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最強音質スマホGRANBEATの後継機が意外なところから。MOONDROP MIAD01の発売が秒読みへ

 中国の音響メーカーMOONDROPは同社の公式Weiboアカウントにて音楽プレイヤー機能を持つスマートフォン「MIAD01」の実機を公表している。

 同社はこの機種の存在こそ発表していたが、Weiboアカウントで名前を見かけたり、グローバル向けのXで公表するなど、いよいよ正式販売が秒読み段階になった。

 

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公式サイトでは「5G HiFi Mobile Audio Device」と示されており、5G通信に対応することが明かされている。

 

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公式Xアカウントが公表した本体のレンダリング画像では、背面にデュアルカメラを採用していることがわかる。

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Weiboアカウントでは実機も公表されている。本体はパンチホールを備える現代的なディスプレイだ

 

 本体は「スマートでスリムなボディ」としており、音楽プレイヤーとしても、スマートフォンとしてもスムーズに利用できるものとしている。画面は6.7インチのOLEDが採用される。

 また、Weiboでは本機種のことを「ゲームは難しいが、大半のことはスムーズに行える」としている。ことから、プロセッサにはDimensity 7050、メモリは12GB、ストレージは256GBでSDカードが利用できることも明かされた。バッテリー容量は5000mA/hで、33Wの急速充電に対応する。

 

 この他、3.5mmイヤホンジャックのほか、4.4mmのバランスプラグを採用することも明かされた。DACやアンプ部といったオーディオハードウェア面の詳細はいまのところ公表されていない。

 

 さて、このようなスマートフォンは過去にONKYOからGRANBEATが販売されていたが、様々な要因から1世代のみで途切れてしまった。SIMカードの利用できる音楽プレイヤーも「音質」を考慮すると採用は見送られることが大半で、4G対応の音楽プレイヤーで最新のものはHibyのR8SSという頭のネジが吹き飛んだ音楽プレイヤーしかない。

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Hiby R8SSは500gオーバーの重量のため、その重さはもはや鈍器である。残念ながら後継モデルはセルラー通信に非対応だ

 

 昨今の音楽シーンはストリーミングアプリによるものも多く占めており、必ずしもローカルストレージに保存した音楽を再生するだけではなくなってきている。

 一方で、ストリーミングに対応するため、Androidを搭載した音楽プレイヤーは音質を優先した結果、枯れた技術である旧世代のプロセッサを使っているものが大半だ。そのため、音質面ではプラスでもアプリの動作ではマイナスになる。Spotifyなども明らかにもっさりしていることが多いのだ。

 この理由は明らかに非力なプロセッサだ。今年発売の機種ですら未だに2018年発表のSnapdragon 660を擦り続けている。スマートフォンでは考えられないことが起こっているのだ。

 

 さて、MOONDROPは多くのイヤホンやヘッドホン、USB DACなどを展開しており、かわいい女の子のパッケージで日本でも著名なメーカーだ。むしろ「中国メーカーのかわいい女の子イヤホン」の源流といってもいい存在だ。

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MOONDROP KXXSは色んな意味で衝撃的だったイヤホンだ

 

 ここで、MOONDROPがこのようなスマートフォンを出すことで、中国の音楽プレイヤー老舗のFiioやShanling、Hibyといったメーカーが続いてくるものと考える。5G通信対応という時点で、ある程度の性能は確保されているので、もっさり感も改善されることだ。

 

 HiFiスマホとも評価できる新しいジャンルの到来は、スマホオタクかつ、10年以上有線のイヤホンを追い続けたマニアでもある筆者にとって期待が止まらない。GRANBEATの後継を求めてHiby R8SSという鈍器まで行ってしまった筆者としては、是非ともほしい1台だ。正式発表を待ちたい。

 

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