今日は体験記ということで、久しぶりのお祭りになりました。ソフトバンクのAQUOS Zero 2についてです。
- 21,984円で買えるハイエンドスマートフォン
- 移動機物品購入ができるようになってから数少ない大幅値引き
- 購入レポート
- 田舎の店舗だから買えるは甘かった
- 在庫のあった量販店さんでの対応
- 在庫のあったSoftBankショップでの対応
- ケータイショップの悲痛を聞く
- 店舗によって対応が割れる理由がわかった1日だった
- SoftBankで端末のみの買い方
21,984円で買えるハイエンドスマートフォン
噂のアレ pic.twitter.com/2Ry8jqFroT
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
実はここ数日話題になっていたのがこれです。AQUOS Zero 2のソフトバンク版が突然とも言える値下げが行われ、今年1月発売で10万クラスの端末が一括21,984円という破格の値段での購入ができました。
筆者も目をつけたときには既に都会の店舗は完売のようで、Twitterのフォロワーさんと共に県内全てのソフトバンクショップや家電量販店に電話をかけて在庫を確認しました。結果はほぼ全滅でした。
AQUOS Zero 2を求めての旅(片道120km) pic.twitter.com/wemJV6cOn4
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
やっとのこさ見つけた店舗はなんと120kmも離れた僻地でしたが、依頼分とフォロワーさんと私の分の3台をなんとか無事に確保できました。安いケータイを求めてあちこちのショップに問い合わせて巡ったりする。数年ぶりにいわゆる「ケータイ乞食」をしたような感覚になりましたね。
結果報告
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
対戦ありがとうございました。 pic.twitter.com/z8aMDD7WGU
移動機物品購入ができるようになってから数少ない大幅値引き
ここ最近で大きかったのは4月のドコモ版Huawei P30 Proの大幅値引き(実質半額)、そして突如中古市場にロット単位で溢れ出したSoftBank版SONY Xperia 1(実質半額)、そしてこのSoftBank版SHARP AQUOS Zero 2(実質1/4)の三つ。
上の2つと決定的に違うのは値引率もそうですが、AQUOS Zero 2は後継がまだ未発表の現行最新モデルであることです。
しかもリリースは今年の1月で、docomoとauでは現役で普通に販売されているのです。そして、移動機物品購入も可能になったことから契約無しの端末のみで購入が可能になりました。さらには、SIMロック解除の義務化もあって一括購入及び分割クレジット払いなら即日SIMロック解除ができるようになりました。
そのルールが適用になってからのハイエンド機の恐ろしいくらいの値下げでしたので、お祭りのごとく話題となりました。
購入レポート
今回の目標は3台(筆者と車を出してくれたフォロワーさん。あと離島で買えず…と言うことで依頼されていた1台)を求めて買いに行きました。なお、この時点でオンラインショップは在庫切れでした。
大型量販店はヨドバシカメラさんクラスの量販店さんに問い合わせましたが、やはり「予約分」でいっぱいでした。
ソフトバンクショップではある程度の田舎だからとタカをくくって電話するとことごとく在庫は「取り置き済み」となっていました。皆さんほんとに仕事が早い。28店舗全てに電話したところ「取り置き分しかない」が11店舗「そもそも在庫どころかモノすらない」が15店舗でした。結果2店舗が残るのですが、1店舗はのちに書く通り事件が起こります。
田舎の店舗だから買えるは甘かった
ネット上では「田舎なら人が少ないから買える」との声が多かったです。結果から行くとそんな旨いお話はなかったです。まず、田舎の店舗はSoftBankショップにしろ、家電量販店にしてもAQUOS Zero 2の現物すらありませんでした。仮に買おうとしても取り寄せと言われるわけですからね。そのため、在庫のない店舗にひたすら電話をかけてしまう結果となったのです。
そして、事件が起こるのです。あるソフトバンクショップより「在庫がある」と言われたので伺いました。もちろん、事前に「移動機物品購入」という形で購入がしたいと伝えてあります。
ただ、その店舗が最初に提示したのは「新規契約で施策組めば48回分割総額1,984円にPayPayバックでお安くできますが…」というご案内。もちろん今回は新規契約する気は無いですので、こちらから「移動機物品購入」と告げたら数分後に「こちらの手違いでお客様に提供できる在庫がありませんでした」と一言。
は????????
いやいや。片道60km近く離れた店舗まで行って電話確認して伺ったはずなのにそれは無い。人の心がないです。その上、店舗では30分ほど待たせられたのである。どうやらこのスマホの在庫は人によって消滅したり復活したりするらしいです。
ちなみに現時点でZero 2の成果
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
新潟県内のSBショップをあたる→2件残して全滅
新潟県内の家電量販店をあたる→1件残して全滅
うち量販店にて1台確保
SBショップは1件は行ったところ端末のみの購入と伝えたら突如在庫が消えるハプニングが発生
もう1件で確約を結び片道120kmの旅に出た←イマココ
在庫のあった量販店さんでの対応
電話で問い合わせたときは存在していた在庫が店舗に行ったら突然消滅するという。まさに現地に行って確認してみないとわからない。まさにシュレディンガーのAQUOS Zero 2でしたが、量販店さんの対応はとてもご丁寧で迅速な対応でした。
到着したら早くもスタッフさん本体を持って登場。移動機物品購入と伝えたからか契約内容、保証がつけれないことなどの確認事項は「お客様でしたら事前にご確認済みですよね」という形で最低事項の説明のみでした。おかげで坦々と進み手続きは光の速さで終了。
購入自体は5分ほどでした。SIMロック解除の手続きも同時に行えたので満足。量販店でしたが、事務手数料や頭金?のようなものも取られることなく21,984円の定価にて購入できました。
やりました pic.twitter.com/9BMsTAGCJ9
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
在庫のあったSoftBankショップでの対応
この店舗は片っ端からかけてたときに「確認して折り返す」と言ってくれた店舗でした。フォロワーさんが別途連絡して在庫を確約したので移動。この時点ではまだ1台しか確保できていなかった。とりあえずこれでフォロワーさんの分は無事確保できました。が…店舗からは2台までしか出せないと言われました。
なぜ???
