どうも今回はドコモでスマホを買ったお話です。こんなことってあるんですね。
- 久しぶりの端末単体購入をしたら1時間半以上も購入に時間がかかった!
- やってることは新規契約と同等だったドコモでのスマホ単体購入
- 無理のあるやり方でのドコモのスマホ単体販売
- ほかのキャリアはどうなのか?
- 最後に:色々無理があるドコモの白ロム購入
久しぶりの端末単体購入をしたら1時間半以上も購入に時間がかかった!
お、うめうめ pic.twitter.com/etDokuBQnw
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年7月31日
たまたま近所にiPhone SE 第二世代を移動機購入でも、22,001円で購入できる量販店を確認したので購入に至った。その際に時間がかかると言われたので「まぁ、30分くらいかな」という気でいたが、実際は1時間半以上手続きに時間がかかった。以前、ソフトバンクやauでやった時はものの10分程度だったのに。
やってることは新規契約と同等だったドコモでのスマホ単体購入
スマートフォンを現金で買うだけで、なぜ1時間半以上もかかるのか。今回のものはいわゆる契約なし。スマホ本体のみ購入となる。普通に考えれば店頭に置いてある商品を購入するのと何も変わらないわけで、ものの数分で終わるはずだ。
これの原因として、やっていくうちに理解したが、ドコモの場合は端末のみの購入が回線の新規契約と手順や登録が同じというのが挙げられる。ドコモの場合はどうもスマホ単体で購入しようにも、一度新規契約でシステム上に登録しないといけないようだ。
このため、新規契約となってるので契約しないにも関わらずSIMカードがセットで出てくる。後述の解除手続きを行うのでカード自体は配られないが、1度なんらかの電話番号を発行してることには変わりない。
システム上では新規契約という扱いになるため、スマホ単体の購入でも運転免許証等の身分証明証、支払い先情報登録のためのクレジットカードもしくはキャッシュカードの提示も必要になる。
そのため、スマホを一括で購入する場合でも「回線契約審査」が入り、場合によっては審査で弾かれて購入できないということもある。加えて、新規契約という扱いのため、未成年の購入はかなり難しいと思われる。
結果としてスマホを買うだけでも書面等への記入、システム登録、審査、端末の動作確認…でまぁ概ね並の店舗で予約しても30分はかかる構成となる。今回は量販店でしたので、そこそこ空いてたとは言えど1時間近くかかった。
ドコモの移動機購入のダメな点
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年7月31日
・新規契約を行って解除するという役所の要望を既存システムに無理やり組み込んだかのような邪悪なもので、必然的に新規審査が入るダメ仕様(人によっては審査落ちする)
・無理やり新規契約にしてるので、タイミングによっては事務手数料が擬似的に発生する(後日返金)
無理のあるやり方でのドコモのスマホ単体販売
先ほどドコモでスマホ単体で買うには「新規契約と同じ登録」をしてると記した。では、次に行われるのはなにかと言うと…簡単に言えば「プラン変更」となる。
これは、先ほど行われた新規契約にて登録したものを、スマホ単体購入専用の登録に切り替えるというものだ。そのため、書面も5G/Xi契約内容変更書みたいなものが出てくる。こちらにも別途必要事項の記入が必要となるが、この登録がなんだかんだ30分くらいかかる。
悲報:ドコモの移動機購入
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年7月31日
ま だ 手 続 き お わ ら ん
更には「まれに起こる」と説明された点で気になるものは、更新月の近くなどでは、場合によって契約事務手数料や利用料金の日割り分が請求されてしまう可能性があるというものだ。もし、このように引き落とされた場合は、予め指定した銀行口座に2ヶ月後に返金されるとのことだ。それもめちゃくちゃな話だとは思うが。
スマホ1台を現金置いてポンと買うのに1時間45分もかかるお店
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年7月31日
NTTドコモとその販売店 pic.twitter.com/PkrFrYzFH7
そんな訳で、書面記入が5分くらい、待ち時間1時間半近く…晴れてiPhoneを購入できた。要するに簡単にまとめると以下のような手順となる。
1.商品を選ぶ
2.端末だけで買う場合もドコモのシステムに登録するため新規契約と同等の手順を取るため、購入とは思えない時間がかかる。
3.新規契約としたものを変更しスマホ単体で購入したことにするためのプラン変更の手順をとる
4.晴れて登録、処理が終わり現金等で支払いをして商品を持ち帰る。
ドコモの移動機購入
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年7月31日
1.移動機のシステムがあってないので、新規契約で一度システムに通します(一括でも契約審査あり、だいたい30〜50分、身分証、クレカもしくはキャッシュカードの提示が必須、お店によっては書面記入が必要)
2.契約後の回線を解除する手続きをします(20分程度)
誰が買うねんこれw
ほかのキャリアはどうなのか?
