はやぽんログ!

使ったスマホは300台以上。スマホネイティブ世代のライターが独自の視点でレビューやニュース、コラムを発信中!

シャープの新型スマートフォン「AQUOS R9」発表!ライカ提携カメラ、前衛的なデザイン、Snapdragon 7+ Gen 3採用のスマートフォン

 シャープは本日、最新スマートフォンである「AQUOS R9」を発表した。7月中旬以降の発売を予定しており、取り扱いキャリアや価格は現時点では未定だが、直販では10万円前後を想定しているとした。

f:id:hayaponlog:20240508112224p:image

今回はフルモデルチェンジでの展開だ

 

 

 

ライカカメラは続投。スピーカーと放熱も強化したAQUOS R9

 

 AQUOS R9はデザインが従来から一新され、 デザイナー・三宅一成氏が設立した「miyake design」監修による前衛的なデザインになった。

 

SoC:Snapdpagon 7+ Gen 3

メモリ:12GB

ストレージ:256GB+SDカード対応

画面

6.5インチ Pro IGZO OLED FHD+解像度

240Hzフレームレート対応 LPTO制御対応


カメラ

メインカメラ:5030万画素 f1.9(換算23mm)
超広角カメラ:5030万画素 f2.2(換算13mm)

フロントカメラ:5030万画素


OS:Android 14


バッテリー:5000mAh

カラー:グリーン、ホワイト

 

 

 AQUOS R8ではSoCがSnapdragon 7+ Gen 3を採用。アッパーミドル向けのSoCではあるものの、Snapdragon 8 Gen 2などに近いスペックを持ち合わせる。また、仮想メモリ機能も備え、最大で8GBの容量を割り当てることができる。

 冷却面は同社初のペイパーチャンバーを採用し、大幅に強化された。 長時間の動画撮影など負荷の大きい処理を行う場面でも軽快なパフォーマンスが継続するとしている。

 

 画面サイズは6.5インチのPro IGZO OLEDを採用。従来のAQUOS R8 proとR8の中間としており、ある意味で「いいところどり」と評価したい。

 

  AQUOSシリーズのスマートフォンとしては最大サイズのスピーカーを上下に配置。それぞれの音が干渉しないよう、スピーカーを本体内部の機構から独立させたBOX構造とすることで、大迫力でありながらクリアなステレオサウンドを実現したという。

 BluetoothオーディオはクアルコムのSnapdragon Soundにも対応し「音に弱い」と言われたAQUOSからのイメージ脱却を図った。


 売りのカメラ性能はライカカメラ社が監修。Xiaomiのライカ監修フラグシップの投入が噂されているが、過去にライカ監修スマホはオーバーラップしたことがあるため、発表時期を考えれば共存自体は可能だ。

 メインカメラは5030万画素、1/1.55型のイメージセンサーに加え、5030万画素の超広角カメラも備える。レンズはライカの「HEKTOR(ヘクトール)」を冠し、ライカチューニングとなっている点は上位モデルといった佇まいだ。今回はAQUOS sense8同様に光学式の手ぶれ補正も備える。

f:id:hayaponlog:20240508121517j:image

特徴的なカメラ周りのデザインだ。ヘクトールなどのロゴはカメラの黒い部分に円形に刻まれる

 

 動画撮影では、遠近感のある撮影ができるシネマティックモードや夜間でも明るく撮影できるナイトビデオモードを搭載。電子式手ブレ補正と光学式手ブレ補正を併用するハイブリッド補正にも対応したことで、ブレが少なく安定感のある動画を撮影できるとした。

 

 日本でもニーズの大きいSDカードスロットやイヤホンジャックを備え、同社の上位モデルとしては引き続き「MIL-SDT810」規格に対応。ある意味世界一タフなライカライセンススマホとなっている。eSIMも利用することができ、DSDVにも対応だ。

    

AQUOS R9シリーズは心機一転を図った「バランスのいい」スマートフォン

 

 率直に言わせてもらうと、AQUOS R9は読者の皆さんが思うものとは違うものになったかもしれない。プロセッサもフラグシップではなくなり、デザインもかなり前衛的なものへと変化した。

 

 一方で懸案となっていたコストの兼ね合いは、プロセッサグレードを落としたことで落ち着いたものになると考えられる。従来よりも、より手に取りやすい機種に進化したと捉えることが適切だ。スペックも必要十分でカメラ性能も高い。防水防塵耐衝撃におサイフケータイと必要な要素はしっかり備えている。AIによる通話の応答機能などの流行りものも取り込み、過去の機種と比較しても一番ちょうどよくバランスのいい仕上がりだ。

 

 また、Xiaomiとの兼ね合いからライカライセンスの動向も気になったが、今回はなんとかねじ込めた形と評価したい。LEITZ表記ではなくLEICA表記に変更となった点は気になるところ。ライカの主張が小さくなる点やデザインのフルモデルチェンジが図られた点は、心機一転を図った2021年のファーウェイに被るところがある。この機種が最後のライカモデルになるかもしれない懸念は残ることになる。

 

 AQUOS R9の価格や発売日まではまだ時間がある。製品としてじっくり検討していきたいところだ。

corporate.jp.sharp