確約してるのになんで買えないの?
まーた在庫が増えたら減ったりするのか?
と思いますでしょう。
でもこれには理由があるんです。
ケータイショップの悲痛を聞く
私もこのような界隈にいるが故に、ケータイショップの店員さんの知り合いは多くいます。ケータイショップは9割以上が代理店形式となっています。そして、これらは売り上げなどに応じてランク付けされています。
例えば特定の機種を売れば加点、これをMNPで転入できれば加点。さらに大容量プラン加入やアクセサリーやとかも売れれば加点という形でポイントを得て、最終的にこのポイントでお店のランクが決まります。
これは以前に別の店舗でLG G8Xバブルの時に聞いたのですが、移動機物品購入はポイントが低いというものでした。この時にざっくりでしたが「移動機物品購入はプラン変更とほとんど変わらない」と言われたのです。
もうお察しするしかありません。お店側としてはポイントを得るためにはMNPや新規などで学割等の施策を組んだ方がいいのです。仮にこれなら端末価格を実質1円以下で売ったとしても2.2万円で本体だけ売るよりも得るポイントは大きいのです。
その上で店舗に残る粗利なんて雀の涙もいいところですから…G8Xの頃はランクの低い店舗だと、移動機物品販売は粗利で店舗には数百円しか残らないという話も聞いたことがあります。
今回の店舗も上記のようなものを感じさせるような悲痛さを聞いてキャリアに振り回される大変な立場というのが改めてわかる瞬間でした。それでも私ら1人に1台は回してくれた形になったのは感謝しかありません。この店舗で2台買えれば当初の目標は達成でしたので、そこはスタッフさんの要望通り1つ残すことにしました。
対応してくださったスタッフさんは非常に丁寧に対応してくださったので本当に嬉しかったです。人の心のないSoftBankショップに在庫消滅をやられた後でしたので、本当にうれしかった。もちろんこちらも頭金なしで購入できました。
てことでAQUOS Zero 2生えました#はぁ〜また買っちゃった pic.twitter.com/EroQ2ULshT
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年9月6日
店舗によって対応が割れる理由がわかった1日だった
このAQUOS Zero 2ですが、店舗によっては移動機物品購入が「なぜか」できなかったり、謎の事務手数料が乗せられたりしたとの投稿がされてます。もちろん。移動機物品購入のスコアや粗利がかなり低いと言うのは重々承知でしたので、私の行った店舗含めてそのような客に出し渋った店舗もあるのではないですかね。
実際私の行った店舗も恐らく本音は「端末だけでは売りたくない」だったと思います。そりゃ、今年リリースのハイエンドで3G乗り換えではなく、普通の新規やMNPでもプランを組めば一括0円もできなくない値段設定となった機種な訳です。
そのため、取れるスコアから考えれば値下げ規制の厳しい昨今においてこのような機種の存在は「ショップにとってはとても貴重なタマ」なのです。そんな貴重なタマを客単価の安い連中に無闇に使いたくはないわけです。
我々がMNPでの乗り換えで使うSIMを「タマ」というのに考えは似てるかもしれません。その中でも今回のような機種は今でいうところの3G回線や少し前のPHS回線のSIMと同じくらい貴重なのです。私もそんな回線をGalaxy A20 一括0円なんかのしょっぱいものには使いたくはないですので。
消費者の求めるものと反するものにはなりますが、それがキャリアショップが生きるための歪な形態です。 個人的にはキャリアの規制がどうのいうよりも、このキャリアショップの仕組みをなんとかしてあげないと誰も幸せにならないと思うのですが。
SoftBankで端末のみの買い方
今回のような移動機物品販売での購入の場合、必要なものは以下の通りになります。
・現金またはクレジットカードか銀行口座
・身分証明書(運転免許証とか)
現金払い、もしくはクレジットカード分割の場合は即日SIMロック解除が可能です。購入時のSIMロック解除は無料ですので、合わせて行いましょう。
端末には「端末管理番号」が振られ、こちらがMySoftbankに照会できる電話番号代わりのものとなっています。分割購入時はお支払い金額等の確認や残積支払いがここで行えます。また、移動機物品販売の場合は紛失や故障保証などのキャリアサービスに加入することができません。ご注意ください。
電話で予約したりしてると店頭での対応がスムーズです。私の場合は5分ほどで終了しました。
今回は無事に購入こそできましたが、世間では既に大量のAQUOS Zero 2がフリマアプリなどで転売されて市場に流れています。ソフトバンクの在庫もほとんど無いようで、一過性のバブルのようなものという形でした。
その一方で、総務省の規制がまた入り今後はキャリアが捨て値での端末の投げ売りができなくなる方向となっています。もしかしたら、もうこのようなあらかさまな値下げによるお祭りが見れないとなるのは寂しいところですね。
さて次回はAQUOS Zero 2のレビューの予定です。
それでは