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motorola razr 5G レビュー カバーディスプレイの使い勝手が最高すぎるスマートフォン

 今回はrazr 5Gを買ってしまったので、ファーストインプレとかをまとめてみようと思う。

 

 

 

motorola razr 5Gをざっくり解説

 

 これはモトローラが発売した縦折りタイプの折りたたみ(フォルダブル)スマホだ。海外では4Gモデルと言われる、初代razrが展開されていたが、昨年スペックアップをした5G対応版が登場した。


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今回、その5G版がついに国内でも発売された形となる

 

新しいのに懐かしい。人々を魅了するrazr 5Gの特徴的なデザイン

 

 筆者としてはサムスンのGalaxy Z Flipという同様のコンセプトを持つ端末を持っているので、買う意味あるのかな??というものが正直な感想だった。

 以前からTwitterのフォロワーさんに「いいスマホだよ」と揺さぶられてはおり、興味のあるスマートフォンだった。

 

 初代では気になった閉じる際のヒンジの音などの気になるのもあったが、結局最後は携帯電話研究家の山根博士の熱いプレゼンを見てしまった結果…購入意欲が爆上がり。そのため、購入理由の8割くらいがデザインとなる。なんと言ってもカッコいい無骨なデザインだ。


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まず箱からかっこいい。すばらしい。なんてことでしょう


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テープのデザインやパッケージの作り込みから気合いを感じる商品だ。

 


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開封したらこれだよ。かっこよすぎませんか。

 

 しかもこのスタンドは下部に空間があり、本体スピーカーの音量を多少は大きくできるものになる。「ただの箱」で終わらない点にも注目してほしい。


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端末についてはかつて販売されていたフィーチャーファンであるrazrシリーズを踏襲しており、随所にその様子が伝わる。


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ヒンジ周りのデザインも凝っており、所有感を満たすものになる。

 

 

Galaxy Z Flipには無い大画面のカバーディスプレイがrazr 5G最大の特徴

 

 razr 5Gの特徴は大画面のカバーディスプレイだ。Galaxy Z Flipには通知用のサブディスプレイがある程度だったが、こちらは2.8インチの大画面となる。

 ここでは主に画面を閉じた状態でも通知の表示、着信内容の確認、動画視聴、メールやSNSのクイック返信、セルフィーのプレビュー画面と言ったことができる。


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もちろんアプリの起動も可能で、筆者が試した限りではリズムゲームのミリシタも動作した。YouTubeやTwitterをはじめとした多くのアプリがこの画面でも動作する。

 

 

 閉じでコンパクト、開いて大画面というコンセプトは縦に折れるGalaxy Foldが近いものと言えるだろうか。

 電源ボタンは本体左上となり、展開時には使いにくいポジションになるが、そこは、本体背面の指紋センサーでロック解除、画面点灯が可能なので運用面でカバーできる

 

「閉じてコンパクト。開いて大画面」の折りたたみスマホには未来を感じる

 

 Galaxy Z Flipを使ってるからこそこの魅力は重々承知しており、やはり縦長となるスマートフォンをコンパクトに折りたためるのは大きい。


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閉じて小さく、開いて大きく。やっぱりこの片手に収まるのがいいのだ。

 

 razr 5GではHuawei Mate X2と同様にヒンジ部の画面を滴型に変形させてヒンジにしまい込むように折り畳む機構(ティアドロップ方式)となる。そのため、画面の展開時には折り目が目立ちにくいという利点を持っており、Galaxy系の折りたたみスマホとの差別化が図られている。

 

 この機構のためGalaxy Z Flipのような90度曲げた状態で保持すると言ったことはできない。独特のメカ機構のため折り曲げ時は画面から若干「軋むような音」がする点も人によっては気になることだ。

 筆者としては、基本的に展開しての使用がメインなら、どちらの機種を選んでも使い勝手に大差はないと考える。


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このrazr 5GはBOE製のパネルを搭載しており、画面を変形させてしまいこむ様子がわかる。

