であれば問題なく動作するため、この機能を求めて購入する場合はグローバル版や日本で販売されているものが確実だ。
この結果からvivo、OPPO、OnePlusのスマートフォンであれば、中国版でも上記手順でGoogle AR Coreを導入することで、ミリシタのAR機能を遊べる可能性が高いのだ。これ以外の機種で導入できた場合はぜひSNS等で述べてほしい。
正常に起動しない例として、カメラが動作しないなどの事象を確認している
ミリシタのAR機能は楽しい!アイドルと旅の思い出にもぜひ
さて、今回の AR 対応について、筆者も長年実装を望んでいたところ、ついに形となった限りで嬉しいところだ。私服をモチーフにしたSSRの実装をはじめ、もはや「アイドルとデートでもしてこい」と言わんばかりの対応には深く感謝を申し上げたい。
筆者も何枚か撮影してきた
今回の検証にて、AR系サービスと相性の悪い中国向けの端末でも、ミリシタのAR機能が利用できることを確認できた。これは筆写のように中国から端末を輸入して動作検証を行う人間にとってはありがたい限りだ。中国で活動しているプロデューサーさんも喜ばしいことだろう。
この他にARが起動できる要件を満たしているはずなのに起動できない場面も確認できた。これは、初回起動するカメラの設定を通常と異なるものに変更している場合だ。
昨今のスマートフォンのカメラアプリでは、カメラ起動時に利用するカメラを望遠カメラや超広角カメラに変更できる機種がある。これを標準以外の設定にしていると、ミリシタのAR機能や背景撮影機能がうまく動作しないことが確認できた。
ミリシタも今年で7年目を迎える。すでに端末の性能を試験する上では頭打ちとなっており、ミリシタはSnapdragon 8 Gen 2以降の機種を買っていれば、最高ラインで快適に遊べるところまで来ている。以前ほど端末に関してシビアに考える必要がないことは事実だ。
一方で、ミリシタでも一部端末にて60fpsを超えるフレーム補間に対応しているという話が出ている。すでに筆者もROG Phone 8等でミリシタが165fpsで動作していると思わせる描写を確認している。
ROG Phone 8にて。165fpsの表記がでる
画面を見ると本体システムフレームが165fpsに対して、ゲーム内フレームレートが55fpsとなっている。これは55の3倍速=165fpsでフレーム補間処理を行っている可能性が極めて高い。もちろん、Snapdragon 8 Gen 3搭載端末なのでミリシタを最高画質で60fps張り付きで動かすこと自体は余裕な端末だ。
そのため、常に最高を更新し続けたいのであれば、端末も常に最高を目指すべきという部分は変わらない。
課金は惜しまない、端末は裏切らない
いつものように残しておきましょう。Snapdragon 8 Gen 3並びにDimensity 9300の動作検証、フレーム補完についてはもう少しデータが集まってから公表しようと思います。それでは