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中古のiPhone 13 ProやGalaxy S21 Ultraではなく、あえて今Xiaomi Mi11 Ultraを選ぶのはアリなのか

 高価になりつつあるスマートフォン。最新機種ではなく、1年前に販売された機種も含めて検討している方も多いはずだ。今回はXiaomiのMi11 Ultraを1年ほど使ってきて、あえて今買うのはありなのかといった点をまとめてみることにする。

ファーストインプレッションについては別途記事にまとめているので、詳細はそちらから確認してほしい。

 

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Xiaomi Mi11 Ultraをおさらい

 

 このスマートフォンは、Xiaomiが2021年にフラグシップとして発売した機種になる。大型のイメージセンサーを採用し、Mi11シリーズの中でも強化されたカメラ性能を売りにしていた。


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本体の1/4はおおむねカメラと言ってもいいくらいのデザインとなっており、ある意味アクセントにもなる。
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メインカメラは5000万画素(1/1.12型)を採用。8Pレンズを採用するなど、今まで以上にカメラ性能に注力している。

 超広角、望遠カメラには4800万画素(1/2型)のものを採用した構成となっており、望遠カメラは最大120倍の倍率をサポートしている。画質の劣化を抑えるロスレスズームでは10倍撮影が可能で綺麗に撮影できる。


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カメラの脇には時刻表示等が可能なサブディスプレイを備える。

 

 

 プロセッサにはSnapdragon 888を採用し、メモリは8または12GBの構成とかなり快適なものだ。ストレージは256または512GBを採用しており、ストレージ規格もUFS3.1と高速だ。

 現在でもMVNO等で販売されている6〜7万円のスマートフォンに比べると、基本性能ははるかに高性能なものだ。


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 高負荷なことで知られる原神も最高画質で動作させることが可能だ。フレームレートをキープさせるのは最新機種には劣るが、多くの場面では十分すぎる性能だ。


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 ディスプレイは6.81インチの2K解像度となっている。高品質なサムスンのE4 AMOLEDを採用しており、120Hz のリフレッシュレートにも対応している。当時のトレンドはおおむね全て押さえていたと言ってもいいくらいのものだ。f:id:hayaponlog:20230105213028j:image

本体スピーカーはharman/kardonのチューニングだ。ステレオスピーカーを採用しており、当時のハイエンドモデルの中でもかなり音質も良かった。

 

今でも第一線級のカメラ性能を持つMi11 Ultra

 

 今この機種を検討されるのであれば、目的の多くははカメラ性能となる。この部分は改めてチェックしてみよう。


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 やはり、Mi11 Ultraのクオリティは今もなお第一線だ。昼間の撮影では、明暗差がしっかりしている場面でもきれいに撮影できる。最新の機種と比べると少々描画やHDR処理が甘い部分は見られるが、世代を考えればかなり綺麗に撮影できる。


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 超広角撮影も見事だ。色々な機種を使ってきているが、やはり基本的なカメラ性能が高い点は大きく評価したい。超広角ではOPPOのハイエンド機が基本性能の高さから優位だが、Xiaomiも負けてはいない印象を受けた。


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 売りの望遠も見事だ。体感的に5倍望遠は同世代の機種と比べても1つ頭抜けた表現が可能だ。10倍望遠も専用カメラを持つGalaxy S21 Ultraと大差ないものになっている。

 現在はより高性能な機種がいくつも出ているが、それがの機種と比べない限りまだまだ現役で利用できるものだ。


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 夜景モードも見事だ。ライカ提携前の機種のため写りとしてはやや派手目な傾向はあるが、こちらの方が好みという方も多いはずだ。この辺りは他社の商品と比べても遜色ないレベルだ。

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 夜景を望遠で撮影してもディテールが残っている。高性能なセンサーを望遠レンズに使用していることが関わってきている。

 

 全体的に見ても基本性能の高さが伺える。色々な機種を筆者も触ってきたが、2年落ちの機種の中ではトップレベルといえる。さすが発売当時は世界最強スペックとも言われたカメラ性能を持つスマートフォンなだけはある。今でも評価は高い。

 

Mi11 Ultraを今選ぶのはアリなのか


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 改めてこの機種を使ってみて、思った以上に快適に使えると感じた。売りのカメラ性能に関してはXiaomi 12S UltraやXiaomi 13 Proといった最新機種には劣るが、Redmiシリーズ等のミッドレンジと比べたら上質な写りとなっている。

 スマートフォンとしての基本的なスペックは2年落ちとなるものの、当時の最高スペックとも言える商品だ。まだまだ高いレベルを示しており、最新のゲームを最高画質でプレイすると言ったことをしない限り動作に不満を感じることは少ないだろう。

 一方で惜しいところはバッテリー持ちだ。実際に利用していた時でも、他のメーカーの機種と比べるとやや劣る印象を受けた。今購入するとなれば多くは中古となるため、この辺りの劣化にも気をつけて使っていきたいところだ。

 

 それらを加味しても今Mi11 Ultraを検討するというのは大いにしてありだと思う。スマートフォンは概ね高価格化が進んでいるため、2年落ちといえど人気機種や弾数の少ない機種はなかなか値段が落ちないのも現実だ。

 多くの機種が出た今なおMi11 Ultraの基本性能はかなり高く、下手に同価格帯のスマートフォンを選ぶよりははるかに上質な体験ができる。

 

 日本における中古の価格もおおむね7万円前後(記事執筆時点)だ。確かに2年落ちのXiaomiのスマートフォンとしては高額な部類にはなるが、並のスマートフォンよりも上質な撮影、ユーザー体験が可能だ。

 正直、筆者としてはまもなく2年落ちのXiaomiのスマートフォンにここまでの値段がつくのが想像できないものだった。それだけユーザーにとって高性能であること、価格に見合った性能であることが認知されているのだ。

 Galaxyそっくりなスマホやスーパー安っぽいスマホを売っていた時期から比べると、ブランディング含めて大きく成長したなとしみじみ感じさせられる。

 Xiaomiのスマートフォンがコストパフォーマンスだけでなく、基本性能の高さといったところでも評価されているのが裏付けられている。

 

 さて、高価格化しているスマートフォン。予算などの兼ね合いもあってなかなか買い替えにも躊躇する場面も出てくる。上質な体験を求めるために、あえて型落ちのハイエンド機種を選ぶというものも選択肢に加えても良いのではないでしょうか。