 

 
razr 5Gの惜しいところはOSソフトウェアの追い込み

 

 さて、razr 5Gを使い始めて2日ほど経過したが、ファーストインプレッションとしては「もう少し完成度が欲しいな」という印象だ。折りたたみスマホではGalaxyの「One UI」がソフトウェア面でリードしており、それに比べてしまうと惜しい点も感じた次第だ。

 

 例えば、ソフトウェア面ではUIがプレーンAndroidなので画面分割が呼び出しにくい点、大画面時での分割のしにくさなど少々ソフトウェアには物足りなさは感じた。

 

 ハードウェアとしては、画面の切り掛けが大きいが故にステータスバーで多くの面積が使われてしまう点だ。Thin(アゴ)の部分がデザインや設計的にも大きく出ておりスワイプジェスチャーや文字入力がやりにくい点だろうか。

 

 そのため、6.2インチの大画面ながら実行範囲は6インチくらいとやや惜しい結果に。Thinのデザインも含めてやや画面が小さく見えるのも相まっていると感じる。

 

 そのような難点がありながらも、Galaxy Z Flipにはない実用可能なサブディスプレイ。隙間なく完全に折りたためる点と言ったところもありそれぞれ一長一短と言えるところだ。

 

 基本性能としてはSnapdragon 765 5Gにメモリは8GB搭載。LG WINGやPixel 5に近いものになっていふため、スペック不足感は感じられず過敏に動作するものとなる。

写真はこんな感じで比較的綺麗に撮影できる。シングルカメラなのがやや惜しいが、デザインを取ればまぁこうなるかなと。

 

razr 5Gのソフトバンク版ってどうなの?

 

 実は今回、けしからん店舗の割引を受けた結果なんとオープンマーケット版よりもお安く買えてしまう結果になった。この機種、auのGalaxy Z Flipでは不可能なMNPの割引が効くので値段の高さはさほど感じない。

 

 実際のところ、ソフトバンク版ではeSIMが塞がれたシングルSIM仕様で料金も若干高いとか言う「誰が買うのかこのクソ仕様」という声も見受けられた。蓋を開けると型番はグローバル版同様のXT2071-4となり、ソフトバンク独自の型番は振り分けられていないのだ。

 

 

 その理由は、なんとソフトウェアでeSIMを潰してるというもの。それでもデュアルSIMの痕跡が大きく残っており雑さまでを感じる。

 ソフトバンクがカスタマイズしているRedmi Note 9Tの時の作り込みはどこへ行ったのだろうか。あまり大きな声では言えないが、ごにょごにょすれば使えるんじゃね?なんて気もしなくはない。

 

 ソフトバンクで買う利点は店頭のポイント還元や割引を併用してお安く買うのを狙う点。ケータイ保証を確実につけられて、万一の場合も満額負担してくれる点でしょうかね。

 あとは2年後に確実に半額で引き取ってくれる点も大きい。Galaxy Z Flipを見てわかるように、2年後に半額で売れるかと言われると…保証はできない。

 

motorola razr 5Gは懐かしいけどどこか新しい。そんなスマホ

 

 motorolaが送り出したもうひとつの縦折りタイプのフォルダブルスマホとなるこの機種。Galaxy Z Flipの時に記した「日本ではこっちが流行るのでは?」というのが形になりそうな雰囲気だ。

 

 もちろん価格面とかのハードルはあるが、今回は日本おけるフォルダブル端末としては初のオープンマーケット展開もあってかなり攻めた形となる。

 

サブディスプレイによる閉じた時でも使える使い勝手の良さ

 

往年のデザインを彷彿とさせるレトロながらも現代的なデザイン

 

人と違うスマホを持ちたい方

 

 

 razr 5Gはこれらを求めるユーザーにオススメできる「カッコいい」スマートフォンだ。最近好調のモトローラについて、海外展開のedgeシリーズやMoto modsスマホも展開して欲しいなも思うところだ。