どうも。久しぶりにダイナミック型のイヤホンを欲する時はありますよね。分かります、その気持ち。そんな今回のレビューはMoondrop KXXSです。
ツイッタランドのイヤホンガチ勢の方に勧められたのでとりあえず買ってみました。
お前らが良いって言うから買ったぞ。たのしみだ pic.twitter.com/qNeUqWLRQS
— はやぽん! (@H8P0NP) 2020年5月15日
Moondrop KXXSを簡単に紹介!
これは水月雨という中国メーカーのイヤホンです。金属筐体のラインナップが多いメーカーですが、特に注目度の高い機種がこのKXXSです。
構成としてはシンプルなシングルダイナミックとなり、ダイヤモンドライク振動板とある。どうやら説明だとカーボンコートの振動板のようですね。
パッケージデザインの女の子が可愛いですね。このメーカーには担当者にこういうのが好きな方でもいるのでしょうか。
すごくオシャレですね。ちなみにこれ「ポストカード」が付属しています。
金属筐体の美しいモデルです。
付属品は豪華です。耳垢フィルタの予備まで付けてくれる良心的な点がいいですね。
Moondrop KXXSを聴いてみた
今回のレビューでつかう試聴曲はこちら
アイドルマスターミリオンライブより
プリムラ/ウィルゴ
強い。てか、この青盤は収録曲がえぐい…。ミリオンライブに興味のある方はぜひ買ってください。
アイドルマスターシンデレラガールズより
バベル/Dimension-3
初見から強い。筆者も対してゲーム内のイベントは走らないくせして、この曲はハマってしまったためそこそこ回った。配信が早かったのが唯一の救いだろう。
何より、7th名古屋公演で披露された時のアレ。ねーもう…なんという破壊力でしょうか。
担当Pが「我々の言語でこれを表現するには言葉が足りない」と言うくらいの語彙の消失っぷりです。そのくらいのインパクトを与えられた…と。
これは現在公開されているBDのティザー映像を見ていただければ、その片鱗がわかるだろう。これを現地で見てしまった彼らは何を思ったのかを。ちなみに私も語彙が消滅してました。
アイドルマスターシンデレラガールズより
サニードロップ/大槻唯(CV.山下七海)
大槻唯ちゃんの2曲目の楽曲となります。
多くの人はCメロ明けの「ここだよダーリン」でアゥ!となるはずですね。筆者は名古屋公演で蒸発した曲です。
スロウリグレット/田所あずさ
いつものです。
プレイヤーはAK300を使用します。
聴いてみると、普通に音がいいですね。なるほど、ツイッタランドのイヤホン好きの皆さんが勧めるわけですね。一言でまとめれば「やや低音よりのフラット?サウンド」という所でしょうか。
高域はさほど伸びるという感覚はありませんが、見晴らしが良いですね。よくあるハイレゾ対応機のように変に強調されてない点も良いでしょう。
中域(ボーカル域)に関してはここが前に出てくる印象がありますね。普段BA型のイヤホンばかり聴いてるせいか、ものすごくマイルドで聴きやすく感じます。ダイナミック型のいい所です。
低域は出てはいますが、決して上記の音域にマスキングするようなことがないですね。とても上手くチューニングされています。バベルやサニードロップと言った楽曲でも非常に心地よいです。
個人的に特筆するとすれば、空間表現の上手さでしょうか。サウンドステージの広さならソニーの名器MDR-EX1000にも匹敵するレベルのものです。周波数特性的にEX1000のようなピークがないため、若干種類としては違いますが、ここは特筆できます。
あと書いておくとすれば、聴き疲れしにくい点と意外と音量が取りにくい機種ということでしょうか。
KXXSを聴いてみて
— はやぽん! (@H8P0NP) 2020年5月16日
なるほど。箱出しでこれだけ鳴るならここのオーディオ初心者の皆さんが勧めるのもわかる。
ウォームでもドライでも無い。モニターのような傾向でもないし、金属筐体独特の響きも抑え目。
でも非常に心地よい…得意不得意が無いとといえば良いか。これが2万なら実質無料だしかわいい
Twitterでもこんな感想ですね。
Moondrop KXXSの総評
確かにこの音は知っておいた方がいいかもしれませんね。ある種の基準になるかと。それ故に、ここまで書いて出た結論はとても無難なイヤホンと言ったところでした。
なんて言いましょうか。「誰に聴かせても80点の評価を貰えるイヤホン」と言うべきでしょうか。上記に書いたことを要約すると「癖がなくて聴きやすい」と言ったところで、近年の中華機によくある派手目な音とは真反対の音と言うべきでしょう。
適度に広いサウンドステージで、マスキングしない心地よい低域。刺さらず主張も激しくない中高音域。 長時間のリスニングに適したイヤホンと言えばこれになる。非常に多くの人に勧められるイヤホンとなっているでしょう。
居酒屋で初手に注文する「とりあえずビール」に近い安心感と、共通認識の「うまい」に通ずるものがあります。恐らく、このイヤホンの音が苦手な人よりもビールが苦手な人の方が多いと思いますよ(笑)
そんなこともあってか、何度聴いても「おお!?」となるようなことが少なかった。だが、リケーブルしたら思った以上に変化のあった機種でした。標準ケーブルでも十分なクオリティだとは思いますが、ここにオーディオ的な楽しさを持ってたのか…と。
ケーブルの順応度と言えばUltimate Ears UE 10Proに近いものを感じますね。怖いですねこの子。ちょっと高いイヤホンを手にした人をリケーブル沼に叩き込みそうな勢いの子です。
筆者からは「とりあえずビールの感覚で買っておけ」とでも書いておきます。ちょっと高いイヤホンに興味がある方にはもちろん、色々イヤホンを物色してる絶賛スパイラル中の皆さんを2Pinリケーブル沼に突っ込める楽しめる機種ですね。
まぁ、後者の方ならホントに「とりあえずビール」の感覚で買ってそうですが…筆者にはできませんよ。現在は日本でも正規販売されているので、e☆イヤホンさん等で試聴もできます。中華イヤホンも簡単に買えるいい時代になったものです。
ちなみにメーカーでは「100時間の慣らし運転」が必要と謳っていますが、箱出しでも十分鳴ってくれてますね。まだ20時間ほどしか聴けてないですが、これは気になりますね。