ここまでドコモで買うとこのザマになると記したが、auやソフトバンクはどうなのか?という疑問が出る。結論を言うと、auやソフトバンクはものの10分程度でサクッと終わる。今回のようなドコモみたいに1時間以上待たされることは基本ない。
auやソフトバンクでは、システム登録に使うのが電話番号ではなく「端末管理番号」を割り当てて登録している。そのため、ドコモのような新規契約に似た回りくどい事もしておらず、普通に店頭で商品を買うのとあまり変わらないものになりつつある。
auやソフトバンクは端末管理番号とパスワードでマイページにも入れ、そこからSIMロック解除の手続き等もできる。分割購入した場合はこのマイページで支払状況の確認も可能だ。
最後に:色々無理があるドコモの白ロム購入
一昨年からの「キャリアのスマートフォンも契約なしでの購入ができるようにする」という総務省のお達しが入り、どこのキャリアでも契約なしでスマホやタブレットを購入することができるようになった。
auやソフトバンクは以前は購入できなかったため専用の登録となったものの、ドコモの場合は言わゆる※白ロム購入ができなかった訳ではなく、基本メニューにないだけのイレギュラー対応で可能と言えるものであった。
事実、2年前の契約なし購入義務化の前に、キャリアショップで白ロム購入された方の記事も残っている。他のキャリアが規制後は単体購入しやすい環境や仕組みを整える中、ドコモは旧来の仕組みに無理やり当てはめて登録してるのだ。
そもそも、購入時にシステムの関係で別で引き落としが発生するかもしれないと事前説明する時点で、もう無理のあるものだと言うのが薄々感じ取れる。利用者のことを考えず、規制に対して指導されなくないので「とりあえずやりました感」は拭えない。
ちなみにドコモでこのような端末単体購入をするといわゆるネットワーク利用制限が「-」となるものになる。
これは端末がドコモのシステムに登録されてないことになり、この状態では中古買取店などでは買い取ってくれない可能性が高い。(判定-は扱い上、ショップからの盗難品の可能性もあるため、買取店ではリスクを冒して買取はしない。)
有識者の情報では「分割購入」とした場合はネットワーク利用制限がちゃんと△になり、これを一括払いすると〇になって良いなんて話もある。これだと端末管理番号で登録してないドコモは、何の番号でこの端末を管理してるのか疑問に思う。手っ取り早いのは、発行した番号を休止扱いにして、請求時に休止分料金は値引きされる的なものだろうが。
一括購入ではドコモのシステムに端末を登録してないのなら、新規契約とかの回りくどいことする必要ないのでは?と言うのが感想だ。
また、ドコモの場合は回線契約審査を通す関係で※特価BLとも言われる人たちを弾いてるのではないか?と考えることもできる。不正購入をさせないための策であるが、そもそも転売されるような価格設定で販売するキャリアにも問題があり、規制的にも甘く不十分と言わざるを得ない。
正直、ここまで書いて行政は自分らで規制ばかり言ってくるだけで、それが使いやすいのかどうかについてはほとんど触れてこない。好きな端末をキャリアに縛られないで買えるようになるには、やはり量販店に並ぶ普通の商品と同等の手軽さで買えるのが望ましい。
auやソフトバンクが力を入れて単体購入でも買いやすくしてる中、ドコモは回りくどいやり方でとても手軽に買えるとは言えない。このように消費者にとって使いにくい所に切り込んで監督指導するのが、行政としての務めでは無いかと思う。
値下げ値下げばかり言ってキャリアや代理店にばかりに無理難題や負担を押し付け、仕組みなどの根本的な部分を放置してるのはよろしくないと考える。
追記
現在ではドコモでも白ロム購入は表記のような2時間まではかからないものとなった。手続き自体も以前より簡略化されたが、依然として謎の電話番号を発行し、ロム購入処理をかける少々面倒な手順を踏んでいるのが事実だ。
移動機購入の義務化から2年が経ちますが、イレギュラー対応なのは変わらず、多くの店舗でも本部や他店に確認を取るくらいの状態。その辺りをスムーズに対応してもらった例はほぼ皆無と言っていいくらい、イレギュラーな対応とは言えるでしょう。
この辺りはもっと知ってもらうのも重要ですが、何より代理店への配分といった形で還元しなければ買うことが難しい「裏技的買い方」からは抜けられないでしょう。
※白ロム:いわゆる回線契約がない状態のことを指す。
一般的にSIMカードの入ってない端末のことを指すもので、回線契約、分割が残る状態のものは灰ロム(利用制限△)、利用制限のかかってるものは赤ロム(利用制限×)と言われることもある。
ちなみにドコモでは「白ロム購入」でも通るが、auやソフトバンクでは「移動機購入」と伝えると良いでしょう。
※特価BL:特価ブラックリストのこと。通常の契約は通るが値引きの強い商品を過去に複数台購入してる等の場合、契約ができない状態のこと。